1960年代から俳優として活動を始め、数多くのテレビドラマや映画に出演する中、1981年には、声優としてアニメ作品にも出演するようになると、1982年には、アニメ「超時空要塞マクロス」のエキセドル・フォルモ役で一躍脚光を浴びた、大林隆介(おおばやし りゅうすけ)さん。

そんな大林さんは、1988年からは、アニメ「機動警察パトレイバー」シリーズで後藤喜一 役を務めると、これも当たり役となっているのですが、今回は、そんな大林さんの、経歴とアニメ「機動警察パトレイバー」シリーズにまつわるエピソードを、大林さんご本人のコメントを交えながらご紹介します。

大林隆介

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大林隆介の年齢は?出身は?身長は?学歴は?本名は?

大林隆介さんは、1946年3月13日生まれ、
福岡県の出身、

血液型はA型、

学歴は、
立教大学中退、

趣味・特技は、剣道、フライフィッシング、

ちなみに、本名は、大林昌一(おおばやし しょういち)ですが、一時期、「大林直樹」(おおばやし なおき)、「大林隆之介」(おおばやし りゅうのすけ)の芸名で活動していたこともあったそうです。

大林隆介の若い頃はアニメ「超時空要塞マクロス」で一躍脚光を浴びていた

大林隆介さんは、1960年代、文学座付属演劇研究所で演技を学ぶと、演劇研究所を卒業後は、劇団雲、劇団四季、ロビンフッド・アーチスツを渡り歩き、当初は俳優として活動していました。

しかし、1981年、声優としてアニメ作品に出演するようになると、翌年の1982年には、「超時空要塞マクロス」でエキセドル・フォルモの声を担当し、一躍、注目を集めます。

マクロスでエキセドル・フォルモの声で出演する大林隆介
大林隆介さんが声を担当する「超時空要塞マクロス」のエキセドル・フォルモ。

そして、その後、数多くのアニメ作品で声優を務めると、1985年「機動戦士Ζガンダム」のベン・ウッダー役、1986年「機動戦士ガンダムZZ」のラカン・ダカラン役などで人気を博しています。

「機動戦士Ζガンダム」のベン・ウッダーの声で出演する大林隆介
大林隆介さんが声を担当する「機動戦士Ζガンダム」のベン・ウッダー。

また、大林さんは、「らんま1/2シリーズ」の天道早雲役、「ガラスの仮面」の小野寺一役、「銀河英雄伝説」のウランフ中将役などでも知られています。

大林隆介は榊原良子とトークショーをしていた

そんな大林隆介さんは、1988年、1990年、1993年には、アニメ「機動警察パトレイバー」シリーズで後藤喜一隊長の声優を演じているのですが、

2022年1月14日~2月13日、「機動警察パトレイバー 30周年突破記念 in土浦『TV-劇パト2+』展」の開催を記念した、オンラインでのトークイベントが開催されると、1月15日には、榊原良子さん(南雲しのぶ役)とともに参加しています。

(大林さんは、2018年末に、「機動警察パトレイバー30周年記念展」が開催された際にも、榊原さんとともにトークショーに参加しているのですが、このトークショーが好評を博したことから、2022年にも榊原さんとトークショーをすることになったのだそうです)

大林隆介は後藤隊長(機動警察パトレイバー)のキャラを自分で作っていた

ちなみに、大林隆介さんは、「機動警察パトレイバー」の初期OVAシリーズ(アーリーデイズ)で初めて収録に臨んだ際、当時は今のようにキャラ表がなく、台本も現場でもらうというものだったため、

どのようなキャラクターの声を担当するのか一切、聞かされておらず、

スタジオに行って、マネージャーから近未来の警察ものという話を聞いただけ

だったそうで、

キャラクターを作りこむ時間もなかったそうですが、

ただ警察の隊長だからって、マッチョでビシビシしたキャラクターは嫌だなと思っていた。それは先入観であって。それが僕の考えた、へらへらした感じでもいけるかなと思った

と、後藤隊長の最初のキャラを作ったことを明かしています。

「機動警察パトレイバー」の後藤喜一役で出演する大林隆介
大林隆介さんが声を担当する「機動警察パトレイバー」の後藤喜一隊長。

大林隆介は「機動警察パトレイバー」シリーズがどう展開していくのか分からないまま収録に臨んでいた

こうして、「機動警察パトレイバー」の「アーリーデイズ」第1話の収録に臨んだ大林隆介さんですが、

完成した映像を見た時の感想は、

先の展開もわからないし、どういう展開をしていくのか、という気持ちが強かった

と、いいます。

というのも、一般的には、まず、原作があり、テレビアニメの人気が出てから、OVA化、映画化という流れになるところ、「機動警察パトレイバー」は、(当時としては前例のない)テレビCM、Web、紙面など、さまざまな広告手段を組み合わせてプロモーションを構成していくメディアミックス作品だったことから、手探り感が強かったのだそうです。

(音響監督の斯波さんが、大林さんの声の演技にOK出してくれ、さらに、監督の押井守さんも認めてくれたことから、大林さんは、それを信じ、とりあえず1シリーズをやろうという気持ちで、OVA全6巻を収録したのだそうです)

大林隆介は「機動警察パトレイバー」がヒットしていることを知らなかった

すると、「アーリーデイズ」が好評を博し、劇場版第1作「機動警察パトレイバー the Movie」が製作されたそうですが、

大林さんは、この時、初めて、「パトレイバー」が盛り上がっていることを知ったそうで、

当時はOVAがどれだけ売れてるか、こっちはわからない。噂も僕の耳には全然伝わってなかったから、いきなり事務所から劇場版をやるってきいて『えー!』って。ということは人気あるの、これ?って感じだった

と、語っています。

大林隆介は劇場版第1作「機動警察パトレイバー the Movie」の大ヒットに大喜びしていた

その後、劇場版第1作「機動警察パトレイバー the Movie」が公開されると、大ヒットとなるのですが、

さすがに、その時は、大林さんも大喜びしたそうで、

劇場版の台本をもらった時は、だいたい自分の(後藤隊長のキャラクターに対する)方向性が定まってきた頃だった。

それを試せるシーンもいろいろあったので、やる前から手ごたえがあった。試行錯誤しながらみんなで作っていった結果だから、ヒットして嬉しかった

アニメの革命だとまでは思わなかったけど、何か新しい感性はすごく感じた。やっぱりこういうものって当たるんだなって

と、語っています。

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大林隆介は「機動警察パトレイバー」がテレビシリーズ化されたことで正社員になったように感じていた

また、「パトレイバー」は、劇場版に続いて、テレビシリーズもスタートし、ファン層を拡大しているのですが、

大林さんは、

(毎週レギュラー放送となり)労働者としては、これまで不定期だった仕事がレギュラーになった。正社員になったような感じ。

それと同時に嬉しかった。やっぱりやってきたことが、ひとつの成果としてTVアニメになったんだな、と。

OVAとか劇場版はお金を払って観てもらうものだけど、TVは大勢の人に見てもらえる媒体として当時はすごく大きかった。だからもっとやる気が出たし、いろんなシチュエーションで自分の役を表現できるという喜びがありました

と、語っています。

「大林隆介のデビューからの出演ドラマ映画舞台と声優作品を画像で!」に続く

お読みいただきありがとうございました

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