最多勝2回、最優秀防御率1回、最優秀救援投手5回、最多奪三振6回ほか、シーズン401奪三振、オールスター9連続奪三振、ノーヒットノーラン1回(自身のホームランで達成)など、凄まじい記録で、日本中の人々を熱狂させた、江夏豊(えなつ ゆたか)さん。今回は、そんな江夏さんの凄すぎる成績をご紹介します。

「江夏豊はマイナーに半月残っていればメジャーリーガーになれた!」からの続き

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プロ野球選手(現役)時代の投手成績

それではここで、江夏さんの現役時代の投手成績をご紹介しましょう。

  • 1967年(阪神タイガース)
    12勝13敗 225奪三振 防御率2.74(登板42 完投8 完封2 無四球0 投球回230.1)で、最多奪三振
  • 1968年(阪神タイガース)
    25勝12敗 401奪三振 防御率2.13(登板49 完投26 完封8 無四球3 投球回329.0)で、最多勝・最多奪三振(最多完封・最多投球回)
  • 1969年(阪神タイガース)
    15勝10敗 262奪三振 防御率1.81(登板44 完投17 完封7 無四球3 投球回258.1)で、最多奪三振・最優秀防御率(最多完封)
  • 1970年(阪神タイガース)
    21勝17敗 340奪三振 防御率2.13(登板52 完投25 完封8 無四球3 投球回337.2)で、最多奪三振(最多完投・最多完封・最多投球回)
  • 1971年(阪神タイガース)
    15勝14敗 267奪三振 防御率2.39(登板45 完投16 完封6 無四球4 投球回263.2)で、最多奪三振(最多完投・最多完封)
  • 1972年(阪神タイガース)
    23勝8敗 233奪三振 防御率2.53(登板49 完投16 完封3 無四球3 投球回269.2)で、最多奪三振
  • 1973年(阪神タイガース)
    24勝13敗 215奪三振 防御率2.58(登板53 完投18 完封7 無四球2 投球回307.0)で、最多勝(最多登板・最多完封・最多投球回)
  • 1974年(阪神タイガース)
    12勝14敗8セーブ 149奪三振 防御率2.73(登板41 完投12 完封2 無四球1 投球回197.2)
  • 1975年(阪神タイガース)
    12勝12敗6セーブ 132奪三振 防御率3.07(登板49 完投9 完封1 無四球1 投球回208.1)
  • 1976年(南海ホークス)
    6勝12敗9セーブ 109奪三振 防御率2.98(登板36 完投6 完封1 無四球1 投球回148.1)
  • 1977年(南海ホークス)
    4勝2敗19セーブ 60奪三振 防御率2.79(登板41 完投1 完封0 無四球0 投球回84.0)で、最優秀救援投手・最多セーブ
  • 1978年(広島カープ)
    5勝4敗12セーブ 99奪三振 防御率3.03(登板49 完投0 完封0 無四球0 投球回95.1)
  • 1979年(広島カープ)
    9勝5敗22セーブ 117奪三振 防御率2.66(登板55 完投0 完封0 無四球0 投球回104.2)で、最優秀救援投手・最多セーブ
  • 1980年(広島カープ)
    9勝6敗21セーブ 86奪三振 防御率2.62(登板53 完投0 完封0 無四球0 投球回86.0)で、最優秀救援投手・最多セーブ
  • 1981年(日本ハム)
    3勝6敗25セーブ 75奪三振 防御率2.82(登板45 完投0 完封0 無四球0 投球回83.0)で、最優秀救援投手・最多セーブ
  • 1982年(日本ハム)
    8勝4敗29セーブ 107奪三振 防御率1.98(登板55 完投0 完封0 無四球0 投球回91.0)で、最優秀救援投手・最多セーブ
  • 1983年(日本ハム)
    2勝4敗34セーブ 82奪三振 防御率2.33(登板51 完投0 完封0 無四球0 投球回77.1)で、最多セーブ
  • 1984年(西武ライオンズ)
    1勝2敗8セーブ 28奪三振 防御率3.65(登板20 完投0 完封0 無四球0 投球回24.2)

と、通算18年(阪神タイガース、南海ホークス、広島カープ、日本ハムファイターズ、西武ライオンズ)で、829登板 206勝158敗193セーブ 2987奪三振 防御率2.49(完投154 完封45 無四球21)と、凄まじい成績を残しています。

最多勝、最優秀防御率、最多奪三振、最優秀救援投手ほかタイトル多数

そんな江夏さんは、

  • 最多勝利2回(1968年、1973年)
  • 最優秀防御率1回(1969年)
  • 最多奪三振6回(1967-1972年 ※当時は連盟表彰なし)※6年連続受賞は最長タイ記録(他は鈴木啓示)、6回受賞は金田正一に次ぐセ・リーグ2位。
  • 最優秀救援投手5回(1977年、1979-1982年)※最多タイ記録(他には赤堀元之、佐々木主浩、岩瀬仁紀)、4年連続は最長タイ記録(他に佐々木主浩)
  • 最多セーブ6回(1977年、1979-1983年)※歴代最多、5年連続も歴代最長

と、タイトルも数多く獲得しています。

シーズン401奪三振ほか記録多数

また、そのほかにも、

  • シーズン401奪三振(1968年)※20世紀以降の世界記録
  • ノーヒットノーラン(1973年8月30日 対中日ドラゴンズ20回戦 阪神甲子園球場)※史上48人目(延長戦での達成は史上唯一、自らのサヨナラ本塁打で決定)
  • シーズン329.2投球回、225奪三振(1967年)※高卒新人のセ・リーグ記録
  • 1試合16奪三振(1968年8月8日 対中日ドラゴンズ17回戦 中日スタヂアム)※セ・リーグ記録
  • 23イニング連続奪三振(1968年8月8日-8月21日)
  • 41イニング連続無失点(1969年4月12日-5月15日)
  • 1試合での34打者連続凡退(1970年9月26日 対中日ドラゴンズ22回戦 阪神甲子園球場 二回表第3アウト~十三回表第3アウト)
  • シーズン11引分(1978年、1980年、2回)※セ・リーグタイ記録(他には牛島和彦、藤川球児)
  • 100勝100セーブ ※史上初(後に山本和行・斉藤明夫・大野豊・郭源治・佐々岡真司が達成、先発100勝100セーブは江夏と佐々岡の2人のみ)
  • 全球団からセーブ ※史上初、交流戦導入前の達成者は江夏のみ。
  • 全球団から敗戦 ※史上初(達成者は江夏と杉内俊哉(=13球団敗戦)のみ)
  • オールスターゲーム出場16回(1967-1976年、1978-1983年)
  • オールスターゲーム15連続奪三振(1970-1971年)※オールスター記録

と、凄まじい記録を残しています。

沢村賞、MVPほか表彰も多数

そして、

  • 沢村栄治賞1回(1968年)※20歳シーズンでの受賞は左投手の最年少記録
  • 最優秀選手2回(1979年、1981年)※両リーグでの受賞は史上初
  • ベストナイン1回(1968年)
  • 最優秀投手1回(1968年)
  • オールスターゲームMVP3回(1970年 第2戦、1971年 第1戦、1980年 第3戦)
  • 月間MVP1回(1979年8月)
  • ファイアマン賞2回 (1981年、1982年)
  • 日本プロスポーツ大賞 殊勲賞1回(1968年)

と、数々の賞も受賞しています。

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背番号

ちなみに、江夏さんの背番号ですが、

  • 71(阪神タイガース 1967年入団当初)
  • 28(阪神タイガース 1967-1975年)
  • 17(南海ホークス 1976-1977年)
  • 26(広島カープ、日本ハムファイターズ 1978-1983年)
  • 18(西武ライオンズ 1984年)

と変遷しています。

「江夏豊の覚醒剤逮捕は妻との離婚が原因?子供は娘と息子!」に続く

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