2021年7月23日開催の東京オリンピック・パラリンピックの開会式・閉会式で楽曲の作曲を担当することになっていた、小山田圭吾(おやまだ けいご)さんですが、
過去の雑誌記事でのインタビューで、障害のある同級生を長年に渡っていじめていたことを語っていたことが問題視され、ネット上で”いじめ自慢”と炎上すると、さらには、毎日新聞がこのことを取り上げたことから、批判が殺到しました。
今回は、小山田圭吾さんの炎上騒動の一連の流れを時系列でご紹介します。

「【画像】小山田圭吾(コーネリアス)の若い頃から現在までの代表曲や経歴は?」からの続き
小山田圭吾は東京五輪の楽曲担当が発表された直後に”いじめ自慢”で炎上していた
小山田圭吾さんは、2021年7月23日開催の東京オリンピック・パラリンピックの開会式と閉会式で使用される楽曲の作曲を担当することが、同年7月14日に五輪組織委員会より発表され、翌日の7月15日にはこのことが各メディアで報じられたのですが、
その直後、小山田圭吾さんが過去の雑誌のインタビューで、小学時代から高校時代にかけての長年に渡って、障害のある同級生2人をいじめていたことを告白していたことが問題視され、
同日、”いじめ自慢”がツイッターでトレンド入りするなど、炎上状態となりました。
小山田圭吾が”いじめ自慢”とされた内容とは?
炎上の発端となったのは、小山田圭吾さんが東京五輪の楽曲を担当することを疑問視するツイートだったそうですが、
実は、小山田圭吾さんは、「ロッキング・オン・ジャパン」(1994年1月号)と「クイック・ジャパン」(1995年vol.3(8月号))の2本の雑誌記事のインタビューで、
- 障害があった小学校の同級生をガムテープでぐるぐる巻きにして段ボールに入れた(などと笑いながら明かしていた)
- 同じ同級生に犬のうんこを食べさせた
- ジャージを脱がして裸にした
- (「山形マット死事件」の例を出しながら)マットレスでぐるぐる巻きにした
- (プロレス技の)バックドロップをかけた
- 洗濯紐で縛って自慰行為をさせた
などと、語っていたというのです。
小山田圭吾の謝罪文全文
これを受け、毎日新聞が、同日(7月15日)、大手メディアの中で真っ先にこの問題を取り上げたことから、小山田圭吾さんへの批判がさらに拡大。
小山田圭吾さんは、翌日(7月16日)、「コーネリアス」の公式ツイッターで、謝罪文を発表したのでした。
小山田圭吾さんの謝罪文全文
東京2020オリンピック・パラリンピック大会における楽曲制作への参加につきまして
この度は、東京2020オリンピック・パラリンピック大会における楽曲制作への私の参加につきまして、多くの方々を大変不快なお気持ちにさせることとなり、誠に申し訳ございません。
心よりお詫び申し上げます。
ご指摘頂いております通り、過去の雑誌インタビューにおきまして、学生時代のクラスメイトおよび近隣学校の障がいを持つ方々に対する心ない発言や行為を、当時、反省することなく語っていたことは事実であり、非難されることは当然であると真摯に受け止めております。
私の発言や行為によって傷付けてしまったクラスメイトやその親御さんには心から申し訳なく、本来は楽しい思い出を作るはずである学校生活において、良い友人にならず、それどころか傷付ける立場になってしまったことに、深い後悔と責任を感じております。
学生時代、そしてインタビュー当時の私は、被害者である方々の気持ちを想像することができない、非常に未熟な人間であったと思います。
記事の内容につきましては、発売前の原稿確認ができなかったこともあり、事実と異なる内容も多く記載されておりますが、学生当時、私の発言や行為によってクラスメイトを傷付けたことは間違いなく、その自覚もあったため、自己責任であると感じ、誤った内容や誇張への指摘をせず、当時はそのまま静観するという判断に至っておりました。
また、そういった過去の言動に対して、自分自身でも長らく罪悪感を抱えていたにも関わらず、これまで自らの言葉で経緯の説明や謝罪をしてこなかったことにつきましても、とても愚かな自己保身であったと思います。
それにより、当時のクラスメイトだけでなく、学生時代に辛い体験をされた方々やそのご家族、応援してくださるファンの方々に対しても、不誠実な態度を取り続けることになってしまいました。本当に申し訳ありません。
学生当時、私が傷付けてしまったご本人に対しましては、大変今更ではありますが、連絡を取れる手段を探し、受け入れてもらえるのであれば、直接謝罪をしたいと思っております。
今回、私が東京2020オリンピック・パラリンピック大会に携わることにつきまして、否定的なご意見を頂くのは尤もであると思います。
また、このコロナ禍において、国民の皆様が不安を抱えるなかでの大会開催に関与することへの疑問のご意見も頂戴しております。
本来であれば、様々な理由から、私の参加にご不快になられる方がいらっしゃることを考慮し、依頼を辞退すべきだったのかもしれません。
しかし、課題も多く困難な状況のなか、開会式を少しでも良いものにしようと奮闘されていらっしゃるクリエイターの方々の覚悟と不安の両方をお伺いし、熟考した結果、自分の音楽が何か少しでもお力になれるのであればという思いから、ご依頼を受けるに至りました。
そのうえで、今回の音楽制作にあたりましては、自分なりに精一杯取り組んで参りました。
それは、私だけではなく、他のクリエイターの方々も同様であると思います。
故に、私の関与により、開会式へ不快な印象を与えてしまうことを心から申し訳なく思います。
この度、様々なご指摘を頂いたことで、あらためて、自分自身の在り方について振り返り、反省と再考をさせて頂く機会を得ました。
それにつきましては、ご意見をくださった皆様に、感謝すべきことだと感じております。
私が傷付けてしまったクラスメイトご本人へはもちろんのこと、長年の私の不誠実な態度により、不信感や不快感を与えてきてしまったファンの皆様や友人たち、関係者の皆様に、心からお詫び申し上げます。
一人の人間として、また、音楽家としてどう在るべきか、自分は世の中や周囲の人々に対して、どういったかたちで貢献していくことができるのか、常に自問自答し、より最善の判断をしていけるよう、一層の努力をして参りたいと思います。
小山田圭吾
2021年7月16日
小山田圭吾は五輪組織委員会へ辞任を申し出ていた
この小山田圭吾さんの謝罪に対し、五輪組織委員会は、その翌日(7月17日)、
(過去の発言は)把握していなかったが、不適切な発言である
と、しながらも、
現在は高い倫理観をもって創作活動に献身するクリエーターの一人
と、小山田圭吾さんの続投を表明したのですが・・・
小山田圭吾さんへの批判の声は止まず、結局、2021年7月19日、小山田圭吾さんは、五輪組織委員会へ辞任を申し出たのでした。
「小山田圭吾は炎上した報道内容(いじめ自慢)を一部否定し一部肯定していた!」に続く
![]()
2021年7月、過去に、「ロッキング・オン・ジャパン」と「クイック・ジャパン」の2本の雑誌記事インタビューで語った内容が、SNSで”いじめ自慢”として炎上し、 就任したばかりの東京五輪の楽曲担当を …







