「ゲゲゲの鬼太郎」で鬼太郎、「銀河鉄道999」で星野鉄郎ほか、数々の人気テレビアニメ作品で主人公の声を務め、2016年には、23年218日間に渡り、「ドラゴンボール」関連のゲームで孫悟空を演じ続けたとして、ギネス世界記録に認定された、野沢雅子(のざわ まさこ)さん。今回は、そんな野沢さんのプライベートをご紹介します。
「野沢雅子のデビューからの声優作品(アニメ,洋画吹替)を画像で!」からの続き
夫で声優の塚田正昭との出会いは運命的だった
野沢さんは、俳優で声優の塚田正昭さんと結婚しています。
(※結婚した時期は不明ですが、1979年のプロフィールで、本名「塚田雅子」となっていたので、それより以前であることは間違いないと思われます)
夫の塚田正昭さん。
野沢さんによると、塚田さんとの出会いは運命的だったそうで、ある夜、稽古場で、劇団仲間の一人が、「海にドライブに行かないか」と言い出したことから、みんなで車に乗って出かけたそうですが、
雨が降ってきたそうで、降りしきる雨の中、第二京浜国道を走らせていると、仲間が一斉に、「あーっ!」と言ったことから、野沢さんが急いで振り向くと、オートバイが転倒し、オートバイのドライバーが道路を流れるように滑っていくのが見えたそうで、
野沢さんたちは、「あんなすごい倒れ方じゃ、あの人絶対死んじゃってるよ」「そうだよな、救急車なんて来ないだろうし。こういう時はどうしたらいい?」などと話していたのだそうです。
すると、その数日後、野沢さんが、NHKのテレビドラマ「浅春」のリハーサルで、初めて主演を務めるという塚田さんに出会ったそうですが、その1~2年後、塚田さんは、野沢さんが所属していた劇団東芸に入団したそうで、
(塚田さんは、NHKのプロデューサーにかわいがられていたそうで、その人の紹介によるものだったそうです)
ある日、野沢さんが稽古場で塚田さんと話をしていると、たまたま、あの雨の日の話になり、
野沢さんが、塚田さんに、
もしかして第二京浜?それいつ頃のこと?
と、聞くと、目撃した事故と時期がぴったり。
そこで、野沢さんが、塚田さんに、事故を目撃した話をすると、
聞き終わった塚田さんが、
それ、俺だよ、転がっていたの
と、言ったそうで、びっくりし、運命を感じ、その後、交際に発展し、結婚に至ったのだそうです。
夫・塚田正昭は声優としてアニメ「BLEACH ブリーチ」「ワンピース」「おじゃる丸」などで活躍
ちなみに、塚田さんは、野沢さん同様、吹き替えの草創期から声優として活躍し、貫録のある声で、威厳を持った階級の高い人物や老人を数多く演じたそうで、
「リーサルウエポン」シリーズ、「ロボコップ」シリーズなどの洋画のほか、テレビアニメでは「BLEACH ブリーチ」の山本元柳斎重國役、「ワンピース」のトト役、「おじゃる丸」の小林茶役などを務めています。
「BLEACH ブリーチ」の山本元柳斎重國。
夫・塚田正昭は肝臓病・心臓病・腎臓病で8年もの闘病の末に他界
そんな塚田さんですが、肝臓病を患い、その後、心臓病、腎臓病も併発すると、8年もの壮絶な闘病生活の末、2014年1月27日、75歳で他界され、
同年2月2日、告別式がしめやかに営まれると、出棺の際には、喪主を務めていた野沢さんが、「お父さん」と語りかけて号泣し、参列者の涙を誘っています。
娘(長女)は塚田由華
ちなみに、野沢さんと塚田さんの間には、女の子が一人誕生しており、塚田由華さんというそうですが、由華さんは、父・塚田さんの告別式で、塚田さんが8年にも及ぶ闘病生活を送っていたことを明かしつつ、
参列者に、
父の姿、声を心の中で生かし続けてやってください
と、声を震わせながら語ったそうです。
塚田正昭さんの告別式での、娘の塚田由華さん(左)と野沢さん(右)。
さて、いかがでしたでしょうか。
野沢雅子さんの、
- 年齢は?出身は?身長は?本名は?
- 父親は画家の野沢蓼洲(のざわ りょうしゅう)
- 父親の野沢蓼洲は日本画の巨匠・横山大観にかわいがられていた
- 幼少期は父親に日本舞踊を習わされていた
- 幼少期は活発でお転婆な女の子だった
- 戦争中、疎開先だった群馬に定住していた
- 3歳の時に子役で映画デビュー
- 高1の時に叔母で女優の佐々木清野のはからいで劇団「東芸」に入団
- 「堕胎医」で初舞台を踏むも老婆の役だった
- 声優デビューはテレビ初の洋画吹き替え放送で少年役だった
- 日本初のテレビで少年役(吹き替え)を演じた女性声優だった
- ほとんど全ての少年役(吹き替え)が回ってきて、声優の仕事が忙しくなっていった
- 日本初のテレビアニメ「鉄腕アトム」でゲストの少年の声
- テレビアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」の鬼太郎役は原作者・水木しげるの強い推薦だった
- 「ゲゲゲの鬼太郎」では同じ劇団「東芸」のメンバーが主要キャストで楽しくできていた
- 「ゲゲゲの鬼太郎」はアニメで初めて主演(鬼太郎役)に抜擢された作品だった
- 「ゲゲゲの鬼太郎」の第6期では目玉おやじ役
- 「銀河鉄道999」での星野鉄郎役は原作者・松本零士の強い推薦によるものだった
- 「銀河鉄道999」のイベントでは松本零士の話が止まらず時間切れで声優陣の出番がなくなったことも
- 「銀河鉄道999」のイベントでは声量が大きすぎてマイクを壊したことも
- 「Dr.スランプ アラレちゃん」を観て鳥山明の作品に出たいと思っていた
- 「ドラゴンボール」のオーディションで初めて悟空を見て絶対やりたいと思った
- 原作者の鳥山明はオーディションで「(悟空の声は)野沢雅子しかいない」と言い切っていた
- 孫悟空・孫悟飯・孫悟天の3役を演じるようになった経緯
- 孫悟空・孫悟飯・孫悟天の3役の演じ分けを意識したことがなかった
- 「ドラゴンボール」の中で一番好きなキャラクターは孫悟空
- 「ゲゲゲの鬼太郎」で鬼太郎役を戸田恵子に引き継いだことで「ドラゴンボール」へ出演することができていた
- 日テレ版「ドラえもん」でドラえもんの声を担当していた
- 「ドラえもん」の声は富田耕生⇒野沢雅子⇒大山のぶ代⇒水田わさびと変遷していた
- 野沢雅子出演の日テレ版「ドラえもん」は封印され「幻のドラえもん」と呼ばれていた
- 「ドラえもん」との縁は細く長く続いていた
- 声優作品(テレビアニメ)
- 声優作品(劇場アニメ)
- 声優作品(洋画吹き替え)
- 夫で声優の塚田正昭との出会いは運命的だった
- 夫・塚田正昭は声優としてアニメ「BLEACH ブリーチ」「ワンピース」「おじゃる丸」などで活躍
- 夫・塚田正昭は肝臓病・心臓病・腎臓病で8年もの闘病の末に他界
- 娘(長女)は塚田由華
について、まとめてみました。
テレビアニメ創世記から声優として活動し、少年の声の草分け的存在となった野沢さん。
そんな野沢さんも、当初は、舞台女優としてのプライドから声優と呼ばれることを嫌っていたそうですが、
近年は、
役者としての作業は一緒。俳優か声優か、呼び方が違うだけです。今は胸を張って声優ですと言えますね。肌に合っているのでしょう
と、語っているそうで、
これからもまだまだ、声優として活躍してほしいものです。
「野沢雅子の父親は画家の野沢蓼洲で横山大観にかわいがられていた!」