20代前半の頃は、女優としてNHKのテレビ・ラジオドラマに数多く出演すると、その後、声の美しさを買われて、アニメの声優を務めるようになり、1969年には、国民的人気アニメ「サザエさん」の「フグ田サザエ」の声を演じ、一躍、有名になった、加藤みどり(かとう みどり)さん。

今回は、そんな加藤みどりさんの若い頃からのキャラや経歴を、デビューから時系列でまとめてみました。

加藤みどり

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加藤みどりのプロフィール

加藤みどりさんは、1939年11月15日生まれ、
東京府(現・東京都)の出身、

身長155センチ、
体重50キロ、

血液型はO型、

学歴は、
東京都立豊多摩高等学校卒業、

趣味・特技は、
小唄、清元、長唄、義太夫、

ちなみに、「加藤みどり」は本名で、結婚後は「伊藤みどり」(いとう みどり)です。

加藤みどりは高校卒業後は女優を志し松竹音楽舞踊学校に入学

加藤みどりさんは、女優の水谷八重子さんに憧れ、新派の女優を志すと、そのために必要な芸事一般を覚えようと、高校卒業後は、松竹歌劇団(SKD)の団員養成所・松竹音楽舞踊学校に入学したそうです。

加藤みどりは21歳の時にNHK「天使の部屋」で放送デビュー

そんな加藤みどりさんは、1959年、松竹音楽舞踊学校を卒業後は、NHKの俳優養成所に入ると、翌年の1960年、21歳の時には、NHK「天使の部屋」で、放送デビューを果たしています。

(同年には同期生達と劇団「三十人会」を結成しています)

加藤みどりは26歳の時に結婚で引退するも復帰後はアニメの声優の仕事をするようになっていた

以降、加藤みどりさんは、NHKと出演優先契約を結び、女優として、数多くのNHKテレビ・ラジオドラマに出演すると、1965年11月、26歳の時には、結婚し、一旦、引退するのですが、

その後、復帰すると、ちょうどその頃、東映動画(現・東映アニメーション)の飯島敬さんと出会い、その美声を買われて、アニメの声優の仕事を始めるようになったそうです。

加藤みどりは27歳の時には「おそ松くん」の主人公・おそ松くん役

そんな加藤みどりさんは、1966年、27歳の時には、「おそ松くん」で、主人公・おそ松くん役の声を務めています。

おそ松くん
「おそ松くん」のおそ松くん。

加藤みどりは27歳の時には「魔法使いサリー」のよし子役

また、加藤みどりさんは、同年(1966年)には、「魔法使いサリー」のよし子の声も務めています。

「魔法使いサリー」
「魔法使いサリー」のよし子。(左)

加藤みどりは27歳の時には「ハクション大魔王」のカンちゃん役

また、加藤みどりさんは、1969年、30歳の時には、「ハクション大魔王」のカンちゃんの声も務めています。

「ハクション大魔王」
「ハクション大魔王」のカンちゃん。

加藤みどりは30歳の時に「サザエさん」の主人公・フグ田サザエ役で一躍声優としての知名度をアップしていた

そして、1969年、30歳の時には、「サザエさん」の主人公・フグ田サザエ役に抜擢されると、国民的アニメの主人公を演じたことで、一躍、声優としての知名度を上げたのでした。

「サザエさん」
「サザエさん」より。

ちなみに、加藤みどりさんは、フグ田サザエ役はオーディションで選ばれたそうで、

結婚していたので、別に仕事がなくても生活に困るわけではなかったんです。そういう意味でも本当に気楽に受けたのが“サザエさん”だったんです(笑)

と、語っています。

加藤みどりは当初「サザエさん」を酷評され降板を申し出ていた

ただ、「サザエさん」の第1回の放送後には、朝日新聞の読者投書欄に、

声を聞いて完全にゲンメツ

声優はこれしかいないのか

アニメは原作を冒涜している

という趣旨の投書が掲載され、加藤みどりさんの声は酷評されてしまったそうで、

加藤みどりさんは、これを読んでショックを受け、プロデューサーの松本美樹さんに号泣しながら降板を申し出ていたといいます。

それでも、松本美樹さんには、原作者の長谷川町子さんも「声はあれでいい」とおっしゃっているからと言って励ましもらったそうで、

加藤みどりさんは、この時に聞いた「原作者が認めている」ということが、以降演じ続ける中で大きな支えになり、続けてこられたのだそうです。

(ちなみに、「ほかのアニメ作品には出演しない」という約束での声の出演だったそうです)

加藤みどりは50歳の時から一人芝居とトークショーを組み合わせた「みどりの部屋」を続けていた

加藤みどりさんは、1989年、50歳からは、毎年、一人芝居とトークショーを組み合わせた「みどりの部屋」の公演を行っているそうですが、

この公演をやり始めたのは、自身の中で、サザエさんの存在が大きくなりすぎ、加藤みどりが消えたように感じたため、

サザエさんから離れて何ができるのか

と、考えた末のことだったといいます。

加藤みどりは63歳の時には「大改造!!劇的ビフォーアフター」のナレーションを担当

そんな加藤みどりさんは、2002年、63歳の時から、テレビ番組「大改造!!劇的ビフォーアフター」のナレーションを務めているのですが、

実は、加藤みどりさんの独り芝居を見た朝日放送テレビプロデューサーからのオファーだったといいます。

すると、加藤みどりさんの、

なんということでしょう

という言葉は、流行語となり、

翌年の2003年には、流行語大賞のベストテンに選ばれ、加藤みどりさんは、番組を代表して授賞式に出席しています。

(加藤みどりさんは、2020年で「大改造!!劇的ビフォーアフター」のナレーションを卒業しています)

加藤みどり
2003年流行語大賞の授賞式での加藤みどりさん。

加藤みどりは70歳の時に実写版「サザエさん」にゲスト出演

また、加藤みどりさんは、2009年、70歳の時には、「サザエさん」のアニメ放送40周年を記念し、観月ありささん主演でドラマ化された実写版の「サザエさん」に、波平役の永井一郎さんと共にゲスト出演しており、

(45年ぶりのドラマ出演だったそうです)

加藤みどりさんは、

45年ぶりのドラマ出演で緊張して汗をかいちゃいました

たまには私が休んで観月さんが(サザエさんの)声をやるとか…観月さんの代わりは私にはできませんが…うふふ

と、語っています。

加藤みどりは74歳の時にアニメ「サザエさん」がギネス世界記録に認定されていた

そんな加藤みどりさんは、2013年9月5日、74歳の時には、放送45年目に突入するアニメ「サザエさん」が「最も長く放映されているテレビアニメ番組(Longest running animated TV series)」として、ギネス世界記録に認定されると

都内で行われた認定式に出席し、

世界中に足跡を残せることになってドキドキしています

と、コメントしています。

加藤みどり
認定式に出席した加藤みどりさん。

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加藤みどりは現在(85歳)も「サザエさん」の声優を続けており、ギネス世界記録を更新中

ちなみに、加藤みどりさんは、その後も、アニメ「サザエさん」でサザエさんの声を務め、

  • 2019年11月(80歳)「テレビアニメシリーズにおいて同じ役を演じた最長期間」
  • 2024年11月(85歳)「同一のアニメ作品のキャラクターを最も長く演じてきた声優」

と、さらにギネス世界記録に認定されているのですが、

現在もサザエさんの声を務め続けており、記録を更新中です。

「加藤みどりの夫との馴れ初めは?結婚後の夫婦仲は?子供は?現在は終活中?」に続く

加藤みどり
「テレビアニメシリーズにおいて同じ役を演じた最長期間」でギネスに認定された加藤みどりさん(左)。

お読みいただきありがとうございました

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