1971年、ドン・シーゲル監督作品「ダーティハリー」で、アンチヒーローのハリー・キャラハン刑事を演じ、たちまち爆発的な人気を博した、クリント・イーストウッド(Clint Eastwood)さんですが、今回は、イーストウッドさんとシーゲル監督の関係についてご紹介します。

「クリント・イーストウッドは若い頃「ダーティハリー」で大ブレイクしていた!」からの続き

Sponsored Link

ドン・シーゲル監督とはお互い尊敬し合う仲だった

ドン・シーゲル監督の過去の作品を3作観て、その無駄のない演出に才能を感じ、「マンハッタン無宿」で初めてシーゲル監督の作品に出演したイーストウッドさんですが、

当初は、「俳優は監督である自分の言う通りに演じろ」というタイプのシーゲル監督と衝突することもあったそうです。

(イーストウッドさんは、監督がよほど自信がない限り、あれこれ注文をつけてくるのを嫌がるタイプだったそうです)

ただ、やはり、シーゲル監督の、キビキビしたストーリー展開や、無駄を省いて手早く撮影する演出スタイルに共感して、最終的には、

最初は角を突き合わせた部分もあったが、最後には素晴らしい関係を築けたと思う(イーストウッドさん)

と、語っており、

シーゲル監督もまた、

われわれはひじょうにうまくやっていたと思う(シーゲル監督)

と、語るなど、

お互い、尊敬の念を抱くようになっていたそうです。


「マンハッタン無宿」より。イーストウッドさんとスーザン・クラークさん。

ドン・シーゲル監督とは「真昼の死闘」「白い肌の異常な夜」でもタッグ

そんな二人は、翌年の1969年には、映画「真昼の死闘」で再びタッグを組むと、1971年には、これまでの二人のキャリアとはかけ離れた、サスペンス映画「白い肌の異常な夜」を発表。


白い肌の異常な夜」より。

そして、同年、「ダーティハリー」を公開すると、大ヒットを記録し、それまで、マカロニ・ウエスタン上がりの役者でしかなかったイーストウッドさんと、B級映画監督とみなされてきたシーゲル監督の名はともに世界に轟いたのでした。

Sponsored Link

ドン・シーゲル監督とは強い信頼と絆で結ばれていた

また、イーストウッドさんが初監督・主演を務めた「恐怖のメロディ」(1971)では、バーのマスター役としてシーゲル監督が出演しているほか、


「恐怖のメロディ」に出演するドン・シーゲル監督

(イーストウッドさんの演出のバックアップが必要になった際に備えて、スタンバイしていたとも言われています)

シーゲル監督は、自伝で、お互いを「クリントス」「シゲリーニョ」と呼び合っていたことを明かしており、二人が強い信頼と絆で結ばれていることが伺えたのですが・・・

「クリント・イーストウッドは「アルカトラズからの脱出」以降ドン・シーゲルと決別していた!」に続く

Sponsored Link