1945年、小学校1年生の時、歌舞伎劇団「前進座」の「お染七役」で初舞台を踏むと、大学在学中の1961年には、東映京都撮影所と契約し、「鉄火大名」で映画デビューを果たした、河原崎長一郎(かわらさき ちょういちろう)さん。

そんな河原崎長一郎さんは、1963年、24歳の時、「五番町夕霧楼」で主人公・片桐夕子(佐久間良子さん)と恋に落ちる若い僧・檪田清順役を演じると、その演技が高く評価され(ブルーリボン助演男優賞受賞)、

以降、数多くのテレビドラマや映画に出演して、善良な中年男役や誠実でやさしい父親像を演じ、人気を博しました。

今回は、河原崎長一郎さんの、若い頃(子役デビュー)から他界されるまでの出演作品(映画、テレビドラマ)や経歴を時系列でご紹介します。

河原崎長一郎

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河原崎長一郎のプロフィール

河原崎長一郎さんは、1939年1月11日生まれ、
東京府武蔵野町(現・東京都武蔵野市)の出身、

本名は、「河原崎統一」(かわらさき とういち)

学歴は、
東京都立武蔵高等学校
⇒早稲田大学第一文学部中退

特技は、日本舞踊、乗馬、

だそうです。

河原崎長一郎の父親は四代目河原崎長十郎、母親は河原崎しづ江、兄弟には河原崎次郎と河原崎建三、岩下志麻はいとこ

河原崎長一郎さんは、

  • 父が、歌舞伎役者の四代目河原崎長十郎さん
  • 母が、女優の河原崎しづ江さん
  • 長弟が、俳優の河原崎次郎さん
  • 次弟が、俳優の河原崎建三さん
  • 義理の妹(次弟・河原崎建三さんの妻)には、女優の大川栄子さん
  • 従姉妹(母親が姉妹関係)には、女優の岩下志麻さん

という俳優一家です。

河原崎長一郎は小学1年生の時に「前進座」の「お染七役」で子役として初舞台

河原崎長一郎さんは、お父さんの歌舞伎役者・四代目河原崎長十郎さんとお母さんの女優・河原崎しづ江さんのもと、3人きょうだいの長男として誕生すると、

1945年、小学校1年生の時には、お父さんが設立に関わった歌舞伎劇団「前進座」の「お染七役」で初舞台を踏み、その後も、子役として「前進座」の舞台に出演したそうです。

河原崎長一郎は22歳の時に「鉄火大名」で映画デビュー

ただ、反抗期だった高校生時代には、演じることが嫌になり、1957年、高校卒業後、早稲田大学に進学すると、

画家になる

などと、言ったそうで、

心配したお父さんにより、お父さんの親友だった映画監督の内田吐夢さんと俳優の薄田研二さんに身柄を預けられ、早稲田大学在学中の1961年に東映京都撮影所と契約すると、

1961年、22歳の時、「鉄火大名」で映画デビューを果たしたそうです。

河原崎長一郎は24歳の時に映画「五番町夕霧楼」の演技でブルーリボン助演男優賞を受賞

以降、東映で、5年間、準主役として、東映作品30数本に出演すると、

1963年、24歳の時には、「五番町夕霧楼」で佐久間良子さん演じる主人公・片桐夕子と恋に落ちる若い僧・檪田清順役を演じた演技が高く評価され、ブルーリボン助演男優賞を受賞しています。

「五番町夕霧楼」
「五番町夕霧楼」より。河原崎長一郎さんと佐久間良子さん。

河原崎長一郎が29歳~46歳の時には「神々の深き欲望」「復讐するは我にあり」「私が棄てた女」「花へんろ」「沿線地図」「早春スケッチブック」などに出演

そんな河原崎長一郎さんは、1965年、26歳の時には、古巣の「前進座」に帰参し、研究生からスタートしたそうですが、

1968年、29歳の時、お父さんの河原崎長十郎さんが政治的思想の対立から「前進座」を除名されると、共に退団し、その後は、

映画では、

  • 1968年には、「神々の深き欲望」
  • 1969年には、「私が棄てた女」
  • 1979年には、「復讐するは我にあり」

テレビドラマでは、

  • 1979年には、「沿線地図」
  • 1983年には、「早春スケッチブック」
    「早春スケッチブック」
    「早春スケッチブック」より。(左から)鶴見辰吾さん、河原崎長一郎さん、岩下志麻さん。
  • 1985年には、「花へんろ」

など、数多くのテレビドラマや映画に出演し、善良で憎めない中年男や、誠実で優しい日本の良き父親像を数多く演じ、実力派の名バイプレイヤーとしての地位を確立したのでした。

河原崎長一郎の死因は?

しかし、河原崎長一郎さんは、もともと糖尿病の持病があったほか、1990年代後半からは、脳血管障害(脳梗塞)も患い、療養生活を送っていたといいます。

そんな中、2000年、糖尿病の治療のため入院すると、2003年9月19日、急性心不全により、64歳で他界されています。

河原崎長一郎の出演作品(映画)

それでは、最後に、河原崎長一郎さんのその他の出演作品もご紹介しましょう。

映画では、

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河原崎長一郎の出演作品(テレビドラマ)

テレビドラマでは、

  • 1965年「水戸黄門」第16話
  • 1967年 NHK大河ドラマ「三姉妹」
  • 1968年「待っていた用心棒」第24話
  • 1969年 NHK大河ドラマ「天と地と」
  • 1970年「江戸川乱歩シリーズ 明智小五郎 」第17話
  • 1971年「お荷物小荷物」
  • 1972年「なんたって18歳!」第38話
  • 1973年「キイハンター」第253話
  • 1974年「白い牙」第17話
  • 1975年「赤い疑惑」
  • 1976年「俺たちの旅」第24話
  • 1977年「女の一生」
  • 1978年 NHK大河ドラマ「黄金の日日」
  • 1978~1979年「白い巨塔」
  • 1980年「1年B組新八先生」
  • 1981年「御宿かわせみ」
  • 1982年「他人家族」
  • 1983年「ひと夏の復讐」
    「ひと夏の復讐」
    「ひと夏の復讐」より。十朱幸代さんと河原崎長一郎さん。
  • 1984年「風物語」
    「風物語」
    「風物語」より。河原崎長一郎さんと二宮さよ子さん。
  • 1985年「卒業-GRADUATION-」
  • 1986年「あいつと私」
  • 1987年「友だち」
    「友だち」
    「友だち」より。河原崎長一郎さんと倍賞千恵子さん。
  • 1988年「ダイアリー-車いすの青春日記-」
  • 1989年「夕陽をあびて」
  • 1990年「びいどろで候」
    「びいどろで候 」
    「びいどろで候」より。(左から)河原崎長一郎さん、原田知世さん、八千草薫さん。
  • 1991年「世にも奇妙な物語『ユリコちゃん』」
  • 1992年「親愛なる者へ」
  • 1993年「清左衛門残日録」
  • 1994年「妹よ」
  • 1995年「新宿鮫」
  • 1997年「黄落」

ほか、数多くの作品に出演しています。

「河原崎長一郎の妻は伊藤榮子!子供(息子)は居酒屋を経営!」に続く

お読みいただきありがとうございました

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