小学３年生の時、日米野球を生で観て野球にハマると、小学５年生の時には、「目白コンドルス」という軟式野球チームに入った、田淵幸一（たぶち こういち）さんは、中学入学後も野球部に入ると、弱小チームだったため、すぐ試合に出れたそうで、ご褒美のカツ丼につられ逆転満塁本塁打を打ったこともあったといいます。
田淵幸一は小5の時ジャニーズ喜多川のチームと野球をしたことがあった！からの続き
中学の野球部は弱小チームだった為すぐ試合に出れていた
当時、スポーツといえば、野球か相撲の時代だったそうですが、この年は、特に、甲子園を沸かせた早稲田実業学校の王貞治さんが巨人に入団した年で、前年には、巨人のルーキー・長嶋茂雄さんが大活躍したほか、日本シリーズでも西鉄（現・西武）が巨人に３連敗４連勝の離れ業（三原マジック）を演じるなど、野球が熱かったことから、
１９５９年、高田中学校に進学した田淵さんは、迷わず野球部に入部したそうですが、強くなかったことから、
（中間試験や期末試験が近づくと練習がなくなったそうです）
すぐに試合に出させてもらったそうで、外野を中心に、バッテリー以外全ポジションをこなしていたそうです。
ご褒美のカツ丼につられ逆転満塁ホームランを打っていた
そんな中、中学３年生の時、大塚中学校の試合で、２点か３点リードされて迎えた終盤、満塁のチャンスで、３番か４番を打っていた田淵さんに打席が回ってきたそうですが、
打席に入る前、引率の部長先生から、
ここで打ったら、みんなにかつ丼おごってやる
と、耳打ちされたそうで、
食べ物につられた田淵さんが打ったボールは、レフトに舞い上がり、大塚中学校の校庭の向こうの家を越えていく、逆転満塁ホームランになったそうで、
その後、中学校に戻り、教室でみんなで食べたカツ丼は、本当においしく、今でも忘れられないそうです。
（田淵さんの記憶に残っている最初のホームランだそうです）
甲子園に憧れて法政一高を受験することを決意
そんな田淵さんは、中学時代は、カツ丼を食べたこと以外、ほとんど野球に関しては記憶が残っていないそうですが、それでも、やはり、甲子園には憧れていたそうで、
進路を考える時期になり、甲子園を目指すにはどこを受験したらいいかと考えたところ、
（弱小の野球チームだったため、推薦で誘ってくれる高校はなかったそうです）
当時、強豪だった早稲田実業学校と日大系列校、どちらを受験するか迷ったそうですが、
ちょうどその頃、法政一高（現・法政大高）に進学した近所の１年先輩から、「ウチに来ないか」と誘われたそうで、 仲の良い先輩が誘ってくれたうえ、甲子園出場も夢ではないと思い、法政一高を受験することにしたのだそうです。
（法政一高は、田淵さんが中学２年の時、センバツで甲子園初出場を果たし、翌年の夏も甲子園に出場していたそうです）
法政一高への通学ルートは理想的だった
ちなみに、田淵さんは、法政一高には、野球以外にも魅力を感じていたといいます。
それは、法政一高への通学が電車通学になることだったそうで、中学まで、自宅近くの目白小学校から高田中学校まで徒歩で通っていた田淵さんは、電車通学に憧れていたそうで、
自宅のある目白から山手線で新宿に行き、そこで１回乗り換えて中央線で西荻窪という片道１時間のルートが、また理想的で、法政一高は、田淵さんが理想とする通学ルートの条件を完璧に満たしていたのだそうです（笑）
「田淵幸一は高1の時に野球部を1週間で退部していた！」に続く
