優しい両親と年の離れた兄姉たちにかわいがられ、何不自由なく、すくすく育ったという、高木ブー(たかぎ ぶー)さんは、戦時中でありながらも、休みの度に両親が映画館に連れて行ってくれたそうで、楽しい幼少期を過ごしたそうです。
「高木ブーの生い立ちは?幼少期から父親と毎晩晩酌をしていた?」からの続き
幼少期にはしばしば両親に映画館に連れて行ってもらっていた
高木さんが幼少期の頃には、お父さんがチャンバラ系の映画が好きだったことから、休日の度に、お父さんとお母さんに、隣町の大塚にある日活系の映画館に連れて行ってもらっていたそうで、
(高木さんは、そこで、嵐寛寿郎さん主演の「鞍馬天狗」シリーズを何度か観たことが今でも忘れられないそうです)
両親の愛情に包まれ、すくすく育った高木さんにとって、東京・巣鴨での暮らしは、毎日、穏やかで、楽しいことの連続だったそうです。
(当時、映画館は、1階の椅子席と2階の座敷に分かれていたそうですが、1階は、男女で分かれていたため、家族一緒に観ることのできる2階の座敷で観ていたそうです)
映画館に行く前には食堂に寄るのがお決まりだった
そして、映画館に行く前には、食堂に寄るのがお決まりのコースだったそうで、卵が好きだった高木さんは、いつも親子丼を注文し、お父さんは、日本酒を注文し、ちびちびやっていたそうですが、
戦時体制で、お酒は1人1合しか注文できなかったため、お酒が飲めなかったお母さんも注文し、自分の分をお父さんに渡していたそうで、高木さんは、そんな光景が、子供心にも嬉しく、また、幸せを感じていたのだそうです。
当時ご馳走だったゆで卵は今でも大好物
また、(戦時中は)食べ物が豊富ではなかったものの、ひもじいと思ったことはなかったそうで、自宅の庭先で飼っていた5~6羽の鶏たちがよく卵を産んだため、時々、お母さんが、お弁当のおかずにゆで卵を入れてくれ、
(ほかにおかずらしいおかずはなかったものの)
それが、高木さんにとって、一番のごちそうであり、楽しみだったそうです。
(いつも、ゆで卵の横には醤油が入った陶器の入れ物が添えられていたそうです)
ちなみに、高木さんは、今でもゆで卵が大好きだそうで、ゆで卵を食べる時は、必ず醤油が入った小皿を横に置き、ゆで卵に少しづつつけて食べているほか、ラーメンを食べる時にも、必ず「味玉」を追加でトッピングするのだそうです。