中村敦夫!木枯し紋次郎!著書は?まれ?かつら?
俳優、作家、そして元参議院議員という肩書を持つ、中村敦夫(なかむら あつお)さん。1972年に放送された「木枯し紋次郎」で、主役の紋次郎役を演じられ、大ブレイクされました。
俳優へ
中村さんは、1959年、
東京外国語大学を中退され、
俳優養成所を経て、劇団「俳優座」に入られました。
そして、1965年には、
アメリカ国務省の、
EWC奨学生演劇部門試験に合格され、
ハワイ大学に留学されます。
留学中は、アメリカ社会について、
勉強されたそうです。
もともと、若手のリーダー的存在だった中村さんは、
帰国後、ますますその傾向が強くなり、
劇団の幹部と対立を深め、「俳優座」を退団されることに。
木枯し紋次郎!
その後、中村さんは、
テレビの世界へと活動の場をシフトされ、
1972年に、テレビ放送された、
市川崑さん監修の時代劇「木枯し紋次郎」で、
主役の紋次郎役に抜擢。
ドラマは大ヒットを記録し、
中村さんも大ブレイクされたのでした!
「あっしには関わりのねえことで」
というセリフを、
聞いたことがありませんか?
そう、それは、
紋次郎の決まり文句だったのです♪
口にくわえた長い楊枝が、
トレードマークでした。
一躍ブレイクされた中村さんでしたが、
この役を演じるにあたり、
人知れずご苦労もあったようです。
それは、時代劇の経験がほとんどなく、
いまひとつ、役柄が掴みきれなかったことでした。
紋次郎がどういう人物か、
よく分からなかったと中村さん。
監督は、
「そこで上を向いて立っていろ」
とか、
「走って、突然止まって、振り向け」
としか言わず、
中村さんはなぜ、そこで上を向くのか、
分からずにやっておられたのだとか。
紋次郎という人物を理解するのに、
探りながらやっておられたとのこと。
そこで、リアリティを追求する、
映画やテレビのお芝居は、
自然がいいことに気が付かれた中村さん。
舞台でのお芝居は、
大げさにしなければいけませんが、
それをテレビや映画のお芝居でやってしまうと、
リアリティがなくなってしまう、
というのは私達にも分かりますね。
中村さんは、インタビューで、
僕も最初は戸惑いましたが、
「演じる」という気持ちがあまりない方が、
自然に映るということが段々と分かりました。「紋次郎」が上手くいったのは、
まさに「何もしなかった」からです。
と語っておられました。
確かに、舞台でのお芝居のような紋次郎だったら、
そこまでブレイクしなかったかもしれませんね。
著書は?
中村さんは、1983年、
海外の取材をもとにして書かれた、
長編国際情報小説「チェンマイの首」を出版され、
ベストセラーとなります。
ストーリーは、アメリカのある富豪が主宰する、
私的情報機関「デューク」の日本拠点員、
堂田将司を主人公とした、タイを舞台に繰り広げられる、
ハードボイルドだそうです。
その後、東南アジア三部作として、
「ジャカルタの目」「マニラの鼻」と続き、
国際小説ブームの先駆けとなりました。
この成功で、中村さんは、
1984年、「中村敦夫の地球発22時」
のキャスターに抜擢され、
テレビ情報番組という、
新しい境地を開拓されることにも成功されました。
中村さんは、その後も、
2007年「ごみを喰う男」、2010年「暴風地帯」
を出版されています。
政界へ
情報番組「中村敦夫の地球発22時」
のキャスターで、成功を収められた中村さんは、
その政治的発言から、
政界へと進出されることとなりました。
1998年、参議院東京選挙区から立候補して見事当選。
2000年には、「さきがけ」代表に就任されました。
2002年には、
党名を「みどりの会議」に変えられ、
日本初の環境政党をつくろうと、
奔走されたのだそうです。
しかし、2004年、
参議院比例代表での闘いに敗れ、
それ以来、政界からは引退されたようです。
まれ?
中村さんは、2015年、
NHKの朝の連ドラ「まれ」で、
ヒロイン希(まれ)の同級生、
紺谷圭太(山崎賢人さん)の祖父、
紺谷弥太郎(こんたに やたろう)役を演じられました。
輪島塗りの塗師屋(ぬしや)で、
粋だけど、仕事となると頑固一徹な役柄ということで、
孫の圭太は、このおじいちゃんの影響を受けて、
輪島塗りの職人を目指すのだそうです。
中村さん演じる弥太郎は、
昔気質の職人で、みんなのリーダー的存在。
まさに、
中村さんにぴったりの役柄でしたね♪
かつら?
中村さんに、
かつら疑惑が浮上しているようです!
1940年生まれの中村さんなので、
70歳を超えているのに、
あんなにフサフサ髪の毛があるのはおかしい!
ということみたいです(^^;)
そして、見る人が見ると、
あれはかつらだ!
と分かるそうですが、どうでしょう?
言われてみれば、
上に乗っけているようにも、
見えないことはないですが・・・
それでも、それを裏付けるような、
はっきりした出来事などはありませんし、
ご本人も、もちろん、
カミングアウトされている訳ではありませんので、
本当のことは分かりませんでした。
さておき、同志社大学の講師も、
務めておられる中村さん。
その多才さで、これからもますます、
ご活躍されることを期待したいですね。
応援しています!!