「アタックNo.1のテーマ」「ドラえもんのうた」「青い空はポケットさ」「エースをねらえ!」「草原のマルコ」など、数多くのアニメの主題歌を歌唱し、アニメソングの黎明期を支えた、大杉久美子(おおすぎ くみこ)さん。
そんな大杉久美子さんは、幼い頃は、人見知りが激しく、引っ込み思案な子供だったそうですが、歌を歌うことが好きだったことから、近所の人に勧められたお母さんにコンクールに連れて行かれると、賞をもらったそうで、以降、のど自慢荒らしとして様々なコンクールで賞を取ったそうです。
そんな中、小学校高学年になり、そろそろコンクールを卒業したいと思っていたところ、お母さんの願いで、最後と、「クラウンレコード」主催の新人歌手発掘のコンクールに出場したところ、見事、女性の部門で優勝(ミス・クラウン)したことがきっかけで、プロ入りしたといいます。
今回は、そんな大杉久美子さんの生い立ち(幼少期から中学生時代)をご紹介します。
大杉久美子のプロフィール
大杉久美子さんは、1951年7月10日生まれ、
東京都の出身、
血液型はA型、
学歴は、
精華学園高等学校(現・東海大学付属市原望洋高等学校)卒業
趣味は、書道・刺繍、
ちなみに、「大杉久美子」は本名で、かつては、「柴山モモ子」「環ルナ(たまき るな)」「杉 美子」などの芸名でも活動していたそうです。
大杉久美子は幼い頃は寂しがり屋で人見知りが激しかった
大杉久美子さんは、2人姉妹の妹として誕生すると、幼い頃は、お母さんが病気がちで、あまりかまってもらえなかったためか、寂しがり屋で、人見知りが激しく、「挨拶しなさい」と言われても、お母さんの陰に隠れているような子供だったそうです。
大杉久美子は幼い頃から歌を歌うことが大好きで母親の勧めで歌のコンクールに出ると賞を取っていた
ただ、家や幼稚園で歌を歌ったりするのは大好きで、よく歌を歌っていたそうで、ある日のこと、お母さんが、近所の人に勧められて、近くの温泉で開催されていた歌のコンクールに、大杉久美子さんを連れて行くと、見事、賞をもらったそうです。
これで、すっかりその気になったお母さんは、大杉久美子さんに本格的に歌を習わせようと、8歳の時にレッスンに通わせたそうです。
(お母さんは、病弱だったため、いつまで元気でいられるか分からないからと、大杉久美子さんのことを「この子が一人でもなんとか生きていけるようにしないといけない」と思っていたそうで、歌手にさせたいというよりも、引っ込み思案の性格をなんとかしたいと思ってのことだったそうです)
大杉久美子は小学校高学年の時には人前に出るのが苦手なことから歌のコンクールに出ることは卒業したいと思っていた
こうして、大杉久美子さんは、あちこちで開催されていた歌のコンクールに出るようになり、そのたびに何かの賞をもらうほど歌が上手だったそうですが、
小学校高学年になると、学校の授業のことや、もともと人前に出ることが好きではなかったこともあり、コンクールに出るのはもう卒業したいと思ったそうです。
(コンクールでは、本当に緊張して、唇が真っ青になっていたそうです)
そして、お父さんとお母さんに相談すると、
プロになるのはたいへんだし、歌は趣味でやっていくのがいいんじゃない
と、意志を尊重してもらったそうですが・・・
大杉久美子は母親のために「クラウンレコード」主催の新人歌手発掘のコンクールに出場すると見事優勝していた
そんな中、1964年、13歳の時、新しいレコード会社「クラウンレコード」主催のコンクールが開かれることとなり、
優勝したら歌手デビューできます
と、書かれたチラシを見たお母さんに、
あなた出てみない?
と、勧められ、
大杉久美子さんは、最初は、
いやだー
と、言って断ったそうですが、
お母さんに、
お母さんの楽しみでもあるんだし、じゃあ、これで最後にするから
と、言われ、渋々、出ることにしたそうです。
(新人歌手を発掘するためのコンクールだったそうです)
すると、大杉久美子さんは、あれよあれよと、第1次予選、第2次予選を通過して決勝戦まで行き、見事、優勝したのだそうです。
(優勝は男女1人ずつで、大杉久美子さんはミス・クラウン、男性の優勝者はミスター・クラウンだったそうです)
大杉久美子は13歳の時にプロ入りを決意していた
そして、大杉久美子さんは、クラウンレコードの人に、
優勝した人はプロの歌手になれるんですが、どうします?
と、聞かれたそうで、
芸能界の知り合いもおらず、どんな世界かも分からないため、一瞬、困ったそうですが、
歌手になりたいと思ってなれない人もたくさんいるんだから、この機会に飛び込んでみるべきなのかな
と、思い、
何も考えずに、プロ入りを決意し、芸能界に飛び込んだのだそうです。
「【画像】大杉久美子の若い頃は?現在までの経歴を時系列まとめ!」に続く
1969年、18歳の時、アニメ「アタックNo.1」でアニメソング歌手としてデビューすると、その後、アニメの主題歌、エンディング、挿入歌を歌唱するようになり、「エースをねらえ!」「アルプスの少女ハイジ」「フランダースの犬」 …