阪急の西村正夫助監督にスカウトされるも、身長１６５センチの自分がプロで通用するとは思えずに辞退し、獺口明監督の口利きで、同志社大学進学が決まっていたという、吉田義男（よしだ よしお）さんですが、立命館大学野球部から、授業料免除の条件で誘われると、同志社大学をとりやめ、立命館大学に進学したといいます。
「吉田義男は阪急の西村正夫助監督からスカウトされるも辞退していた！」からの続き
同志社大学進学が決まっていた中、立命館大学野球部に授業料免除の条件で誘われ立命館大学に進学
獺口（おそぐち）明監督の口利きで同志社大学への進学が決まり、同志社大学の岩倉グラウンドで練習していたという吉田さんですが、
それを知った立命館大学野球部の太田嘉兵衛監督から勧誘役を託されたという、永田郁先輩（山城高校で２年先輩）に、
こちらの得た情報では、吉田は大学へ進まないということだったので声をかけなかったが、大学で野球をやるつもりなら、今からでも遅くないから、ぜひ立命館へ来てほしい。授業料も免除になるように取り計らってみる
と、破格の条件で誘われたそうで、
吉田さんは、同志社大学には不義理となるも、この申し出を受けたそうです。
立命館大学野球部から勧誘役を託されていた永田郁二に有無も言えなかった
ちなみに、永田郁二さんは、山城高校在学中に南海二軍の一期生になるも二年で退団し、公立校への復学は極めて難しいとされていた中、僧侶でもあった当時の校長に一時間も食い下がって復学し、その後、立命館大学へ進学してプレーしたそうですが、
吉田さんは、そんな弁の立つ永田さんに、有無を言えぬ感じで口説かれたのだそうです。
立命館大学野球部のマネージャー八谷平吉に同志社大学へのケアもしてもらっていた
その後、立命館大学野球部のマネージャーの八谷平吉さんが家へ来て、入学手続き等すべてを取り仕切ってくれたそうですが、トラブルになりかねなかった同志社大学へのケアもつつがなく取り計らってくれたそうで、
吉田さんは、すぐに立命館大学の衣笠グラウンドへ通い、練習だけでなく練習試合にも出場したそうで、
山城高校の卒業式の日も、卒業式には参加するも、担任&級友とお別れするホームルームには出席せず、立命館の試合に出るため、衣笠球場へ駆けつけたのだそうです。
（大学のユニフォームや制帽はまだ借り物だったそうで、整髪油でコテコテの帽子のにおいが、今でも忘れられないそうです）
「吉田義男と広岡達朗は大学時代からお互い意識し合っていた！」に続く
