1972年、藤純子(現・富司純子)さんと結婚した、七代目尾上菊五郎(しちだいめ おのえ きくごろう)さんですが、純子さんとの間には、男の子と女の子が一人づつ誕生しています。今回は、娘(長女)の寺島しのぶさんとその関係についてご紹介します。

「尾上菊五郎(7代目)は妻・富司純子の芸能界復帰が不満だった?」からの続き

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娘(長女)は女優の寺島しのぶ

菊五郎さんは、妻・富司純子さんとの間に、子どもが2人(1男1女)が誕生しているのですが、長女は女優の寺島しのぶ(てらじま しのぶ)さんです。


長女の寺島しのぶさん。

しのぶさんは、1972年12月28日に誕生すると、高校3年生の時、女優の太地喜和子さんの勧めで女優を志し、1992年、青山学院大学文学部在学中に文学座に入所すると、文学座の研究生の発表会で、劇作家で演出家の清水邦夫さんの作品「雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた」に出演していたところ、清水さんの目に留まり、清水さんの推薦で、1993年には、蜷川幸雄さん演出の舞台「血の婚礼」に出演します。

これをきっかけに徐々に舞台のオファーを受けるようになると、以降、「グリークス」「マッチ売りの少女」など、舞台を中心に活動し、2003年には、かねてより、原作のファンだったという、映画「赤目四十八瀧心中未遂」でヒロインに抜擢。

すると、いきなり、「第27回日本アカデミー賞 最優秀主演女優賞」ほか、数々の映画賞を受賞し、演技派女優の地位を確立。以降、舞台、映画、テレビドラマと精力的に出演しています。


赤目四十八瀧心中未遂

娘・寺島しのぶは幼少期、菊五郎との思い出がほとんどなかった

ちなみに、幼い頃のしのぶさんの記憶にある、父・菊五郎さんは、仕事一筋で、「いつも不在のお父さん」だったといいます。

そのため、お父さんとの思い出がほとんどないそうですが、唯一、記憶しているのが、小学2、3年生の頃、お父さんとじゃれ合ってプロレスごっこをしたことだそうで、なんと、お父さんは、まだ子どものしのぶさんに本気で技をかけてきたそうで、そのことを今でも鮮明に覚えているそうです。

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娘・寺島しのぶは菊五郎との会話が続かず、2人きりになると息苦しさを感じていた

そして、物心ついた頃からは、ほとんどお父さんと会話をしたことがないそうで、お母さんがいればまだいいものの、お母さんが不在で、二人で家に取り残されると、息苦しくて仕方がなかったそうで、仮に何かを話したとしても、一言、二言しか続かなかったそうです。

それは、大人になってからも同じで、しのぶさんが舞台で賞を獲った時も、お母さんは「おめでとう」と言ってくれたそうですが、お父さんは、「えっ、何?」と、まるでしのぶさんのやっていることに関心がないような感じだったそうです。

ただ、しのぶさんは、その後、とある賞をもらった際、ある飲み屋で、お父さんが喜んでいたということを人から聞いたそうで、お父さんは娘に関心がないのではなく、ただ単にしのぶさんと話すことが恥ずかしいのだと気がついたそうです。

「尾上菊五郎(7代目)の孫(娘の息子)は初代尾上眞秀!」に続く

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