1971年、木下恵介劇場「冬の華」でテレビドラマデビューして以来、いまだ現役バリバリで女優活動を続けている、市毛良枝(いちげ よしえ)さんですが、実は、何度も辞めようと思ったことがあったそうで、ここまで続けられたのは登山のお陰だったといいます。

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登山
市毛さんは、もともと、「努力・根性・汗をかくこと」が大嫌いだったそうですが、ある時を境に登山が趣味になったそうで、登山を始めて3年目の1993年7月には、キリマンジャロの登頂にも成功したそうです。
実は、市毛さんが、登山を始めたのは、40歳の時、亡くなったお父さんがお世話になっていた医師が、山に連れて行ってくれたことがきっかけだったそうで、
お父さんの他界後、久しぶりにその先生を訪ねたところ、先生の趣味の山登りの話になり、
市毛さんが、
私も連れて行ってください
と、言うと、すぐに、北アルプスの燕岳(標高2763m)と常念岳(標高2857m)に登ることが決定。
市毛さんは、これが初めての登山だったそうですが、高度が上がるにつれ変化する植生を見たり、小雨の後、カッパを脱ぐと、汗でむわっとした体に爽やかな風の流れを感じたり、「ブロッケン現象」にも遭遇し、まるで、ドラマのように感動したのだそうです。
(「ブロッケン現象」とは、太陽などの光が背後から差込み、自分の影の周りに虹のような光の輪が現れる大気光学現象のこと)
登山で初めて自分を肯定できた
また、市毛さんは、体力に自信がなかったそうですが、先生から、生まれて初めて、身体能力や歩き方を褒められたそうで、市毛さんは、このことに対し、初めて自分を肯定する気持ちになったほか、
下山後、久しぶりに、ゆっくりお風呂につかっていると、次の登山を心待ちにしている自分がいたそうで、
それからというもの、時間があれば登山をするという生活になり、山へ行くたび、自然と人から元気をもらって仕事に戻ることができ、体力も精神力も強くなったと感じているとのことで、
山には小さな達成感がいっぱい。つらかったり、汗をかいて気持ち悪かったりするけど、だから風が気持ちいい。下りて入るお風呂にも感謝しちゃう。
岩場に張りついて咲く小さな花にも心が動く。可愛らしい花に「あなた偉いね」なんて声を掛けて、癒やされて、元気になる。頂上に行く過程が楽しいんです。
と、語っています。
登山のお陰で女優を続けることが出来ていた
実は、市毛さんは、1971年に、テレビドラマ「冬の華」でデビューして以来、いつ辞めようかと思いながら女優業を続けており、
芸能人に求められる虚像を作ること(今でこそ、自分のプライベートや過去を話す芸能人が増えたものの、以前は、プライベートを隠し、憧れの世界にいる存在というイメージを維持しなければならなかったそうです)に、とても違和感を感じていたことから、
女優は自分に向いていない
という思いが、いつもどこかにあったのだそうです。
そんな中、登山と出会ったことで、そのままの自分でいることのできる世界を得ることができたそうで、
市毛さんは、
稜線の景色を見ると今までの過去の辛さを忘れてしまう
山好きになってからは、こっちが本当の自分、女優は与えられたモノを演じればいい、と思えるようになりました。私はブランド物は欲しくないし、汚いTシャツで十分ですから。
汗みどろになって山を登り、石ころだらけのところにテントを立てて寝る。そこでは肩書に関係なく誰もが一人の人間としていられるんです。
そんな世界ができたので、逆に女優業の世界はある程度の虚像の自分でもいいかな、って思えるようになったんですね。それに、こんな自分でも長続きが簡単ではない芸能界で40年も続けることができた、ならば自分からやめるというのはもったいない、って。
と、語っています。
「市毛良枝の元夫は元法務大臣で参議院副議長の小川敏夫!」に続く
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