低迷しては、人気シリーズの「ロッキー」シリーズと「ランボー」シリーズをリリースし、復活を遂げていた、シルベスター・スタローン(Sylvester Stallone)さんですが、2010年には、「エクスペンダブルズ」が大ヒットし、新たな大人気シリーズが加わります。
「シルベスター・スタローンの「ランボー」に残酷描写が多い理由とは?」からの続き
1990年代後半は人気が低迷するも・・・
「ロッキー」シリーズと「ランボー」シリーズで大ブレイクしたスタローンさんですが、1990年代後半になると、筋肉系アクション映画ブームが去ったことで、
「ジャッジ・ドレッド」(1995)
「暗殺者」(1995)
「Assassins」(1995)
「デイライト」(1996)
「ジャッジ・ドレッド」より。
「メン・イン・ブラック」(1997)
「コップランド」(1997)
「アラン・スミシー・フィルム」(1997)(日本劇場未公開)
「アンツ1998」(1998)(アニメ・声の出演)
「コップランド」より。
など、SF映画やサスペンス映画に出演するも、人気は低迷。
すっかり過去の人となってしまい、スタローンさん自身、
エージェントが持ってきた話だけでスケジュールを決めていく。気が付かないうちに8年間クズな映画に出ることになった
と、語っています。
「エクスペンダブルズ」ではシュワルツェネッガーら超豪華キャストと共演
しかし、その後、2000年代に入ると、すでに60代になっていたにもかかわらず、ハードなトレーニングを再開し、
2006年には、「ロッキー・ザ・ファイナル」
「ロッキー・ザ・ファイナル」より。
2008年には、「ランボー 最後の戦場」
「ランボー 最後の戦場」より。
で、自ら、脚本・監督・主演を務めると、再ブレイク。
またしても、「ロッキー」シリーズと「ランボー」シリーズで復活を遂げます。
「エクスペンダブルズ」が爆発的な大ヒットを記録
そして、2010年には、自ら、監督・共同脚本・主演を務めた、アクション映画「エクスペンダブルズ」で、スタローンさん同様、1980年代を代表するアクション俳優の、ジェット・リーさん、ブルース・ウィリスさん、アーノルド・シュワルツェネッガーさんら豪華キャストを揃えると、公開した週末3日間で約3482万ドルを売り上げ、初登場1位を記録。
(これは、スタローンさんの監督作及び主演作として最高の成績だったそうです)
「エクスペンダブルズ」より。(左から)スタローンさん、ジェット・リーさん、ジェイソン・ステイサムさん。
公開36日目には、北米で興行収入1億ドルを超える大ヒットを記録。
(これは、スタローンさんの主演作としては「ロッキー4 炎の友情」(1985年)以来25年ぶりの大ヒットだったそうです)
最終的には、全世界で、興行収入約2億5千万ドルというメガヒットを記録したのでした。
ちなみに、”エクスペンダブル”とは”消耗品”という意味で、独裁政権を崩壊させようと南アフリカに潜入した最強チーム「エクスペンダブル」の活躍を描いた物語なのですが、この後も、
「エクスペンダブルズ2」(2012年)
「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」(2014年)
と、シリーズ化され、いずれも大ヒット。スタローンさんは、再び世界の頂点に返り咲いたのでした。
「シルベスター・スタローンとミッキー・ロークは友情で結ばれていた!」に続く
「エクスペンダブルズ2」より。(左から)アーノルド・シュワルツェネッガーさん、スタローンさん、ブルース・ウィリスさん。