なんとなく俳優を続けていた、1991年、映画「静かなるドン」に出演すると、撮影現場で鹿島勤監督から何度もNGを出され、やり直しさせられたことがきっかけで、真剣に演技をすることに取り組むようになったという、香川照之(かがわ てるゆき)さんは、その後、順調に俳優としてのキャリアを積む中、2009年には、映画「ジョン・ラーベ~南京のシンドラー~」で、昭和天皇の叔父・朝香宮鳩彦王役を演じているのですが、この映画は日本で上映禁止となったほか、この役を演じた香川さんは、日本国内で批判を浴びたといいます。

「香川照之は東大卒業後に母・浜木綿子のつてでADから俳優になっていた!」からの続き

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昭和天皇の叔父・朝香宮鳩彦王役を演じた「ジョン・ラーベ~南京のシンドラー~」は日本では上映禁止になっていた

1991年、主演映画「静かなるドン」で、鹿島勤監督から何度もNGを出されて、やり直しさせられたことがきっかけで、真剣に演技に取り組むようになったという香川さんは、その後、数多くのテレビドラマ、映画に出演して、俳優としてのキャリアを積み、

2009年には、南京事件を題材にした、ガレンベルガー監督作品「ジョン・ラーベ~南京のシンドラー~」(原題:John Rabe)で、昭和天皇の叔父・朝香宮鳩彦王役で出演しているのですが、この物語は、国際的視点で南京大虐殺という歴史的事件を正面から描いていることから、日本では全面的に上映禁止となっています。

(この「ジョン・ラーベ~南京のシンドラー~」は、中国、ドイツ、ベルギー、フランス、イタリア、スペインで上映されているのですが、日本の映画配給会社は映画を観ることさえ断るなど、沈黙あるいは拒絶の態度をとったため、日本での上映はあきらめざるを得なかったそうです)

昭和天皇の叔父・朝香宮鳩彦王役を演じ、日本国内で批判を浴びていた

また、香川さんが演じたのが、戦犯といえる、昭和天皇の叔父・朝香宮鳩彦親王役だったため、香川さんは、日本国内で批判を浴びているのですが、

(有名な俳優である香川さんがこの役を演じたことで、不快感を表す右翼の人も数多くいたそうです)

香川さんは、

このこと(南京大虐殺)を認めるのは日本人にとって難しいことだ。この役は多くの人に批判されているが、しかし、このような事件を経歴したことは意義のあるものだ

日本で南京をテーマとした映画は普通上映できないし、日本人も撮影しない。しかしこの映画が少しでも中国の人たちの苦しみを取り除いてくれるよう望んでいます

と、語っています。


ジョン・ラーベ~南京のシンドラー~」より。

(朝香宮鳩彦親王は昭和(裕仁)天皇の叔父にあたる人物で、戦後、東京裁判や南京裁判などで、上海派遣軍司令官として南京大虐殺で「捕虜の殺害命令」に関与した疑いで、GHQから戦犯に指名される可能性があったのですが、皇族の身分だったため、軍事法廷に出なくて済み、戦犯指定を免れたそうです)

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朝香宮鳩彦親王役は日本人俳優がことごとく断るなか出演を引き受けていた

ちなみに、ガレンベルガー監督は、朝香宮鳩彦親王役を選ぶ際、多くの日本人俳優と会うも、ことごとく出演を断られたそうで、ようやく、出演を引き受けたのが、香川さんだったそうです。

そんな香川さんは、業界の人たちに、どうしてこの映画に出たのかと直接聞かれることもあったそうですが、

(プレッシャーは相当大きかったそうです)

香川さんは、

脚本を見た時に、この映画に出るべきだと思いました。その国際的な視点は現代の観客の反省を促すことができるからです。多くの人が、日本人としてどうしてこのような日本人を演じることができるのかと言うかもしれませんが、この役はやはり必ず日本人が演じるべきなのです

この映画を見て、本当に日本人は残忍なことを多くしたのだということを知りました。確かにそれを受け入れることは非常に難しい。難しいですが、現代の人たちにこの歴史を語る必要があります。そういう意味では、私は確かにこのようなテーマの映画が好きです

と、語っています。

「香川照之は「半沢直樹」の大和田暁常務役で大ブレイクしていた!」に続く


ジョン・ラーベ~南京のシンドラー~

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