1967年、資生堂の男性化粧品「MG5」のテレビCMで、鮮烈なデビューを果たすと、たちまち、人気ファッションモデルとなられた、団時朗(だん じろう)さん。その後、1971年には、特撮シリーズ「帰ってきたウルトラマン」の主人公・郷秀樹役に抜擢され、押しも押されぬ人気俳優となられます。
年齢は?出身は?身長は?本名は?ハーフ?
団さんは、1949年1月30日生まれ、
京都府京都市のご出身、
身長185センチ、
体重83キロ、
靴のサイズは27.5センチ、
血液型はAB型、
学歴は、
平安高等学校卒業、
ちなみに、本名は「村田秀雄(むらた ひでお)」で、
デビュー当時は、本名の「村田秀雄」で活動されていたのですが、
歌手の村田英雄さんと混同されることが多かったため、
1968年、映画「我が命の唄・艶歌」で歌手「団次郎」役を演じられた際、
そのまま芸名とされ、その後、 団次朗 ⇒ 団治郎 ⇒ 団時朗 と変更されています。
また、団さんは、お母さんは、日本人(長唄の師匠)ですが、
お父さんが、イギリス系アメリカ人の軍人なので、ハーフです。
(お父さんは、団さんが2歳の時、朝鮮戦争で戦死)
若い頃は資生堂「MG5」で人気に
団さんは、子供の頃、休みの日になると、
家の近くの銭湯で白幕を張って上映していた、
チャップリンの8ミリ映画をよく観に行かれていたほか、
高校生の頃には、「大映」(2003年倒産)の試写室で、
白い幕の後ろからアフレコをするアルバイトをするほど映画が好きだったそうで、
1966年、17歳の時には、
お母さんが知り合いだった「大映」の三隅研次監督に頼み、
勝新太郎さん主演の「酔いどれ博士」の端役で映画デビュー。
「酔いどれ博士」より。
ただ、この頃、団さんは、「ピエール・カルダン」(1966年高島屋と提携)
のスーツを一度に3着も購入するほどファッション好きでもあったそうで、
翌年の1967年3月に高校卒業後は、
ファッションモデルを目指して上京すると、
同年5月には、「資生堂サンオイル」のテレビCMに、
前田美波里さんとともに出演。
続く、「資生堂」の男性化粧品「MG5」のテレビCMでは、
鮮烈な単独デビューを果たされ、たちまち、
ファッションモデルとして注目を集められたのでした。
「帰ってきたウルトラマン」でブレイク
そして、その後は、ファッション雑誌、男性誌のファッションページ、
ファッションショーなど、ファッションモデルとして活躍される一方で、
1967年「銀座100年」
1968年「わが命の唄 艶歌」
「わが命の唄 艶歌」より。
と、脇役ながら、映画にも出演されるほか、
1968年には、ファーストシングル「バラの恋」で、
レコードデビューもされるなど、全面的に売り出されると、
「バラの恋」
1971年には、特撮テレビシリーズ、
「帰ってきたウルトラマン」で主人公の郷秀樹役に抜擢。
すると、その端正な二枚目ぶりで、たちまちブレイクされ、
「帰ってきたウルトラマン」より。
(当初、郷秀樹役は、池田駿介さんが起用される予定でしたが、
体格が合わないことを理由に変更となり、隊員のうちの1人を演じる予定だった、
団さんが、最後の最後に選ばれたのだそうです。(池田さんは、南猛役で出演))
その後も、
1972年「ウルトラマンA」
1973年「ウルトラマンタロウ」
1974年「ウルトラマンレオ」
2007年「ウルトラマンメビウス」
「ウルトラマンメビウス」より。
(左から)高峰圭二さん、団さん、森次晃嗣さん、黒部進さん。
と、数多くの「ウルトラマンシリーズ」に出演されています。
出演作品(映画、テレビドラマ、舞台)
それでは、ここで、
さんのそのほかの出演作品をご紹介しましょう。
映画では、
1966年「酔いどれ博士」
1967年「銀座100年」
1968年「わが命の唄 艶歌」
1971年「帰ってきたウルトラマン」
1982年「汚れた英雄」
1983年「だいじょうぶマイ・フレンド」
1986年「スタア」
1987年「夏草の女たち」
1988年「行き止まりの挽歌 ブレイクアウト」
1991年「ジ・ゴ・ロ アーバンナイトストーリー」
1997年「ウルトラマンゼアス2 超人大戦・光と闇」
1999年「ビッグ・ショー! ハワイに唄えば」
2000年「スイート・スイート・ゴースト」
2003年「ROUND1」
2004年「けっこう仮面SURPRISE」
2005年「ライフ・オン・ザ・ロングボード」
2006年「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」
2008年「大決戦!超ウルトラ8兄弟」
「大決戦!超ウルトラ8兄弟」より。
(左から)桜井浩子さん、榊原るみさん、団さん。
2009年「ラッシュライフ」
2010年「ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国」
2012年「ウルトラマンサーガ」
2013年「謎解きはディナーのあとで」
2014年「農家の嫁 あなたに逢いたくて」
2015年「ストレイヤーズ・クロニクル」
2017年「ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~」
「農家の嫁 あなたに逢いたくて」より。
(左から)田島令子さん、団さん、柴田明良さん、浜田学さん、水谷ケイさん。
テレビドラマでは、
1970年「特別機動捜査隊」
1972年「大江戸捜査網」第72話
1974年「スーパーロボット マッハバロン」
1975年「少年探偵団 (BD7)」
1979年「姿三四郎」第29話
1980年「ミラクルガール」第12話
「スーパーロボット マッハバロン」より。
(左から)団さん、深江章喜さん、木下ユリさん。
1981年「ザ・ハングマンシリーズ」
1982年「ロボット8ちゃん」
1983年「バッテンロボ丸」第29話、第51話
1984年「奥さまは魔女」
1987年「あぶない刑事」第42話
1988年「私の青春売ります」
1989年「もっとあぶない刑事」第19話
1990年「美少女仮面ポワトリン」第19話
1991年「金のなる木に花は咲く2」
1992年「人たちのターミナル」
「もっとあぶない刑事」より。
1994年「いのちの誘拐」
1995年「正義は勝つ」
1997年「エコエコアザラク」第13話
1998年「ゴジラアイランド」
1999年「事件記者2」
「ゴジラアイランド」より。団さんと大桑真弓さん。
2001年「金田一少年の事件簿」第3シリーズ
2003年「帰ってきたロッカーのハナコさん」第10話
2004年「ヴァンパイアホスト 夜型愛人専門店」
2009年「不毛地帯」
2010年 NHK大河ドラマ「龍馬伝」第1回
2011年 NHK連続テレビ小説「カーネーション」
2014年「木曜時代劇『銀二貫』」
2015年「京都人の密かな愉しみ」
2016年 NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」
2017年「真昼の悪魔」第6話
2018年「真夜中のスーパーカー」
「銀二貫」より。団さん(左)と塩見三省さん。
舞台では、
1969年「マイ・シンデレラ」
1982年「シンデレラ」
1984年「ハムレット」
1985年「浮巣」
1986年「小公女セーラ」
1988年「ヴァージニア・ウルフなんか怖くない」
1989年「ローマを見た! ―天正の少年使節ものがたり―」
1990年「佐渡島他吉の生涯」
1991年「ジンギスカン」
1992年「愛の讃歌~Piaf」
1993年「砂の上のサンバ」
1994年「双頭の鷲」
1996年「レイディ・イン・ザ・ダーク」
1998年「ロミオとジュリエット」
2000年「喜劇四幕」
2001年「絹」
2002年「ブロンドに首ったけ」
2003年「殺陣師段平/遠山の金さん」
2004年「昨日までのベッド」
2005年「ボーイズ・フロム・オズ」
2006年「マリー・アントワネット」
2007年「ハウ・トゥー・サクシード」
2008年「ウルトラマンプレミアステージ2」
2009年「ストーン夫人のローマの春」
「ボーイズ・フロム・オズ」より。
(左から)団さん、坂本昌行さん、今陽子さん
2010年「スリーベルズ~聖夜に起こった3つのふしぎな事件~」
2011年「想い出のカルテット~もう一度唄わせて~」
2012年「ふるあめりかに袖はぬらさじ」
2016年「レティスとラベッジ」
2017年「思い出のカルテット」
2018年「ROMALE ~ロマを生き抜いた女 カルメン~」
「ROMALE ~ロマを生き抜いた女 カルメン~」より。
団さん(左)と伊礼彼方さん。
ほか、数多くの作品に出演されています。
結婚は?中島みゆきと交際?
ところで、団さんの、
気になるプライベートですが、
団さんは、一度も結婚しておらず、独身です。
ただ、結婚を考えた人はいらっしゃったようで、
1994年頃、トーク番組「徹子の部屋」に出演された際、
結婚式を挙げるため、ハワイの教会に赴くも、
結婚式の直前、婚約者から、突然、
ごめん。やっぱりやめよう。
と、切り出されて破談になったことを告白。
予約を入れていた牧師さんを待ちぼうけにさせ、
申し訳なかったと話されていました。
ちなみに、団さんは、1978年、週刊誌「女性セブン」で、
中島みゆきさんの失恋の歌「わかれうた」は、
団さんとの別れを歌っていると報道されたことがあったそうですが、
中島さんによると、団さんとはまったく面識がなく、
根も葉もない話とのこと。
おそらく、デビュー当初、中島さんが、同じ、
「ヤマハポプコン(ヤマハポピュラーソングコンテスト)」出身のバンド
「吉川団十郎一座」と一緒に地方公演を行なっていたことから、
「団十郎」⇒「団時朗」
と、いつの間にか変化したのでしょうね。
さて、ひょんなことがきっかけで、ファッションモデルから、
「ウルトラマン」に変身し、大ブレイクされた団さんですが、
最後に、そんな団さんの、
お人柄を表すエピソードがあるのでご紹介しましょう。
ある少年が「帰ってきたウルトラマン」放送当時、
東京・市谷(いちがや)にあった団さんのマンションを訪ねると、
団さんは、快く迎え入れてくれて、サインや握手してくれるなど、
とても楽しい時を過ごされたそうなのですが、
それから時が経ち、大人になった少年は、テレビ局に入社。
すると、ある時、団さんが、自分の担当する番組にやって来たため、
団さんのマンションを訪ねた時のことを告げると、
団さんも思い出したのか、2人は収録後、
朝まで飲み明かし、思い出話に花を咲かせたそうで、
帰り際、団さんを送っていこうと、住まいを訊くと、
団さんは、
え? だって来た事あるんだろ?
と、答えられたそうで、
ウルトラマン放送当時のマンションに、団さんがまだ住まれていることに、
大人になった少年は心底感激したとのことでした♪
そんな飾らないお人柄が、
現在のご活躍にもつながっているのかもしれませんね。
これからも団さんのご活躍、期待しています!!
https://www.youtube.com/watch?v=UI3i8MYl4Rc