歌手・女優として活動を始めるも、いずれもパッとせず、お母さんの松田聖子さんに音楽留学させられそうになる中、自らの意志で、宮本亜門さんの舞台「INTO THE WOODS」のオーディションを受け、見事、ヒロインの座を射止めた、神田沙也加（かんだ さやか）さんですが、交際相手を巡って聖子さんと大ゲンカとなってしまいます。
「神田沙也加は昔アイドル歌手デビューするもパッとしなかった！」からの続き
シングル「水色」「上弦の月」をリリース
宮本亜門さんの舞台「INTO THE WOODS」のオーディションを受けて見事ヒロインに抜擢され、自らの手でチャンスを掴み、舞台女優としての一歩を踏み出した沙也加さんは、
２００４年８月には、３枚目のシングル「水色」、翌年の２００５年１月には、４枚目のシングル「上弦の月」をリリースするなど、音楽活動も積極的に行います。
母・松田聖子と大ゲンカし突然の休養宣言
しかし、沙也加さんは、当時、１２歳年上のギタリストと不倫関係にあり、彼が離婚した後結婚する旨、お母さんの松田聖子さんに言うと、聖子さんが猛反対したことから、二人は物を投げ合う大ゲンカとなったそうで、ガラスが割れ、怒鳴り声が飛び交うという凄まじさだったことから、近所の人に通報され、警察が駆けつける騒ぎに。
すると、その後、沙也加さんは、家を飛び出し、同年５月、当時、所属していた事務所「ファンティック」より、
高校卒業をひと区切りとし、この機会にゆっくりと時間をとって、いろいろなことを勉強し、将来のことを考えたい、という本人の意思により、SAYAKAとしての活動を、 停止させていただくことになりました。
と、突然の休養宣言を発表したのでした。
（「ファンティック」の代表である、おばあさん（聖子さんのお母さん）名義での発表でした）
母・松田聖子に給料を凍結されアルバイト生活をしていた
この勝手な休養宣言に、聖子さんは激怒し、沙也加さんの給料を凍結したそうで、
沙也加さんは、会席料理店とダイニングバーでアルバイトをし、家計を切り詰めるため、毎日カップ焼きそばを食べていた時期もあったそうですが、
沙也加さんは、後にインタビューで、このアルバイトの経験で、歌手や女優の仕事では分かりづらい、お金を稼ぐことの大変さや、働いてお金を頂くという、ありがたみが分かったと明かされています。
（ちなみに、沙也加さんは、バイト先で、「ママは好き勝手やってるのになんで私だけ？」と愚痴っていたそうですが、結局、ギタリストとは破局したそうです）
ミュージカル女優を目指す
さて、芸能界から離れ、アルバイト生活を送っていた沙也加さんは、そこで初めて、
テレビやミュージカルのステージは、望んだからといってすぐに立てる場所ではないんだ。
ということに気づき、そこへ戻りたいと思い始めたそうで、
そこで、
私はこれをやっている人です
と、自信を持って言えるものを、一つに絞りたいと考えた結果、宮本亜門さんと出会った時の感激が忘れられなかったことから、
ミュージカル女優になりたい
と、思うようになったそうです。
大地真央の後押しでミュージカル女優として芸能界復帰
すると、そんな中、かねてよりファンだった大地真央さん主演のミュージカル「紫式部ものがたり」のオファーを受け、
２００６年、聖子さんが決めた芸名「SAYAKA」ではなく、本名の「神田沙也加」名義で、大地さんの後押しを受け、芸能界復帰を果たしたのでした。
（そのため、沙也加さんは、現在も大地さんのことを「第２の母」と言って慕っています）
「紫式部ものがたり」の製作発表より。（左から）升毅さん、大地真央さん、沙也加さん、桂小米朝さん。
「貧乏神が！」で声優デビュー
その後、沙也加さんは、主役を演じることは少なくなったものの、ミュージカルを中心に、着実にキャリアを積んでいくのですが、
そのかたわら、小学生の時に声優の仕事に憧れたこともあったことから、
スーパーファミコン版の「ときめきメモリアル」をプレーしていて、 藤崎詩織ちゃんと虹野沙希さんが好きだったんです。せりふをまねするようになって、似せることを意識していた。
音を消して、自分でせりふをしゃべっている時に、何か変だ！？と感じたんです。声があって、しゃべっているからキャラクターが生きている感じがするんだ！
声優さんってすごい！と気付いた。キャラクターに命を吹き込む大事な役割をやってみたいと思うようになったんです
と、仕事をしながら、声優の専門学校にも通い、
２０１１年、２５歳の時には、テレビアニメ「貧乏神が！」の艶光路撫子役で、声優デビューも果たされています。
母・松田聖子との「紅白」共演が痛烈な批判を浴びる
そして、２０１１年末の「NHK紅白歌合戦」では、聖子さんの後押しで、親子初出場を果たすのですが・・・
ヒット曲のない沙也加さんの出演には、「話題づくり」「親の七光りの極み」など、痛烈な批判を浴びたのでした。
「神田沙也加が｢アナと雪の女王｣の声優で大ブレイク！」に続く
