1988年、鈴木早智子さんとのアイドルデュオ「Wink」を結成すると、ファーストシングル「Sugar Baby Love」とセカンドシングル「アマリリス」は鳴かず飛ばずも、3枚目のシングル「愛が止まらない 〜Turn it into love〜」と5枚目のシングル「淋しい熱帯魚」が大ヒットした、相田翔子(あいだ しょうこ)さんですが、1992年には、事務所から突然、活動休止を言い渡されたといいます。

「相田翔子が若い頃はWinkで「愛が止まらない」「淋しい熱帯魚」が大ヒット!」からの続き

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「Wink」が”笑わないアイドル”だった理由とは?

「Wink」といえば、オルゴール人形のような衣装をまとい、(五十嵐薫子(現・香瑠鼓)さんによる)独特の振り付けで無表情のまま淡々と歌う姿が、”笑わないアイドル”と言われ、他のアイドル歌手とは一線を画しましたが、

相田さんはそのことについて、

無表情のままなんですけど、分刻みのスケジュールになってきて、実は緊張はなくなっていきました。私変われたのかなと思うくらい。気付いたら何千人の前で楽しく歌っているという感じでした。

笑わないのが個性として受け入れられるようになると、社長さんもカメラマンさんも、撮影の時に「ああ、ちょっと笑わないで」「切ない顔がいい」というふうに「Wink」のイメージを固めていきました。

けがの功名と言うのでしょうか。ガチガチに緊張して笑えなかったことが、良かったんですね。

と、語っており、

笑わなかったのは戦略ではなく、当初、緊張して笑えなかったのが、結果として、「Wink」のキャラクターになったとのことでした。

やる気がない見た目とは裏腹に音楽に情熱的に向き合っていた

そんな人形のように”笑わない””しゃべらない”スタイルだった「Wink」は、時に、やる気がない(やらされているように見える)と、批判を浴びることもあったそうですが、

実際には、正反対で、相田さんは、「Wink」時代、音楽に情熱的に取り組み、アルバムのソロの楽曲では、

「Baby Me」(ホーリー・ナイト)
「You got me in trouble」(デビー・ハリー)
I’m in the mood for dancing」(ノーラン・シスターズ)
Night and day」(ベット・ミドラー)
Save the best for last」(ヴァネッサ・ウィリアムス)
I want to know what love is」(フォリナー)
Ain’t Nobody」(チャカ・カーン)

など、海外アーティストの楽曲を積極的にカバーし、歌手としての表現の幅を広げるほか、「Wink」中期以降は、アルバムごとに自作曲を発表するなど、貪欲に挑戦を続けていたのだそうです。

突然の活動休止は寝耳に水だった

しかし、そんな「Wink」も、1992年になると、それぞれ、ソロでCDをリリースするほか、女優としてテレビドラマに出演するなど、ソロ活動が目立つようになっていき、ついには、1996年3月31日付で活動休止となっているのですが、

「Wink」のもう一人のメンバーである鈴木早智子さんは、2008年、週刊誌「FLASH」のインタビューで、

時代劇のロケから帰ってきたら(2月)、「3月31日付で活動を休止する」と、突然、告げられました。

(中略)ロケに行く前は、次のシングルの話もしていたのに。

翔子とは『夜もヒッパレ』で休止を発表する日に初めて会いました。休止についてはお互いいっさい触れず、普段どおりに話してましたね

と、語っており、活動休止は寝耳に水の話で、活動休止は二人の意思ではなかったのだそうです。

(活動休止になったのは、年商70億円が2億円になるなど、人気が低迷したことが原因だったようです)

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「Wink」時代はキラキラの豪華な宝石箱

それでも、相田さんは、「Wink」時代の7年11ヶ月について、

二度と経験できない状況。小さい頃も思春期も、どんな場面でも、私が1番になることはなかったんですけど、「Wink」では、CD売り上げとか1位になって、いろいろな賞をいただいて、そういうことが自分に起きているというのが信じられない思いでした。

芸能生活33周年になりますが、この8年間は、きれいなキラキラの豪華な宝石箱の中に詰まっているような感じです。

と、語っています。

また、相田さんは、

(同年代の友だちと遊べなかったり、家族にもなかなか会えなかったりと、辛いこともあるも)今も早智子とよく話すのは、「家族以上に家族だったね」ということです。2人の信頼感はすごく深まっていました。

とも、語っています。

「相田翔子はWink解散後はソロ活動も鳴かず飛ばずだった!」に続く

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