「茶のしずく石鹸」のCMでの「あきらめないで」のセリフが、モノマネ芸人に真似されたことで、石鹸の大ヒットに大きく貢献された、真矢ミキ(まや みき)さんですが、思わぬトバッチリを受けてしまいます。
「真矢ミキのデビューからの出演ドラマ映画cmは?」からの続き
「あきらめないで」のCM効果で「茶のしずく石鹸」が大ヒット
真矢さんは、2008年8月~2010年7月、「株式会社 悠香」の「茶のしずく石鹸」のCMに出演されているのですが、
「茶のしずく石鹸」のCMに出演する真矢さん。
CMの中で、真矢さんが、
あなたのお肌、あきらめないで
と、言うシーンがあり、そのフレーズを、清水ミチコさんはじめ、モノマネ芸人の間でモノマネされるようになると、この「あきらめないで」というフレーズがたちまち有名になり、
いい言葉なのに言いたくても、みんな笑うから(言えなくて)2、3年困っている
と、真矢さんが、人前で言えなくなってしまうほど、大フィーバーします。
清水ミチコさんによる「あきらめないで」のモノマネ
すると、この「茶のしずく石鹸」は、この真矢さんの「あきらめないで」のフレーズの効果で、大ヒット。
この商品は、福岡に本社がある「株式会社 悠香」が製造・販売している石鹸なのですが、売上は九州から全国へと広まり、2005年~2010年には、約467万人に対して、約4650万個を販売したのでした。
「茶のしずく石鹸」
「茶のしずく石鹸」で小麦アレルギー発症者が多発
しかし、この石鹸には、小麦アレルギーを引き起こす「加水分解コムギ」という成分が含まれていたため、使用者から、顔や目の回りのかぶれなどの皮膚障害、全身のかゆみ、呼吸困難や意識不明などのアナフィラキシー症(急性アレルギー反応)を発症する事例が次々と報告。
(重傷者だけでも66人おり、一時、意識不明になった人も複数人いたそうです)
このモチモチ感が「加水分解コムギ」。
これを受け、厚生労働省が、2010年10月に、消費者に対し、「加水分解コムギ」を使った石鹸全般に対する注意を発表すると、
「株式会社 悠香」も、2010年12月8日より、「加水分解コムギ」を含まない新製品の出荷と、WEBサイトやダイレクトメールなどによって、旧製品に対する注意喚起と返品交換のお知らせを開始し、2011年5月20日には、以前に出荷した旧製品の自主回収を開始したのでした。
(「加水分解コムギ」自体は、化粧品などで広く使われている成分ではあるそうですが、「茶のしずく石鹸」に含まれる加水分解コムギ「グルパール19S」を使用していたのは「悠香」が製造を委託していた「フェニックス社」のみで、他社の製造した製品では小麦アレルギーの症例は報告されなかったそうです)
真矢ミキにも批判が殺到
そして、さらには、真矢さんが、CMの中で、
まだ知らなかったの?悩んでるんだったら使ってみて
使ってみて、きっと分かるから
と、自身も使い続けて肌が綺麗になったと受け取れるような発言をしていたにもかかわらず、真矢さんの肌には被害がなかったとして、
CMのイメージで商品を購入した消費者から、
自分はつかってないだろ!
と、真矢さんにも批判が殺到したのでした。
ちなみに、真矢さんは、2013年、「第7回アンチエイジング大賞」の授賞式に参加された際、「あきらめないで」の話をふられると、
いろいろ問題もあって、私はまだ心を痛めているのですみません
差し支えがあるので(言えない)
と、コメントすることを拒否されています。
(結局、2012年に被害者が集団訴訟を起こし、訴訟は2018年まで続きました)
さて、いかがでしたでしょうか。
真矢さんの、
- 「あきらめないで」のCM効果で「茶のしずく石鹸」が大ヒット
- 「茶のしずく石鹸」で小麦アレルギー発症者が多発
- 真矢ミキにも批判が殺到
について、まとめてみました。
販売会社に批判が向けられるならまだしも、CMで演じた真矢さんにまで批判が向けられるなんて、とんでもないとばっちりを受けた真矢さん。お気の毒としか言いようがないですね。
「真矢ミキが朝の番組ビビット出演にしんどい?真相は?」に続く