当時のマネージャーから紹介され、「拝み屋」を名乗るKという人物に引き合わされると、当初は、胡散臭(うさんくさ)いと思いながらも、やがて、親身に話を聞いてくれたことから、Kに信頼を寄せるようになり、Kに心酔するようになっていった、辺見マリ(へんみ まり)さんですが、Kの「洗脳」はますますエスカレートしていったといいます。
「辺見マリは昔「拝み屋」に洗脳され5億円失っていた!」からの続き
自分から修行をしたいと願い出ていた
「拝み屋」Kに心酔し、「厄払い料」として、どんどんお金をつぎ込んでいった辺見さんは、ある日のこと、Kの紹介で九州から上京してきた別の家族Aに会うことになったそうで、それ以来、KとAの「修行」の様子を見ることが日課になったそうですが、
やがて、Kから、
あなたも私たちのメンバーです。これから一緒に神の仕事をしていきましょう
と、言われたそうで、
最初は、「修行」なんかしたくないと思うも、その一方で、ひとりっ子で両親の愛情を一心に受けて育った辺見さんは、昔から1人だけ仲間はずれにされることを極端に嫌がる性格だったこともあり、
自分も彼らの仲間に入りたい
と、思うようになっていたことから、Kの言葉がうれしく、ついに、自分から、一緒に「修行」をさせてくれとお願いしたそうです。
「拝み屋」グループと共同生活をしながら修行をしていた
こうして、辺見さんは、K、Kの夫、幼稚園くらいのKの子ども、A、辺見さんをKに紹介したマネージャーと共同生活を始め、「修行」を開始したそうですが、
「厄払い」のためと言われ、Kが言葉を発するまで何時間も黙ったまま正座をするほか、毎日、浅草の浅草寺に行ったり、全員同じ白のトレーナー上下を着せられ、新宿の伊勢丹にショッピングに行くなど、毎日のように、奇妙な「修行」をしたのだそうです。
「拝み屋」のギャンブル代2000万円も負担していた
また、ここでの生活費は、すべて、辺見さんが出していたそうですが、この頃にはすでに、お金を出すことは、「厄払い」の謝礼ではなく、「修行」の一環となっていたそうで、出せば出すほど誠意が示され、救われると本気で信じていたそうで、
ある日のこと、教祖であるKが、
突然神様の声が聞こえなくなった!
と、一家で忽然といなくなってしまい、新たに教祖となったAを中心に、グループが動き出したそうですが、
それから約1ヶ月後には、Aが、
神様の声が聞こえた
と、言ったそうで、
そのお告げというのが、
お金は不浄なものだから、お金があると煩悩が生まれる。お金を捨てて浄化しなさい
と、いうものだったそうで、その方法というのが、なんと「マカオでギャンブル」。
そこで、辺見さんは、お告げに従い、Aがマカオでギャンブルをするため、2000万円近いお金を出したのだそうです。
(お金はすべてAがギャンブルですってしまったそうです)
そして、その後も、辺見さんは、貯金を崩し、マイホームを売り払い、さらには、新たな借金をしてまでお布施を続けていたそうで、
辺見さんは、その時のことを振り返り、
それでも完全に洗脳されてしまった私は、彼らに言われるがままお金を出し続けます。
怖いもので、こうなると仕事などで外の世界にいるほうが苦しくなり、「お告げ」や「修行」といった話の通じる仲間内にいるほうが楽になっていたのです。
もはや、何もかもが異常でした。
と、語っておられます。
娘・辺見えみりの契約金もお布施につぎ込んでいた
そんな中、15歳だった、娘の辺見えみりさんが、芸能事務所に所属し、本格的に仕事を始めるようになったそうですが、
それに目をつけたAは、
えみりの不幸を避けるために不浄なお金は使い切って浄化する
と、言ったそうで、辺見さんは、えみりさんの事務所との契約金や仕事のギャラまでつぎ込んだそうで、
辺見さんは、
当時のえみりはまだ私がお小遣いをあげているような状態で、自分がいくら稼いでいるかも知らなかったはずです。そんなえみりが稼いだお金は集団の生活費と借金返済、そして新教祖Aの博打に消えていきました。
本当に愚かな母親です。えみりにはどんなに謝っても、償うことができないことをしてしまったと後悔しています。
と、明かされています。
「辺見マリが洗脳から脱したのはダイエット教室がきっかけだった!」に続く