現役時代には、様々なトレーニングやルーティンでこだわりを持っていたイチローさんですが、それは食べ物に関しても同様で、何年もの間、毎日「ユンケル」を飲み続けたり、ビーフカレーの中に入っている牛肉やチャーハンの中に入っているグリーンピースは食べなかったりしたといいます。そして、そんな偏食は、幼い頃からで、嫌いなものは絶対食べなかったといいます。

少年時代のイチロー

「イチローは右利きも幼い頃から左打ちを父親から教えられていた!」からの続き

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イチローは幼少期から自己主張が強く頑固で、特に食べ物の好き嫌いが激しかった(偏食)

イチローは店でお気に入りのソフトクリームが欠品しているとテコでも動かなかった

イチローさんは、2~3歳の頃から、自己主張が強く、頑固な子供だったそうで、この頃、イチローさんは、家の近所の駄菓子屋さんでソフトクリームを買ってもらうことを何よりも楽しみにしていたそうですが、そのお店にお目当てのソフトクリームがないと、どんなにお母さんがなだめたり、言い聞かせたりしても、

ここのソフトクリームじゃないといやだ!

と、言って、絶対に首を縦に振らず、

それどころか、しまいには店の前の道路の上に大の字に寝転がり、てこでも動かなかったそうです。

イチローさんにとっては、いつもの店の、お気に入りのソフトクリームでなくては絶対にダメで、このように、一度「これだ」と気に入ったことに対しては、徹底的にこだわり、執着していたのだそうです。

(その後、呆れ果てたお母さんが、イチローさんをそのままにして帰るふりをして物陰から見ていると、イチローさんはやがてあきらめて、うらめしそうな顔をしながらとぼとぼと家に向かって歩き始めたといいます)

イチローは食卓に好きなおかずがなかったら一切手をつけずごはんだけ食べていた

また、イチローさんは、野菜はほとんど受け付けず、

(特に、フキ、セロリ、ニンジン、ピーマン、ブロッコリーといった匂いのきつい繊維質の野菜は大嫌いだったそうです)

魚も、刺し身は食べるものの、焼き魚や煮魚には見向きもしなかったそうです。

そして、食卓に気に入ったおかずが並んでいないと、一切、手を付けなかったのだそうです。

(お父さんによると、イチローさんは、焼きのりに醤油をつけ、それをご飯の上にぴちゃぴちゃとつけた後、のりを除いてご飯だけ食べるという不思議な食べ方をしていたそうです)

イチローの徹底した偏食(食べ物の好き嫌い)は高校の寮生活でも続いていた

そんなイチローさんの、徹底した食べ物の好き嫌いは、高校の寮生活でも続いたそうで、当然ながら、寮で野菜など嫌いなものが出た際には、箸をつけず、先輩の目を盗んでは、隣に座っていた深谷篤さんにテーブルの下からこっそりと渡し、食べてもらっていたのだそうです。

(大好物はスナック菓子と缶コーヒーだったそうです)

また、3年生になると、カップ麺が主食となったそうで、イチローさんは、毎晩、1学年下の吉田猛さんに、「吉田、お湯」と言って、吉田さんにカップ麺にお湯を入れてきてもらっていたのだそうです。

(カップ麺は禁止されていたことから、午後11時の消灯後に食べていたそうです)

イチローは偏食(食べ物の好き嫌い)を父親に許されていた

ちなみに、イチローさんのお父さんは、そんなイチローさんに理解を示し、好きなものをお腹いっぱい食べさせてあげたい、嫌いなものを無理やり食べさせても栄養にはならないどころか、そんなことをしたらかえって性格が歪んでしまうのでは、と考えていたことそうで、

お母さんには、普段から、

子供たちの好きなカレーやスパゲッティ、鶏の唐揚げなんかを大いにつくってやりなさい

と、言っていたといいます。

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イチローの父親がイチローの偏食(徹底した食べ物の好き嫌い)を許していた理由とは?

しかもお父さんは、イチローさんが小学生くらいになると、月々の自身のお小遣いが許す範囲で、イチローさんとイチローさんのお兄さんが好きな食べ物を(毎日~週1の頻度で)買い出しに行くほか、

(お父さんは自分で商売をしていたこともあり、それぐらいのことはしてあげられたのだそうです)

夕食のメニューで子供たちの嫌いなものが食卓に並んでいるをの見た際には、なんと、すぐに近所のスーパーマーケットに飛んで行き、子どもたち二人の大好物である肉や刺し身をドサッと買ってきたのだそうです。

(自営業だったため、日中、仕事の合間を見て、買い出しに行くこともあったそうです)

ちなみに、お父さんの宣之さんは、その理由について、著書「溺愛 我が子イチロー」で、

私自身、小さい頃、家庭がそれほど裕福なほうではなく、好きなものをお腹いっぱい食べられなかった体験があるだけに、せめて自分の子供だけには、好きなものを腹いっぱい食べさせてやりたいという気持ちが心のどこかにあった。

また、うれしそうに好物にぱくつく子供たちの姿を見るのが楽しみだった。私と家内は毎日残り物でもお茶漬けでもかまわなかった。

フィレステーキ、鯛、キンメダイ、ヒラメの刺し身、中トロ、マスクメロンなど、世間一般で高級品と言われているものがイチローは大好きだった。

と、綴っています。

「イチローは小学生からプロ野球選手を目指し父親と練習していた!」に続く

お読みいただきありがとうございました

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