お母さんの松田聖子さんと大ゲンカの末、家を飛び出すと、アルバイトをしながら、大地真央さんの助けでミュージカル女優として歩み始めるも、相変わらず鳴かず飛ばずだった、神田沙也加（かんだ さやか）さんですが、２０１４年、ディズニーアニメ「アナと雪の女王」の吹き替えで、ヒロインの王女アナ役に抜擢されると、人生が一変します。
「神田沙也加は母・松田聖子に生活費を凍結されていた！」からの続き
ディズニーアニメ「アナと雪の女王」でブレイク
歌手、女優、声優と、どれも鳴かず飛ばずで、２０１１年末、お母さんの松田聖子さんと共演した「NHK紅白歌合戦」では、「親の七光りの極み」などと猛烈なバッシングを受けた沙也加さんですが、
２０１４年、ディズニーアニメ映画「アナと雪の女王」の日本語吹き替え版のオーディションに応募すると、見事、ヒロインの王女アナ役に抜擢。
すると、この映画は、「アナ雪」ブームと呼ばれる社会現象を巻き起こす大ヒットを記録し、沙也加さんも声優としての演技と歌唱力が評価され、たちまち大ブレイクします。
ちなみに、「ハリウッド・リポーター誌」によると、この映画は、日本で同年３月１４日に上映が始まってから６月初めまで１６週連続の興行成績トップを維持し、興行収入は２億５０００万ドル（約２５３億円）を記録したそうで、これは、「千と千尋の神隠し」「タイタニック」に続く第３位の興行成績だったそうです。
また、「ウォールストリートジャーナル誌」によると、２０１４年７月１６日に発売されたBlu-rayは、２０１０年５月の販売開始以来、４６万５０００万枚を売り上げた「エヴァンゲリオン新劇場版：破」の記録を破る、１日６６万１０００万枚の売り上げで、発売３日で１００万枚を突破。初週売上は１５１万枚にもなるメガヒットだったそうです。
日本版「アナと雪の女王」が当たったのは神田沙也加と松たか子のコラボ
ところで、「ハリウッド・リポーター誌」によると、日本ではアニメの人気とディズニーの人気があることから、ディズニーアニメである「アナと雪の女王」の成功は、ある程度は予想されていたそうですが、社会現象を巻き起こすほどの人気になろうとは誰も予想していなかったそうです。
それでは、なぜ、日本でこれほどまでに、「アナと雪の女王」が大ヒットとなったのでしょう。
成功の一因は、アナ役の沙也加さんと、ダブルヒロインのエルサ役の松たか子さんという声優のキャスティングだったと考えられているようです。
ちなみに、この大ヒットで、沙也加さんと松さんは、世界的にも高く評価されるようになったのですが、沙也加さんが同映画の監督・プロデューサー来日記者会見で挿入歌「For The First Time in Forever」を披露すると、その情感溢れる豊かな表現力に、ジェニファー・リー監督は涙したそうで、
これまで、「パッとしない二世」として、ほぼ、世間から忘れ去られていた沙也加さんですが、ついに面目躍如を果たしたのでした。
続編「アナと雪の女王2」でも引き続きアナ役
その後、２０１９年１１月２２日には、続編「アナと雪の女王２」が公開されているのですが、沙也加さんは、引き続き、アナ役をされており、
１１月２１日、東京・恵比寿ザ・ガーデンホールで開催されたスペシャルイベントに、監督のクリス・バックさんとジェニファー・リーさん、プロデューサーのピーター・デル・ヴェッコさん、音楽を手掛けたロペス夫妻（ロバート・ロペスさんとクリステン・アンダーソン・ロペスさん）とともに登壇すると、
本当に感動してしまいました。目を見てお話をさせていただいていると、涙が出てしまいます
と、再び、ジェニファー・リー監督ら制作メンバーと出会えた喜びから、感極まって涙を流し、
自分の人生の年表みたいなものがあったら、間違いなく分岐点だと思います。パート2までの間に、たくさんの方から愛してもらっているのを感じていて、自分がアナでいたことを誇りに思っていました。いまはもう１人の自分ができた、みたいな感覚で、すべてが変わりました
と、自身が演じたアナ役について語っておられます。
そして、このイベントでは、ロペス夫妻（ロバートさんとクリステン・アンダーソンさん）が、「アナと雪の女王２」の楽曲の数々をピアノ演奏と歌で初披露されているのですが、
ロバートさんが、
実は日本人キャストの方の歌も全部聴いたが、神田沙也加さんの曲も超一流で本当に美しくて感動した。私たちが求めていたものすべてが入っていた
と、あらためて沙也加さんを讃えると、
クリステン・アンダーソンさんも、
今日も沙也加さんが歌ってくれればいいのに
と、笑顔で同意し、沙也加さんの歌声を絶賛されています。
「神田沙也加のデビューからの出演舞台ドラマ映画を画像で！」に続く
