中学時代の同級生・野口実さんの妹・野口キミさんと結婚すると、結婚後は子供2人に恵まれた、伊丹万作(いたみ まんさく)さん。

今回は、そんな伊丹万作さんとキミさんの間に誕生した、2人の子供(息子・伊丹十三さん、娘・大江ゆかりさん)と、伊丹万作さんの子供たちへの思いなどをご紹介します。

伊丹万作

「伊丹万作の妻との馴れ初めは?結婚後の夫婦関係は?」からの続き

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伊丹万作の子供は息子と娘が1人ずつ

伊丹万作さんと妻・キヨさんの間には、男の子と女の子が1人ずつ誕生しています。

息子(長男)は伊丹十三

まず、長男は、1933年5月15日に誕生した伊丹十三さんで、

伊丹十三
伊丹十三さん。

伊丹十三さんは、1954年、高校卒業をきっかけに上京し、編集者として新東宝に入社するも、その後退職すると、

1960年、27歳の時には、俳優として大映に入社し、1961年には、国内だけでなく、海外の映画にも出演するようになり、

1970年代には、テレビ界にも進出して、多くのドキュメンタリー番組を手掛けるほか、ワイドショーの事件レポーターなども務めると、

1984年、51歳の時には、「お葬式」で映画監督デビューし、いきなり、数々の映画賞を受賞して脚光を浴びています。

そして、以降、

などで監督を務めると、いずれも大ヒットを記録しています。

娘(長女)は大江ゆかり

伊丹万作さんの長女は、1936年2月に誕生した大江ゆかりさんで、

伊丹万作
大江ゆかりさん。

大江ゆかりさんは、1960年2月18日、松山市の高校の同級生だった作家の大江健三郎さんと結婚し、日比谷の日活国際会館で結婚式を挙げると、

結婚後は、大江健三郎さんの著書でイラストを担当しています。

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伊丹万作は子供たちに対し申し訳なく思っていた

ちなみに、伊丹万作さんは、長男の伊丹十三さんが10歳の誕生日の時、

「子供ノ誕生日ニ」とのタイトルで、

岳彦(伊丹十三さんの本名) オメデトウ 今日ハオマエノ誕生日ダネ
十年前ノ今日 オマエガウマレタトキ

父ハ物置ニハイツテ 郵便受ケヲツクツテイタ
ソノトキ父ハ嬉シサト 心配ノアマリ
何ヲシテヨイカ 自分ノスルコトガワカラナカツタノダヨ

スルトソノウチ 突然オマエノ最初ノ声ガ
高ラカニ聞エテキタ

ソノ声ヲ父ハ一生忘レナイダロウ

岳彦 オマエガ六ツノトキ 父ハ病気ニナツテシマツタ
始メノウチハネテイルコトガ苦シカツタガ
何年カタツトソレニモ馴レテシマツタ

タダ ヨク晴レタ日曜日ナド
オマエタチノ手ヲヒイテ郊外ニ行ケタラ
ドンナニ楽シイダロウト思イ

折角ノ夏休ミヲ ツマラナク過ゴス
オマエタチノ姿ヲ見ルト 泳ギヤ舟遊ビニツレテ行ケナイコノ身ガ
悔マレテナラナイノダヨ

と、子供に対する父親の心情を率直に綴っています。

伊丹万作と息子・伊丹十三
伊丹万作さんと長男の伊丹十三さん。

お読みいただきありがとうございました

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