「ツービート」時代、漫才ブームの波に乗り、漫才ブームが去った後も、ピンでさらなるブレイクを果たした、ビートたけしさんですが・・・1994年8月、バイク事故で大ケガを負ってしまいます。

「ビートたけしの若い頃は?たけし軍団は野球チームだった?」

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原付でガードレールの鉄柱に激突し重体

たけしさんは、1994年、8月2日の深夜1時40分、原付バイクで東京都新宿区の安鎮坂付近を走行中、ガードレールに激突し、大ケガを負ってしまいます。

たけしさんは、事故の前夜の8月1日、南青山の日本料理店と西麻布の焼き鳥屋で日本酒4合ほど飲むと、その後、一旦、別宅として使用していた乃木坂の事務所に帰宅してシャワーを浴び、再び、原付きバイクで外出したのですが、新宿区の路上でカーブを曲がりきれず、ガードレールの鉄柱に激突。

すぐに東京医科大学病院に緊急搬送され、一命は取り留めたものの、「頭蓋骨陥没骨折」など重傷を負ってしまったのでした。

そして、一部の関係者以外は面会謝絶、予断を許さない状態となってしまったのでした。

(後にたけしさんは「普通なら即死、良くて植物状態」と語っておられます)

退院するも痛々しい顔に

しかし、たけしさんは、翌月の9月下旬には退院するほどまでに回復。

ただ、退院会見の場に現れたけしさんの姿は、顔が曲がって口元は大きく歪み、目の焦点も合っていないという、非常に痛々しい姿で、集まった芸能記者達も絶句。


退院時のたけしさん。

それでも、たけしさんは、

治らなかったら、芸名を顔面マヒナスターズにするよ

(死について考えることができたのは)いい勉強になった

(事故は)軍団がブレーキに仕掛けしたんじゃねえかと思ってるんだ

と、事故前と変わらぬ毒舌とジョークを連発。健在ぶりをアピールされたのでした。

(それから約半年後にはテレビ復帰を果たされています)

夜にサングラスでブレーキ痕もなし

そんなたけしさんは、事故については、

その部分だけはほとんど記憶がない。事故は自分の不注意だった。

と、語っておられるのですが、

事故の日、たけしさんは、夜にもかかわらず、サングラスのような色の濃いゴーグルをかけていたことほか、事故現場は見通しの良い緩やかなカーブでブレーキ痕も残っておらず、飲酒していたとはいえ、そのような場所で事故を起こすことは考えにくかったことから、

なぜ、そんな時間に一人でバイクを運転していたのか?一体、どこに行こうとしていたのか?と、様々な疑問点が残りました。


事故現場は見通しの良い緩やかなカーブ。

細川ふみえに会いに行く途中だった?

ただ、たけしさんは、この事故の1週間前、「スーパーJOCKEY」で毎週共演していた、女優でタレントの細川ふみえさんが、たけしさんのマンションに出入りしているところを、写真週刊誌にスクープされており、

このスクープを受け、たけしさんは、テレビで記者会見を開くと、否定も肯定もせず、集まった報道陣に三択問題を出して好きなものを選ばせるという、けむに巻いた形で会見を終了。

また、細川さんは、

たけしさんは私のマンションに一度も来たこともないし、場所さえ知らないんです

と、否定されているのですが、

細川さんは、たけしさんの事故当日、翌日のテレビ出演のため、赤坂にあるホテルに泊まっていたそうで、偶然にもたけしさんが向かっていた方向と一致していたことから、たけしさんは細川さんに会いに行く途中だったのではないかと噂されたのでした。

自殺だった?

また、たけしさんは、1986年に「フライデー襲撃事件」を起こしているのですが、その引き金となった愛人の存在のほか、家庭内別居、さらには、1993年、私生活で親しかったアナウンサーの逸見政孝さんの死去、そして、細川さんとの不倫報道と、様々な問題を抱えていたことから、突発的な自殺だったのではないか、とも噂されたのですが、、

フランスのドキュメンタリー映画「北野武 神出鬼没」の中で、蓮實重彦さんに、

(バイク事故は)自殺願望があったのですか?

と、尋ねられたたけしさんは、

記憶がない。現場の血を見てぞっとした。「自殺したんだな」と思った。下手したらもう1回するような気がする。一番のファンは一番足を引っ張ろうとする。その人が落ちていく様を見たがっているものだと事故の時に痛感した。

いつも不安で不安で仕方がない。おれほど憶病者はいない。開き直らないとむちゃできない。(お笑いの仕事については)どこか売春婦的な心でやっている。

と、語っておられます。

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バイク事故について語る

そんなたけしさんは、2018年12月、トーク番組「サワコの朝」に出演された際、

悩んだのは、ここに自分がいるけれど、これが現実なのかどうかということ

病院に入ったのは間違いなくて。危篤状態だったから。今もここに阿川さんといるけど、本当はもう死んでいて、違う世界で阿川さんと対談しているのかと勘違いする

と、自分が生きているのか、死んでいるの分からなくなる時があり、現実の世界と死後の世界が混同すような錯覚があることを明かし、

MCの阿川佐和子さんが、

今でもですか?

と、尋ねると、

うん。朝、目が覚めても怖い時がある。(天井の明かりではなく)病院のライトが見えてたらどうしようかと。なんだ、ずっと俺は病院にいたんだという…

と、現在も恐れを抱いていることを明かされています。

ただ、阿川さんに、

不安ですか。恐怖?

と、尋ねられると、

不安でもないけどね。これもまた楽しいやって。

と、たけしさんらしく答えられていました。

「ビートたけしの事故の第一発見者は諸星和己だった!師弟関係だった?」に続く

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