1972年、高校2年生の時、千葉真一さん主宰の「JAC」(ジャパンアクションクラブ) を受験し合格すると、千葉さん主演の映画「ボディガード牙」で、主人公の妹役のスタントでデビューされた、志穂美子(しほみ えつこ)さん。翌年の1973年には、早くも、「ボディガード牙 必殺三角飛び」で、女優として主人公の妹役に抜擢されると、以降、数多くのカラテ映画で主演を務め、「JAC」が輩出した初の女優として、絶大な人気を博したのでした。


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年齢は?出身は?身長は?本名は?

志穂美さんは、1955年10月29日生まれ、
岡山県西大寺市のご出身、

身長163センチ、

血液型はA型、

本名は、長渕 悦子(ながぶち えつこ)
(旧姓:塩見(しおみ))

学歴は、
岡山県立西大寺高等学校
⇒中延学園高等学校卒業、

趣味・特技は、
フラワーアレンジメント、

だそうです。

千葉真一の「JAC(ジャパンアクションクラブ)」 でアクション

志穂美さんは、子どものころから運動が得意で、
中学・高校と陸上部に所属し、

中学時代には、80メートル・ハードルで、
13秒4という岡山県歴代2位の記録を残すほどの、
実力の持ち主だったそうですが、

テレビドラマ「キイハンター」を見て、
主人公の千葉真一さんに憧れると、

「キーハンター」より。(左から)丹波哲郎さん、
谷隼人さん、野際陽子さん、大川栄子さん、千葉真一さん。

1972年8月、高校2年生の時、千葉さんが主宰する、
「JAC(ジャパンアクションクラブ)」 を受験し見事合格。

同年10月には、「JAC」に入会するために、ご両親と3人で上京し、
千葉さんの高級マンションの自宅を訪れたそうで、

志穂美さんはその時のことを振り返り、

客間にすーっと現れたのは野際陽子さん
(千葉さんの当時の奥さん)でした。

テレビの中でしか見たことのない野際さんは、
足首まであるロングスカートを優雅になびかせ、颯爽と現れ、
あまりのかっこよさにどきっとしました。

と、明かされています。

「ボディガード牙」で主人公の妹役に抜擢

以来、志穂美さんは、
千葉さんの付き人をしながらアクションの基礎を積まれると、

1973年、千葉さん主演の映画「ボディガード牙」で、
牙直人の妹、マキ(渡辺やよいさん)のスタントをし、
本名の塩見悦子でデビュー(クレジットなし)。

同年、テレビドラマ「現代鬼婆考・殺愛」では、
主演の千葉さん(大庭しげ男役)の妹、
大庭しげみ役で役者としてもデビューされ、

1973年には、すでにシリーズ化されていた、
映画「ボディガード牙 必殺三角飛び」で、
主人公、牙直人(千葉さん)の妹、マキ役に抜擢されたのでした。

ちなみに、この抜擢は、原作者である梶原一騎さんが、
第一作の志穂美さんのスタントを気に入ったことから実現したそうで、

志穂美さんはこの作品から、芸名を、
現在の「志穂美悦子」として活動を始められています。

(この「志穂美悦子」という芸名は、千葉さんの当時の奥さんだった、
 野際陽子さんが、「仕事で大成するには本名を崩してはいけない」
 と考えてくれたそうで、千葉さんの本名、前田禎穂 から、
 「穂」という一字を譲り受けられたのだそうです。)

映画「女必殺拳」シリーズでブレイク

そして、1974年には、映画では、「激突!殺人拳」
テレビドラマでは、「キカイダー01」「ザ・ボディガード」などに出演され、

「激突!殺人拳」より。千葉真一さんと志穂美さん。

「キカイダー01」より。
ビジンダーの人間態を演じた志穂美さんとキカイダー01。

同年、映画「女必殺拳」の主人公に抜擢されると、
映画は大ヒットを記録。

「女必殺拳」より

(同作はシリーズ化されて、海外でも公開されると、
 志穂美さんは「Sue Shihomi」の名で人気を博し、
 世界的にも知名度を上げられています。)

以降、志穂美さんは、

1974年「逆襲!殺人拳」
     「女必殺拳 危機一発」
(主演)
     「直撃地獄拳 大逆転」

「女必殺拳 危機一発」より

1975年「少林寺拳法」
     「帰ってきた女必殺拳」
(主演)
     「若い貴族たち 13階段のマキ」(主演)
     「華麗なる追跡」(主演)

「若い貴族たち 13階段のマキ」より

1976年「必殺女拳士」(主演)
     「子連れ殺人拳」
     「女必殺五段拳」
(主演)

「必殺女拳士」より

などのカラテ映画に出演し、
一躍トップスターへの仲間入りを果たされたのでした。

出演ドラマ映画

それでは、ここで、
志穂美さんのそのほかの出演作品もご紹介しましょう。

映画では、

1977年「激殺! 邪道拳」
1978年「柳生一族の陰謀」
1979年「ピーマン80」
1980年「忍者武芸帖 百地三太夫」
1981年「吼えろ鉄拳」

「忍者武芸帖 百地三太夫」より。真田広之さんと志穂美さん。

1982年「転校生」
1983年「里見八犬伝」
1984年「上海バンスキング」
1985年「二代目はクリスチャン」
1986年「熱海殺人事件」
     「男はつらいよ 幸福の青い鳥」

「男はつらいよ 幸福の青い鳥」より。志穂美さんと渥美清さん。

テレビドラマでは、

1975年「ザ★ゴリラ7」
1976年「七色とんがらし」
1977年「ジャッカー電撃隊」
1978年「柳生一族の陰謀」
1979年「噂の刑事トミーとマツ」

「噂の刑事トミーとマツ」より。
(左から)国広富之さん、志穂美さん、松崎しげるさん。

1980年「影の軍団シリーズ」
1981年「柳生あばれ旅シリーズ」
1982年「天下御免の頑固おやじ 大久保彦左衛門」
1983年 銀河テレビ小説「青春前後不覚」

「影の軍団Ⅱ」より。
(左から)志穂美さん、千葉真一さん、真田広之さん。

1984年「太陽にほえろ!」
1985年「誘拐スクランブル」
1986年「親子ゲーム」
1987年 水曜ドラマスペシャル「それゆけ孔雀警視」

「それゆけ孔雀警視」より。伊東四朗さんと志穂美さん。

ほか、数多くのアクション映画に出演され、
「JAC」における千葉さんの妹的な立場として活躍される一方で、

テレビドラマ「七色とんがらし」(1976年)では、
初のホームドラマ出演を果たし、新境地も開拓されています。

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独立後も映画「二代目はクリスチャン」が大ヒット

そんな志穂美さんは、
ブロマイドの売上(当時の人気スターのバロメーター)も、
数年連続トップになるなど、絶大な人気を博し、

1985年に、「JAC」(サニー千葉エンタープライズ)を独立して、
個人事務所「ハンドレット」を設立された後も、

9年ぶりに主演を務められた、映画「二代目はクリスチャン」が、
配給収入12.5億円を超える大ヒットするなど、人気は衰えを知らず、

「二代目はクリスチャン」より。
(左から)柄本明さん、志穂美さん、岩城滉一さん。

(この作品は、劇作家のつかこうへいさんが、志穂美さんの為に、
 原作・脚本を執筆をしたもので、教会に仕える清純なシスターが、
 ひょんなことからヤクザの二代目を襲名する物語。)

1986年には、映画「熱海殺人事件」で、
女刑事役を演じられるなど、幅広い役柄もこなされていたのですが・・・

「熱海殺人事件」より。仲代達矢さんと志穂美さん。

人気絶頂の1987年、歌手の長渕剛さんと結婚。
惜しまれながら、芸能界を引退されたのでした。

「志穂美悦子の現在は花?強い?空手で旦那の長渕剛を!子供は?」に続く

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