最多勝2回、最優秀防御率1回、最多奪三振2回、ノーヒットノーラン1回を記録するなど、わずか11年で215勝した、杉下茂(すぎした しげる)さん。今回は、そんな杉下さんの凄すぎる成績をご紹介します。
「杉下茂は巨人コーチ時代に長嶋茂雄監督に選手と正座させられていた!」からの続き
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プロ野球選手(現役)時代の投手成績
それではここで、杉下さんの現役時代の投手成績をご紹介しましょう。
- 1949年(中日ドラゴンズ)
8勝12敗0セーブ 66奪三振 防御率3.66(登板29 完投7 完封0 無四球0 投球回159.2) - 1950年(中日ドラゴンズ)
27勝15敗0セーブ 209奪三振 防御率3.20(登板55 完投22 完封2 無四球0 投球回325.2)で、最多奪三振 - 1951年(名古屋ドラゴンズ)
28勝13敗0セーブ 147奪三振 防御率2.35(登板58 完投15 完封4 無四球0 投球回290.1)で、最多勝(最多登板・最多完封) - 1952年(名古屋ドラゴンズ)
32勝14敗0セーブ 160奪三振 防御率2.33(登板61 完投25 完封6 無四球2 投球回355.2) - 1953年(名古屋ドラゴンズ)
23勝9敗0セーブ 156奪三振 防御率2.83(登板45 完投13 完封1 無四球1 投球回266.2) - 1954年(中日ドラゴンズ)
32勝12敗0セーブ 273奪三振 防御率1.39(登板63 完投27 完封7 無四球1 投球回395.1)で、最多勝・最多奪三振・最優秀防御率(最多登板・最多完封・最多投球回) - 1955年(中日ドラゴンズ)
26勝12敗0セーブ 247奪三振 防御率1.56(登板53 完投24 完封5無四球5 投球回328.0)で、(最多無四球) - 1956年(中日ドラゴンズ)
14勝14敗0セーブ 167奪三振 防御率2.00(登板42 完投19 完封4 無四球5 投球回248.0) - 1957年(中日ドラゴンズ)
10勝7敗0セーブ 122奪三振 防御率1.75(登板41 完投6 完封1 無四球1 投球回169.1) - 1958年(中日ドラゴンズ)
11勝9敗0セーブ 161奪三振 防御率1.78(登板46 完投10 完封1 無四球2 投球回218.0) - 1961年(大毎オリオンズ)
4勝6敗0セーブ 53奪三振 防御率2.44(登板32 完投2 完封0 無四球1 投球回85.0)
と、通算11年(中日(名古屋)ドラゴンズ、大毎オリオンズ)で、525登板 215勝123敗 1761奪三振 防御率2.23(完投170 完封31 無四球18)と、凄まじい成績を残しています。
最多勝、最優秀防御率、最多奪三振、最高勝率などタイトル多数
そんな杉下さんは、
- 最多勝利2回(1951年、1954年)
- 最優秀防御率1回(1954年)
- 最多奪三振2回(1950年、1954年 ※当時は連盟表彰なし)※4年のブランク受賞は同賞史上最長タイ(他は鈴木啓示、上原浩治)
- 最高勝率1回(1954年)
と、タイトルも数多く獲得しています。
ノーヒットノーランほか記録多数
また、そのほかにも、
- 投手3冠1回(1954年)※史上5人目、セ・リーグ初
- 投手4冠1回(1954年)※史上4人目、セ・リーグ初
- 投手5冠1回(1954年)※史上4人目、セ・リーグ初
- ノーヒットノーラン1回(1955年5月10日、対国鉄スワローズ戦、川崎球場)※史上21人目
- 2841.2イニング ボークなし
- 日本シリーズ4完投(1954年)※シリーズタイ記録
- オールスターゲーム出場6回(1951-1956年)
と、凄まじい記録を残しています。
沢村賞、MVP、野球殿堂競技者表彰ほか表彰も多数
そして、
- 沢村栄治賞3回(1951年、1952年、1954年)※最多タイ記録(他は金田正一、村山実、斎藤雅樹)
- 最高殊勲選手MVP1回(1954年)
- ベストナイン1回(投手部門 1954年)
- 野球殿堂競技者表彰(1985年)
- 日本シリーズMVP1回(1954年)
- 日本シリーズ最優秀投手賞1回(1954年)
と、数々の賞も受賞しています。
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背番号
ちなみに、杉下さんの背番号は、現役時代はずっと「20」で、その後は、以下のように変遷しています。
- 20(中日ドラゴンズ、大毎オリオンズ 1949-1962年)
- 63(阪神タイガース、中日ドラゴンズ 1964-1966年、1968年)
- 71(読売ジャイアンツ、西武ライオンズ 1976-1980年、1993-1994年)
「杉下茂が215勝でも名球会に入っていない理由とは?」に続く
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