志村けんさんの生前には、「芸者コント」をはじめ、様々なコントを志村さんと共演していた、柄本明(えもと あきら)さんですが、今回は、柄本さんが志村さんとコントをするようになったきっかけほか、志村さんとのエピソードなどをご紹介します。

「柄本明のデビューからの出演ドラマ映画を画像で!」からの続き

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志村けんからコントのオファーを受けていた

柄本さんは、1987年、「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」に出演し、初めて志村けんさんとコントを披露されているのですが、実は、柄本さんによると、それまで全く面識がなかった志村さんから、突然、出演オファーを受けたのだそうです。

そして、柄本さんが恐る恐る現場に行くと、そこで台本を渡されたそうですが、

台本に書かれていたのは、

電話して「ちょっとマッサージお願いしたいんですけど」って言う。それでマッサージを待ってると、志村さんがやってくる。

と、冒頭の設定のみ。

つまり、そこから後はおまかせ(アドリブ)だったのだそうです。

それでも、柄本さんは、志村さんのフリに対し、見事なアドリブで切り返すなど、激しいアドリブの応酬で、見事、コントを成功させているのですが、

柄本さんは、その時を振り返り、

この人はどれぐらいの腕なんだろうって、(志村さんから)腕試しされているような。いやぁ、怖かったですね。ほんとに怖かった

と、「地獄だった」と明かされています。


「ラーメン屋のコント」より。柄本さん(左)と志村けんさん(右)。

志村けんが柄本明にオファーした理由とは?

ちなみに、気になる、志村さんが柄本さんにオファーした理由ですが、

志村さんは、

この人を、実際そばで見てみたいっていうのがありまして。笑いをやるには、すごい得な顔じゃないですか。だから僕、思うんですよ。「ちょっと欲しいな、その顔」って。

と、おっしゃっており、

なんと、柄本さんの顔が気に入ってのオファーだったようです♪

志村けんとの芸者コントは柄本明のアイディアだった

そんな柄本さんと志村さんのコントには、「芸者コント」という、代表作ともといえるコントがあるのですが、

柄本さんは、2006年のインタビューで、

あの芸者のネタ、実は僕の案なんです。実現したときは嬉しかったですね。

と、「芸者コント」が自身の発案だったことを明かしつつ、

それと、僕が鼻の下を伸ばす顔と、志村さんのアゴを突き出す顔は、本番10秒前に作ったんですよ。直前に小さい声で僕が「この顔でいきます」って言ったら、志村さんも「わかりました。じゃあ僕はこの顔で」って。あれがスタジオでウケましたね

と、実は、このコントでの顔は本番直前に作ったことも明かされているのですが、

志村さんによると、

芸者コントは、本番であの顔になったの。(リハーサルで)合わせるたびにどんどん顔が変わっていく

と、その理由は、リハーサルでの二人の変顔の応酬にあったとのことでした(笑)


「芸者コント」より。志村けんさん(左)と柄本さん(右)。

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志村けんとの思い出

そして、2020年3月29日、志村さんが新型コロナウイルスによる肺炎のため他界されると、柄本さんは、同年6月、「志村友達 大集合スペシャル」に出演されているのですが、

その際には、志村さんと共演したVTRを見ながら、

いろいろありましたね

とにかく一生懸命やりました。本当ね、スタジオに入っても(志村さんとは)口きかなくてごあいさつだけで。本当怖いんですよ、緊張でした

と、語りつつ、

志村さんが、生前、取材の現場で「この仕事をやってなかったら何やってると思いますか?」との記者の質問に、

そんな根性じゃやってません

と、答えていたことを明かし、

例えば僕だったら、映画の仕事が好きだから「映画関係の裏方なんかやってますかね」とか答えるじゃないですか。ちょっと尋常じゃないな、すごいなと思いました

と、(年齢は志村さんの方が2つ年下ながら)志村さんに畏怖の念を抱かれていたことを明かされています。

「柄本明の「半沢直樹」での怪演が凄すぎる!そのモデルとは?」に続く

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