1978年、20歳の時、テレビドラマ「こおろぎ橋」で主演デビューすると、1980年には、映画デビューとなる「戒厳令の夜」で、いきなり官能的な演技を披露した、樋口可南子(ひぐち かなこ)さん。

そんな樋口可南子さんは、以降、「北斎漫画」「卍」「もどり川」「ベッドタイムアイズ」など、数々の映画で大胆な絡みを演じると、1991年には、日本初のヘアヌード写真集「Water Fruit 不測の事態」(篠山紀信さん撮影)を発売し、さらなる話題を集めました。

今回は、樋口可南子さんの、少女時代(生い立ち)と若い頃(女優デビュー)から現在までの出演作品や経歴をご紹介します。

樋口可南子

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樋口可南子のプロフィール

樋口可南子さんは、1958年12月13日生まれ、
新潟県加茂市の出身、

身長165センチ、

血液型はB型、

学歴は、
加茂市立加茂小学校
⇒加茂市立加茂中学校
⇒新潟県立加茂高等学校
⇒女子美術大学芸術学科中退

ちなみに、「樋口可南子」は本名で、結婚後は「糸井可南子」です。

樋口可南子は高校時代は美術部と演劇部に在籍していた

樋口可南子さんは、高校時代は、絵を描くことが好きだったことから、美術部に在籍していたそうですが、演技にも興味があり、同時に演劇部にも所属していたそうで、

2002年、「週刊文春」(5月30日号)のインタビューで、

(自分の顔を鏡で見ては)「自分が悲しいときはどんな顔してるのか」とか「人間って怒ったときはこういう顔になるのか」って、自分研究がすごく好きで(演技に興味があった)

と、語っています。

樋口可南子は大学在学中にスカウトされて芸能界入りしていた

そんな樋口可南子さんは、新潟県立加茂高等学校を卒業後は、女子美術大学芸術学科に進学したそうですが、大学在学中、銀座の甘味処「立田野」でアルバイトしていると、

TBSのドラマのプロデューサーとスタッフ数人がお店に訪れてきて、お昼のテレビドラマ「ポーラテレビ小説」の主演オーディションを受けてほしいと誘われたそうで、芸能界入りしたのだそうです。

樋口可南子は20歳の時に「こおろぎ橋」で主演デビュー

ただ、最初に受けた「ポーラテレビ小説」の「夫婦ようそろ」は、時代物だったため、身長165センチの樋口可南子さんは、背が高すぎることを理由に選考から外れてしまったそうです。

それでも、その後、TBSでしばらくアルバイトをしながら次の機会を伺い、「ポーラテレビ小説」の次の作品「こおろぎ橋」のオーディションを受けると、見事合格したそうで、

1978年、20歳の時、ポーラテレビ小説「こおろぎ橋」で、いきなり、主演デビューを果たしたのでした。


「こおろぎ橋」より。左が樋口可南子さん。

樋口可南子は22歳の時に「戒厳令の夜」でヌードと鶴田浩二とのベッドシーンを演じゴールデンアロー賞新人賞受賞

そして、翌年の1979年には、「恋路海岸」「大いなる朝」「水戸黄門」と、立て続けにテレビドラマに出演し、当初は清純派女優として売り出されたそうですが、

1980年、22歳の時、映画「戒厳令の夜」で、第二次世界大戦中、ドイツから日本へ密かに運ばれた絵画の謎を巡って、危険に身を投じていくヒロイン冴子役で、早くも大胆なヌードと鶴田浩二さんとのベッドシーンを披露すると、見事、「ゴールデンアロー賞新人賞」を受賞します。

戒厳令の夜
「戒厳令の夜」より。

樋口可南子は23歳の時には「北斎漫画」で再びヌードを披露していた

すると、樋口可南子さんは、その後も、1981年、23歳の時には、「北斎漫画」で再びヌードを披露します。

「北斎漫画」
「北斎漫画」より。

樋口可南子は25歳の時には「卍」「もどり川」で官能的なヒロイン役

また、1983年、25歳の時には、谷崎潤一郎の同名小説を映画化した「」で、女性、男性ともに大胆に絡み、

同じく1983年「もどり川」では、主人公の天才歌人、苑田岳葉(萩原健一さん)と不倫関係になった末、駆け落ちを試みるも失敗し、遊女に身を落としてしまう琴江役を熱演しています。

「もどり川」
「もどり川」より。樋口可南子さんと萩原健一さん。

樋口可南子は29歳の時には「ベッドタイムアイズ」で官能的なヒロイン役

そして、1987年、29歳の時には、「ベッドタイムアイズ」で、満たされない心を黒人男性との肉体関係で埋めようとする官能的なヒロイン・キム役を演じています。

「ベッドタイムアイズ」
「ベッドタイムアイズ」より。

樋口可南子が33歳の時には日本初のヘアヌード写真集「Water Fruit 不測の事態」(篠山紀信撮影)がベストセラー

さらに、樋口可南子さんは、1991年には、事実上、日本初のヘアヌード写真集「Water Fruit 不測の事態」(篠山紀信さん撮影)を発売すると、ベストセラーとなり、大きな話題を集めました。

「Water Fruit 不測の事態」
「Water Fruit 不測の事態」より。

ちなみに、樋口可南子さんは、官能的な役を多く演じるなど様々な役に果敢に挑戦してきたことについて、2012年「週刊朝日」(2012年1月6・13日号)のインタビューで、

とにかく負けん気ですね。こればっかりは持って生まれたものだと思います。普段はあんまり出てこないんですけど、女優という仕事になると急に出てくる。

自分がおもしろいと思ったもの、自分にとってハードルが高いものにチャレンジして、越えたくなるようなところがあるんです

と、語っています。

樋口可南子の出演作品(映画)

それでは、ここで、樋口可南子さんのその他の出演作品もご紹介しましょう。

映画では、

  • 1984年「湾岸道路」
  • 1985年「男はつらいよ 寅次郎恋愛塾」
  • 1988年「恋はいつもアマンドピンク」
  • 1989年「座頭市」
  • 1990年「浪人街」
  • 1991年「四万十川」
  • 1991年「陽炎」
  • 1992年「女殺油地獄」
  • 2002年「阿弥陀堂だより」
    「阿弥陀堂だより」
    「阿弥陀堂だより」より。寺尾聰さんと樋口可南子さん。
  • 2003年「花」
  • 2004年「CASSHERN」
  • 2005年「阿修羅城の瞳」
  • 2006年「明日の記憶」
  • 2007年「オリヲン座からの招待状」
  • 2008年「アキレスと亀」
  • 2015年「愛を積むひと」
  • 2017年「ドクター・ストレンジ」(日本語吹き替え)
    「愛を積むひと」
    「愛を積むひと」より。樋口可南子さんと佐藤浩市さん。

樋口可南子の出演作品(テレビドラマ)

テレビドラマでは、

  • 1980年「風神の門」
  • 1981年「青春戯画集」
  • 1982年 NHK大河ドラマ「峠の群像」
  • 1983年「みだらな女神たち」
  • 1984年「ロマンス」
  • 1985年「脱兎のごとく 岡倉天心」
  • 1986年「ワインレッドの罠」
  • 1987年 NHK大河ドラマ「独眼竜政宗」
    「独眼竜正宗」
    「独眼竜政宗」より。樋口可南子さんと奥田瑛二さん。
  • 1988年「黄昏流星群」
  • 1989年「火刑都市」
  • 1990年「季節はずれの海岸物語’90冬」
  • 1991年 NHK大河ドラマ「太平記」
  • 1992年「冬の魔術師」
  • 1993年「嘘でもいいから」
  • 1994年「妻よ」
  • 1997年「甘辛しゃん」
  • 1998年「黄昏流星群」
  • 1999年「デュアルライフ」
  • 2000年「あ・うん」
    「季節はずれの海岸物語 ’90冬」
    「季節はずれの海岸物語 ’90冬」より。樋口可南子さんと片岡鶴太郎さん。
  • 2001年「蜜蜂の休暇」
  • 2002年「私立探偵 濱マイク」
  • 2005年「冬の運動会」
  • 2006~2008年「ディロン~運命の犬」
  • 2008年 NHK大河ドラマ「篤姫」
  • 2009年「小公女セイラ」
  • 2010年「うぬぼれ刑事」
  • 2011年「おひさま」
  • 2014年「時は立ちどまらない」
    「時は立ちどまらない」
    「時は立ちどまらない」より。(左から)橋爪功さん、吉行和子さん、中井貴一さん、樋口可南子さん、黒木メイサさん。
  • 2020年「コタキ兄弟と四苦八苦」

ほか、数多くの作品に出演し、官能的な役柄だけでなく、「ロマンス」「早春スケッチブック」「男はつらいよ 寅次郎恋愛塾」などでは、みずみずしい演技を披露するなど、演技派女優としての地位を確立しています。

「男はつらいよ 寅次郎恋愛塾」
「男はつらいよ 寅次郎恋愛塾」より。樋口可南子さんと渥美清さん。

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樋口可南子の現在

さて、近年は、ソフトバンクのCM以外では、ほとんどお見かけしない樋口可南子さんですが、それもそのはず、2007年にソフトバンクのCMに出演して以来、他の仕事のオファーはほとんど断っているといいます。

というのも、樋口可南子さんは、40代半ばのある日のこと、都心の自宅マンションから外を眺めていると、ビルの立ち並んだ無機質な風景に恐怖を覚えたそうで、

このことがきっかけとなり、ご主人の糸井重里さんと相談し、2005年には、京都に家を持ち、東京と往復しながら暮らし始めたのだそうです。

(京都では、自然に囲まれた家で、庭の手入れをするほか、無人の野菜売り場で食材を買ってきて、ご飯をつくるような生活を送っていたそうです)

野菜

ちなみに、ご主人の糸井重里さんとは別居されているそうですが、夫婦仲は良く、現在も、糸井重里さんのほぼ日刊イトイ新聞のコーナー「気まぐれカメら」に度々登場しつつ、お互い好きなことをされているとのことで、なんともうらやましい限りですね~

(時期は不明ですが、1年の大半をヨーロッパで悠々自適に暮らしていたという話も)

さて、いかがでしたでしょうか。

これを機会に、樋口可南子さんの若い頃の官能的な作品をご覧になってはいかがでしょう♪

「樋口可南子の夫・糸井重里との馴れ初めは?結婚後の夫婦仲は?子供は?」に続く

お読みいただきありがとうございました

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