1984年に、「劇団M.O.P.」を旗揚げし、脚本家、演出家、劇作家として活動されている、マキノノゾミさん。当初はつかこうへいさんの作品を上演されていましたが、1989年からはオリジナルの制作を始められ、時代劇、青春ドラマ、コメディ、アメリカが舞台の作品など、様々な作品を発表されています。
年齢は?出身は?身長は?本名は?
マキノさんは、1959年9月29日生まれ、
静岡県浜松市のご出身、
身長183センチ、
体重88キロ、
血液型はB型、
学歴は、
同志社大学文学部卒業、
趣味・特技は、
ピアノ、ギター、
ちなみに、本名は、
牧野望(読み同じ)です。
「劇団M.O.P.」
マキノさんは、大学入学後、一番最初に親しくなった友達が、
演劇サークルに入っていたことから、
サークル活動を手伝っていたそうですが、
いつしか、マキノさんも、
演劇活動にのめり込んでしまったそうで、
そのうち、演出を手がけられるまでに。
そして、大学卒業後の1984年、
「劇団M.O.P.」を結成し、
同年、つかこうへいさん作
「熱海殺人事件」で旗上げされたのでした。
以降、マキノさんは、
「広島に原爆を落とす日」「ストリッパー物語」
「飛龍伝」「寝取られ宗介」など、
つかさんの作品を次々と上演されていたのですが、
1989年「HAPPY MAN」公演より、
オリジナルの作品を上演。
マキノさんは、オリジナルの脚本を、
書くようになった経緯について、
29歳で初めて書いたんですよ。
当時の小劇場は劇団の代表が戯曲も書くし、
演出もするし・・・というところが多くて、「マキノ、お前が書けよ」となった。
それで書いてみたら「意外とできるな」って(笑)。でも同年代の作家は20歳ぐらいから書いているわけだから、
俺にとっては「失われた10年を取り返そう!」ですよ。コメディー、西部劇、チャンバラ、文芸ものと、
作品ごとにジャンルを決めて書き始めました。。
と、語っておられました。
こうして、ジャンルを問わず、
様々な作品を書かれ上演されていたマキノさんですが、
マキノさんの外部でのお仕事が忙しくなったことから、
2010年「さらば八月のうた」をもって、
「劇団M.O.P.」は解散されています。
「劇団M.O.P.」最終公演「さらば八月のうた」より。
沢田研二と?
ところで、マキノさんを「沢田研二」で、
多くの方が検索されているようです。
というのも、マキノさんは、
2006年から、沢田研二さん主演の音楽劇で、
脚本と演出を担当されており、
マキノさんは、
沢田さんとの出会いを、
2003年だったかな。
杉浦直樹さんのお芝居を観に行ったときに、
楽屋にご挨拶にお邪魔したら、杉浦さんとの共演が決まっていた沢田さんも、
いらっしゃったんですよ。そのときは、簡単な自己紹介だけ、
させていただいたんです。なぜか僕のことをご存知だったことに驚きましたが、
それから2年くらいして、沢田さんご本人から、
「やってくれないか」とオファーをいただきました。もちろん、一も二もなく、
「やらせていただきます」と即答しました。
と、明かされているのですが、
実は、この時、
「劇団M.O.P.」の舞台公演と、
スケジュールが重なっていたそうで、
沢田さんの大ファンであったマキノさんは、
どうしても、このチャンスを逃したくなくて、
劇団のスケジュールを変更してもらったのだとか。
こうして、マキノさんは、2006年、
沢田さん主演の音楽劇「モダン出世双六 天国を見た男」で、
脚本と演出を担当されると、
「モダン出世双六 天国を見た男」より。
沢田研二さんと南野陽子さん。
以降、
2009年、2011年「探偵~哀しきチェイサー~」
2012年「お嬢さんお手上げだ」
2013年「探偵~哀しきチェイサー2 雨だれの挽歌」
2014年「悪名」
2015年「お嬢さんお手上げだ・明治編」
2016年「悪名 The Badboys Return!」
「お嬢さんお手上げだ・明治編」より。
と、次々に、沢田さんの作品を担当。
マキノさんは、沢田さんについて、
お付き合いも長くなってきましたが、
いまでも沢田さんの歌の素晴らしさには驚かされるばかりですね。声量から何から、他の歌手とはまったく違う。
やっぱり「ジュリー」としか言いようがない大スターです。
と、熱く語っておられました。
キムラ緑子
そんなマキノさんの、
気になるプライベートですが、
マキノさんは、1992年、
元「劇団M.O.P.」のメンバーで、女優の、
キムラ緑子さんと結婚されています。
マキノさんとキムラ緑子さん♪
実は、キムラさんの一目惚れだったようで、
キムラさんは、マキノさんとの出会いを、
役者になるつもりなんてなかったんですけど(笑)。
大学で、芝居をやりたいという友達に、「サークルの見学に行くからついてきて」と言われて、
初めて観たのがマキノノゾミがやってた、つかこうへいさんの芝居で。それが格好よくて、ものすごい衝撃だったんです。
と、語っておられました。
こうして、結婚されたお二人は、
公私ともに順調だったのですが、
2005年には離婚。
なんと、キムラさんが、
「旦那さんが演出家なんだから良い仕事が来るのよ」
と、陰口を叩かれたことに腹を立てられ、
「実力の世界でやってやる!」
と離婚を決意されたそうで、
マキノさんも、そんなキムラさんの気持ちをくみ、
「毎日必ず連絡を取り合うという約束を守るんやったら」
という条件で離婚を承諾。
こうして離婚されたお二人ですが、
離婚後も、お互いのブログに登場し合ったり、
お二人で猫を育てられるなど、
相変わらず仲睦まじいご様子だったそうで、
その後、劇団が解散する2010年頃、
お二人は復縁(再婚)されたのでした。
さて、いかがでしたでしょうか?
学生運動などを体験した団塊の世代や、
戦争体験をした世代とは違い、
平和で、語るべきものが何もない時代に育ったことに、
一度は嘆かれたマキノさんですが、
その「何もない」を武器に、
「じゃあ想像してやろう」と、
気持ちを切り替えられたそうで、
沢田さんの音楽劇をはじめ、
マキノさんの多種多様なお芝居は、
そうして生まれたのですね。
それは、平和で何もない幸せを謳歌して、
心から演劇を楽しむということなのかもしれません。
これからも、その自由な発想で、
素晴らしいお芝居を上演してほしいですね。
応援しています!!