テレビ番組「ムツゴロウとゆかいな仲間たち」の野生動物と触れ合うシーンでは、台本が一切なく、ぶっつけ本番だったという、ムツゴロウこと畑正憲(はた まさのり)さんですが、2000年には、ライオンに指を食いちぎられる大ケガを負い、さらには、そのシーンが、ムツゴロウさん本人の意向で、そのままテレビ放送されたといいます。
「ムツゴロウ(畑正憲)はぶっつけ本番で野生動物と触れ合っていた!」からの続き
「ムツゴロウとゆかいな仲間たち」ではライオンに指を食いちぎられていた
「ムツゴロウとゆかいな仲間たち」では、打ち合わせ無しのぶっつけ本番のスタイルで、撮影を進めていたというムツゴロウさんですが、2000年には、ブラジルで、ライオンに右手中指を食いちぎられる大ケガを負ってしまいます。
ムツゴロウさんによると、ムツゴロウさんの中指を食いちぎったのは、大きなオスのライオンで、「人に慣れていないから危ない」と、みんなに言われたそうですが、
ムツゴロウさんは、ライオンをひと目見て大丈夫そうだと思ったそうで、
ライオンのいる鉄製の檻の側まで近づいて行くと、思った通り、ライオンは、ムツゴロウさんの顔を触ったり、舐めたりしたことから、(ライオンがここまでするのは慣れたも同然で)心が通じたと思い、
オマエ、いい子じゃないか。あとで遊ぼうな
と、声をかけたりしていたそうです。
しかし、その瞬間、ムツゴロウさんの背後で誰かが急に動いたそうで、それに驚いたライオンが、急に檻に向かってドーンとぶつかって来て、檻にかけていたムツゴロウさんの右手の人差指、中指、薬指がライオンの口の中に入ってしまったそうで、
ムツゴロウさんは、
(指を)3本も取られたら文字が書けなくて困るな
と、思い、指を抜こうとしたそうですが、ライオンは口の力が強いため、当然抜けず、
オマエ、引っ張るなよ
と、言ったそうですが、ライオンは離してくれず、
よし、指1本やるから勘弁しろ
と、言いながら、右手をすっと引き抜いたのだそうです。
すると、中指がなく、すぐに病院に行ったそうですが、中指はつながらなかったのだそうです。
ライオンに指を食いちぎられても動物が怖くなることはなかった
それでも、ムツゴロウさんは、動物が怖くなったりはしなかったそうで、
後でライオンには「オマエ、やってくれたなー」って言いましたけど、怖くなったり恨んだりはしていませんね。指を檻にかけていた人間が悪いんですから。
と、語っています。
ライオンに指を食いちぎられたシーンは本人の要望でそのまま放送されていた
ちなみに、このムツゴロウさんがライオンに指を噛まれて血を流しているシーンは、そのままテレビで放送されているのですが、本来、お蔵入りになるところを、ムツゴロウさんが、ライオンはそういう生き物だからとお願いして、放送してもらったのだそうです。
(ムツゴロウさんは、このほかにも、1990年には、アメリカでワニに引き込まれて左耳の内耳損傷の大手術するほか、1999年には、アフリカのナミビアでライオンに首を噛まれて大ケガを負っています)
「ムツゴロウ(畑正憲)は「よーしよしよし」を科学的根拠に基づいて言っていた!」に続く
ライオンに指を食いちぎられるムツゴロウさん。