最近のプロ野球の審判がひどい。昔と違って、今は、高性能カメラできっちり瞬間を捉えられるだけに、審判の誤審(ミスジャッジ)が目立つ。カメラが高性能になり、インターネットですぐ情報が拡散される時代にもかかわらず、プロ野球界は何の手も打ってこなかった。

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プロ野球界がひどい

近年では、プロ野球の人気低下が顕著だ。巨人や阪神でも視聴率が取れないので、めっきり、地上波でのプロ野球中継は減ってしまった。

つまり、プロ野球人気にあぐらをかき、プロ野球界の向上をサボっていたツケがまわってきたということ。

そのくせ、いまだに、プロ野球界はふんぞり返っている。

交流戦はいいとして、クライマックスシリーズなどという浅知恵で、客を繋ぎとめようとするやり方は、どうかしている。

何が「下克上」だ、140数試合も頑張って優勝したチームが、日本シリーズに出られないことがあるなんて、そのチームにも失礼だし、なによりも、一年を通して応援してきたファンを軽視し過ぎている。

その、ファンを軽視している、プロ野球界の象徴が、審判だ。

あんな気楽な商売はない。

間違っても、何も、ペナルティはない。

選手は一球、ワンプレーに、短い野球人生をかけているというのに。

命を張ったジャッジ?

そんな気楽な審判がだ、

「命を張っている」

とのたまった。

2015年8月5日、QVCでの、ロッテVSオリックス戦だ。

0―0の7回、1死一、三塁から、代打サブローのピッチャーゴロで、三塁走者の鈴木が本塁突­入。

見るからに、タッチが触れてはいなかったが、球審の西本の判定は「アウト」。

さすがに、温厚な鈴木も「セーフですよ­!」と食ってかかった。

当然、伊東監督もベンチを飛び出し、激しい抗議をする。

そこで、球審の西本がのたまったのが、

「命を張ったジャッジだ」

これには、伊東監督も、

「こっちだって命張ってる」

と­怒声を上げている。

この戦争のない平和な日本で、軽々しく「命を張る」などと言うこと自体が、不適切だが、

審判の場合、ミスジャッジと判明しても、出場停止もなければ、罰金もない、給料の減額もない、

ましてや、謝罪すらなく、ふんぞり返っている。

何が命や?

命張ってるんなら、ミスジャッジやったら死ねや。

そう言われても、何も言い返せるものではない。

伊東監督の「命を張る」の方が、よっぽど、本来のそれに近い。

彼ら、野球人は、ワンプレーで、流れが変わったり、成績が変わったりして、年俸が変わったり、来季の契約に関わったり、極端に言えば、野球人生が終わってしまう。

結果的に、この試合は、ロッテがサヨナラ勝ちをするが、

伊東監督が、球審の西本に対して、

日本もチャレンジ(ビデオ判定)を導入だよ。「命懸けで判定している」と言っていたけど、それにしちゃ、命が軽すぎる。

と言ったのは、至極当然のことだ。

ビデオ判定にもかかわらず誤審

2015年9月12日、甲子園での阪神VS広島戦。2-2で迎えた、延長12回1死。広島、田中が打った大飛球は、ジャンプしたセンター俊介の上を越えた。打球は、フェンスの上のあたりで跳ね返り、田中は三塁へ。

たまたま、CATVで生中継を見ていたが、かなり、微妙な感じだった。

しかし、CATVで生放送中に、スロー再生された録画映像では、ホームランだった。

甲子園の外野フェンスには、観客がグラウンドに侵入することを防ぐワイヤが通路上部に設置されていて、打球はそこに跳ね返って、グラウンドに戻ってきたようだ。

当然、広島・緒方監督は抗議をし、フェンスオーバーしたか、ビデオ判定に。

ビデオを確認した責任審判の三塁塁審・東は、

バックスクリーン方向からの映像を見た。3回映像を見て、(審判団の)意見が一致した。ラバーとフェンスのところに跳ね返っていた。(フェンスの)上は越えていない。

と、ホームランではなく、インプレーで、三塁打として試合は再開された。

結果、試合は、2-2のまま、延長12回規定により引き分け。

さすがの広島球団も、試合後、

フェンス内のワイヤに当たって戻ったもので、本塁打ではないか。

と主張。

2日後の、9月14日、セ・リーグは、「誤審」を認めて、異例の謝罪をする。

そもそも「異例」ということ自体、おかしな話だが、さすがに、ネット上で、「フェンスの向こう側に写っているボール」の静止画が拡がれば、

謝らなしゃーない。

といったところだろうか。

セ・リーグの統括・杵渕は、この時、広島球団からの質問に回答しているが、

Q1.審判団は球場の構造を知っていたのか。
Q2.ビデオ判定でもフェンスを越えていないように見えたのか。

A.構造を認識しており、ネットに当たったものと思い込み、まさかフェンス内のワイヤに当たることはないと判断した。

改めて検証した結果、ビデオでも球がフェンスを越えていたことを確認。今後は先入観なしに検証するよう徹底をはかりたい。

と説明している。

先入観?

何の為のビデオ判定ですか?

審判が何人も雁首そろえて、ビデオを3回も見て?

そんなことは、通常ありえない。

めんどくせーなー

といい加減にジャッジしてた、何よりの証拠だ。

シーズンも終盤に差し掛かっていたので、これが、影響するのでは、と思っていたら、案の定・・・

ビデオ誤審がなければクライマックス進出は阪神ではなく広島だった

2015年10月7日、マツダスタジアムでの、広島VS中日戦。セリーグ最終戦となった、この試合の前の時点で、広島は、阪神にゲーム差なしの4位。

阪神は既に全日程を終えていたので、広島がこの試合に勝てば、3位に浮上し、クライマックスシリーズ進出。引き分けか、負けなら、4位のままとなり、クライマックスシリーズには進出できない。

結局、この試合、0-3で広島は中日に負けてしまう。

わずか、0.5ゲーム差で、クライマックスシリーズに進出できなかった。

 阪神 70勝71敗2分け 勝率0・4964
 広島 69勝71敗3分け 勝率0・4928

つまり、あの試合(誤審のあった試合)で、正しいジャッジを受けていれば、1-0で勝っていたかもしれない。そうなれば、

 広島 70勝71敗2分け 勝率0・4964
 阪神 70勝72敗1分け 勝率0・4629

となり、広島は3位で、クライマックスシリーズに進出できた。

そもそも、クライマックスシリーズ自体、どうかと思うが、このルールが出来た以上、クライマックスシリーズを勝ち上がり、日本シリーズで日本一を狙うのは当然のこと。

広島球団、広島ナイン、広島ファンには、本当に気の毒だと思う。

特に、2015年は、黒田が、(優勝するために)メジャーから帰ってきて、活躍していただけに、痛すぎる。

もし、広島がクライマックスシリーズに進出でき、勝ち上がり、日本シリーズで優勝できれば、黒田は、気持ちよく引退しただろう。

そんな一人の野球人の人生も、狂わした審判の責任は重い。

ただの、誤審ではない。ビデオ判定したうえでの誤審だからだ。

これをプロ野球界はどう受け止めるのか?

おそらく、何もしないだろう。

そして、周りが大騒ぎして、仕方なしに、お粗末な対応。

統一球問題の対応を振り返れば分かる。

誤審で優勝を逃した阪神

古い話だが、誤審といえば、1992年9月11日、甲子園での、阪神VSヤクルト。

3-3で迎えた、9回裏2死一塁、阪神、八木の打球は、レフトフェンス上部のラバーに当たって、跳ね返りスタンドイン。

つまり、二塁打のはず。

それが、いったんは本塁打とされ、のちに判定が覆り、二塁打とされた。

当時の阪神の監督は、2015年9月に急逝したGMの中村勝広。

当然、中村監督は、猛抗議するが、これ以上、判定は覆らず。

試合は、夜中の0時をまわり、史上最長の6時間26分で引き分け。

結果、優勝争いをしていた阪神は、リーグ優勝を逃してしまった。

奇しくも、2015年は、その阪神が、誤審のおかげで、クライマックスシリーズ進出を決め、GM中村は、このタイミングで逝った。

公式記録員もひどい~「パスボール」ではなく「ワイルドピッチ」?

「特にひどいもの」について、紹介してきたが、普通に「ひどいもの」も紹介しよう。

これは、審判員ではなく、公式記録員についてだが、それは、「パスボール」「ワイルドピッチ」だ。

「パスボール」とは、キャッチャーがボールを取り損なうこと。
つまり、「キャチャーのミス」と記録される。

「ワイルドピッチ」とは、ピッチャーが投げ損なうこと。
つまり、「ピッチャーのミス」と記録される。

最近は、この定義がどうも怪しい。というか、判定がおかしい。

何でもかんでも、ワイルドピッチにするのだ。

これでは、ピッチャーが可愛そうだ。

昔は、落ちる系の変化球を投げるピッチャーも少なかったが、近年は、落ちる系の変化球の最盛期。

キャッチャーは、地面をたたいて、「低めに」とジェスチャーするくせに、ワンバウンドのボールを捕球できない。

というか、前に弾くことも出来ず、後ろにそらすシーンが目立つ。

そして、判定は、ワイルドピッチ。

プロのキャッチャーとして、恥ずかしいプレーなのは当然として、公式記録員がパスボールにしないので、余計おかしなことになっている。

(近年は、リードがどうのこうのという話題が多いが、リード以前にキャッチングがお粗末すぎる。キャチャーとは捕手。つまり、ボールを捕るのが一番の仕事だ。)

やかましい!

ビデオ判定にもかかわらず、ひどい誤審があった、2015年9月12日の広島VS阪神(甲子園)だが、実は、この試合終了直後のこと、審判の1人が、ベンチにいた阪神のマートンに、

「やかましい」

と暴言を吐いたらしい。

これは、阪神球団が、この審判の態度に対して、日本野球機構(NPB)に、要望書を出していたことが分かり、明らかになった。

これに対し、NPBは、

「しっかりと教育し、再発防止に努める」

という文書を出したらしい。

当の、暴言を吐いた審判は、「厳重注意処分」にしたんだそうだ。

「厳重注意処分」って何?

つまり、「おとがめなし」ということ。

しかも、

当該審判は(暴言を)言っていないということだが、目が合ったときに、にらみつけるという姿勢を取ってしまったということだった。

聴取は異例中の異例だが、挑発があったという言動は許されない行為。

と事実を捻じ曲げている。

ベンチでナイン全員が見ているというのに、そんな嘘を押し通して、己の罪を軽くする。

よりによって、審判がだ。

お前、何を偉そうに言うとるんや!

これも少し古い話だが、2012年5月28日、甲子園での阪神VS西武戦。

9回、2死一塁の場面で、阪神は、金本を代打に送った。

カウントはフルカウント。西武・牧田が投げた球は、内角直球。

少し低かった。

金本はきっちり見極めて、バットを止めたように見えた。

しかし判定はストライク。

金本は、

「低いでしょ」

とコースの確認をする。

ここまでは、よくある話だ。

しかし、球審の飯塚が発した言葉は、

「お前、何を偉そうに言うとるんや」

さすがの金本も、

「そんな言い方ないでしょ?」

と言い返す。

そして、みんなが集まってくると、球審の飯塚は、

「そんなこと言ってない」

と言ったそうだ。

ということは、金本が、審判に言われてもいないことを言ったことになる。

金本は、日頃、あまり、判定で食い下がったりはしなかった。

もし審判の口がテレビカメラに写ってたら、口の動きで何を言ったか、専門家に分析してもらいたいものですね。

と金本は言っている。

その金本が嘘をつくとは思えない。

この審判の横暴は目に余るものがある。

しかも、近年は、ストライクゾーンが無茶苦茶だ。

金本も当時、

去年から異常。ベースよりボール2つ外を打つ練習はしてない。どんな野球選手もしてないよ。

と話している。

勝手にストライクゾーンを変えている、審判への日頃からの疑念も含めて、我慢の限界だったのだろう。

提言1(審判を無くしビデオ判定に)

じゃあ、どうすればいいか?

審判を全員クビにして、浮いた金で、全球場に必要な台数のビデオを設置しよう。

地方球場に関しては、ビデオ設備がなければ、開催しないとすればいい。

プロ野球を誘致したければ、ビデオ設備くらい設置するだろう。

じゃあ、誰が判定するかって?

そんなの誰でもいい。
裏方でビデオを見ながら判定するだけなのだから。

提言2(審判の報酬を成績制の年俸方式にする)

と言いたいところだが、

そんな抜本的な大改革が出来るくらいなら、プロ野球はもっと発展していただろう。

せめて、審判の誤審率を出そうか。選手の打率や防御率と同じように。それで、成績に応じた年俸制にする。

つまり、技術のある審判が、いい給料をもらい、試合にも多く出られる。

これくらいが、落とし所か。
これくらいなら、出来そうなもんだが・・・

いや、出来ないだろう。

(ちなみに、現在のプロ野球の1軍の審判の給料は、最低保証額の750万円に、出場試合当たり、球審3万4000円、塁審2万4000円、控え7000円の出場手当がつく、1年契約の年俸制)

提言3(審判はオーバーアクションをやめよう)

では、せめて、審判のオーバーアクションはやめようか。

審判は、あくまで、アスリートたちの素晴らしいプレーの舞台を作る黒子(脇役)だ。それを自戒しよう。

ストライクの時に、何を言っているか分からない大きな声を張り上げたり、卍ポーズか何か知らないが、大げさなアクションはいらない。

中でもひどいのは、ストライク判定で、数秒、間をおいてから判定をする審判だ。プレーを見ていて、じっとしているから、ボールだと思ったら、数秒おいてからストライクと言う。アウト判定でも同様だが、わかりにくくて仕方がない。

特に、リプレー検証後、グラウンドに戻ってくる際、ゆっくり歩き、少し間を開けてから判定のジェスチャーをするのはいかがなものか。

そもそも、時間短縮のために、抗議を無くしてリプレー検証をしていることを忘れている。

自分がヒーローにでもなった気分なのだろうが、勘違いをしてはいけない。

プロ野球ファンは、審判を見に行っているのではない。プロ野球選手の素晴らしいプレーを見に行っているのだ。

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提言4(ストライクゾーンを固定しよう)

それから、ストライクゾーンは固定しよう。

ストライクゾーンを勝手に広げたり、狭めたり、ちょっと、ひどすぎる。

時間短縮の為にストライクゾーンが広がっている、などと言われたこもあったが、そんなことの為にストライクゾーンを変えていいのか?

選手がたまらないのは当然として、観ているこっちも面白く無い。

そもそも、なぜ時間短縮をする必要があるのか?

理由がばかばかしい。

コミッショナーの熊崎は、

観戦に来た子供たちは午後9時には帰路につく。テレビのゴールデンタイムに最も盛り上がる、七回から九回までで終えるようにならないと。

と言っていた。

あほですか?

検察官か弁護士か知らないが、発想が小学生レベルだ。

ファンにとったら、試合時間が長くても、一向に構わない。というよりも、問題は長い短いではなく質だ。終電がなくなっても見たい試合なのかどうかだ。

これだけ、ファンを軽視したプロ野球。

本気でプロ野球ファンをやめたいと思っているのだが・・・やめられない。

私もあほだ。

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