1979年、映画「クレイマー、クレイマー」の主演で、ついに「アカデミー賞主演男優賞」を受賞すると、1982年には、コメディ映画「トッツィー」で女性を演じ、そのコミカルな演技が大きな話題となった、ダスティン・ホフマン(Dustin Hoffman)さんですが、一転、1988年には、映画「レインマン」で自閉症の兄を演じ、2度目の「アカデミー賞主演男優賞」を受賞します。

「ダスティン・ホフマンは「トッツィー」で女優を演じていた!」からの続き

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映画「レインマン」の自閉症の兄役でアカデミー賞主演男優賞を受賞

1982年、映画「トッツィー」で女優に扮した演技でコメディ俳優としても高く評価されたホフマンさんは、1988年には、映画「レインマン」で、自閉症の兄・レイモンド役を好演すると、「クレイマー、クレイマー」に次ぐ、自身2回目となる「第61回アカデミー賞主演男優賞」を受賞。

自由奔放な青年が、生き別れになっていた重いサヴァン症候群(自閉症)の兄と出会い、当初は厄介者に感じながらも、次第に兄弟愛に目覚める姿を描いたこの映画は、世界中で大ヒットを記録し、「第61回アカデミー賞」「第46回ゴールデングローブ賞」を受賞しました。


「レインマン」より。弟役のトム・クルーズさん(左)とホフマンさん(右)。

当初は弟役だった

ところで、ホフマンさん演じるサヴァン症候群の兄・レイモンドは、キム・ピークさんという人がモデルになっているのですが、

当初、ホフマンさんは、弟役を演じることになっていたところ、兄・レイモンドの役柄に大きな感銘を受け、自分が兄の役を演じたいと直訴したことで変更となったそうです。

そして、その後、ホフマンさんは、サヴァン症候群の兄・レイモンド役を演じるにあたり、サンディエゴと東海岸の医療専門家に話を聞くほか、数十人の自閉症患者やその家族と面会し、一緒に食事やボウリングをするなどの交流を行うなどして、役作りをすると、その後は、何度もキムさんに面会して役作りに励んだのだそうです。


(左から)キム・ピークさん、キムさんのお父さん、ホフマンさん。

(キムさんは、床に落ちた爪楊枝を瞬時に数えることができるほか、小説、図鑑、電話帳、住所録などを片っ端から読破して、記憶することができ、人が生年月日を言えばその日が何曜日だったかを即座に言い当てることできる、驚くべき能力を持っていたそうで、これらのシーンは映画でも登場しています。)

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モデルとなった実在人物について徹底的に取材をしていた

ただ、ホフマンさんは、サヴァン症候群の患者を演じるということではなく、キムさんを演じようとしたそうで、キムさんの個性を尊重し、心の奥底にある感情をつかむため、キムさんが生まれてから今日までどのような体験をしてきたのか、ということを徹底的に聞き出すことに時間をかけたそうで、

ホフマンさんは、その理由について、

映画俳優というのは、10年、20年、あるいは50年の人間の人生をわずか2時間に凝縮させなければなりません。私はあらゆる役柄を演じてきましたが、自分とは違う別人になることが容易だと思えたことは一度もありません。

役づくりに1年以上要したこともあります。一つひとつの作品が常に大きな挑戦です。演じる役柄が決まると、どういう過程を経て、その人格が形成されたのか、あらゆる角度から研究します。

彼はなぜ、そうするのか、どうしてそのような行動を取らなければならなかったのか、その気持ちを汲み取らなければならないのです

と、語っています。

「ダスティン・ホフマンの「レインマン」でのオスカーはトム・クルーズの好演も大きかった!」に続く

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