現役を引退後、アメリカに帰国して、小学校や中学校の教師をしながら、牧場も経営していたという、ジーン・バッキー(gene bacque)さんですが、阪神タイガースへの愛は変わらず、阪神で活躍していた、ランディ・メッセンジャー投手とも親交があったといいます。
「ジーン・バッキーは晩年に長距離歩行が困難になっていた!」からの続き
ランディ・メッセンジャーのフェイスブックにメッセージを送ったことがきっかけで交流が始まっていた
バッキーさんは、日本にもう一度戻りたいという強い願望を持っていたそうで、阪神愛はもちろんのこと、阪神のランディ・メッセンジャー投手が、バッキーさんの外国人投手球団最多勝記録(NBP通算100勝)を更新した際には、直接祝いたいと言っていたといいます。
というのも、バッキーさんとメッセンジャー投手は、2013年、フェイスブックを通じ、
バッキーさんが、
いつも君のプレーを見ているよ。君のスタイルは良いが、強化して、もっと内角を攻めなければならない。そうしないと相手打線につかまり、致命傷を受けることになってしまうよ
と、メッセージを送ったことがきっかけで交流が始まっていたそうで、
メッセンジャー投手は、突然のメッセージに驚くも、その後、登板後にバッキーさんからメッセージが届くと、そのお返しに阪神グッズや日本のお菓子を送り届けるほど、仲良くなっていたそうで、
メッセンジャー投手は、バッキーさんについて、
僕とジーン(バッキーさん)は妻のSNSでつながっているんだけど、日ごろからいろいろな話をしている。ジーンは阪神時代には、甲子園球場の近くのアパートメントに家族と住みながら、マウンドに上がっていたと言っていたよ。
日本式のアパートメントだったってね。慣れない日本で、日本のスタイルを受け入れて成功を収めていった偉大な先輩だよ。すごく尊敬している。
と、語っています。
ランディ・メッセンジャーが自身のNBP通算100勝記録を塗り替えることを楽しみにしていた
また、バッキーさんは、メッセンジャー投手に、自身の記録(通算100勝)を更新してほしいと考えていたそうで、
約50年間記録を保持することを楽しんだが、自分が生きているうちに誰かが記録を更新するのをぜひ見たい。そうすれば、引き渡すのを楽しめるからね。
それがランディ(メッセンジャーさん)なら嬉しい。記録が阪神に残ったままになるからね
と、語っているのですが、
メッセンジャー投手が阪神在籍中に、阪神がペナントレースで優勝することと、阪神在籍10年目にメッセンジャー投手に沢村賞が与えられることも望んでいたといいます。
メッセンジャーが6度目の2桁勝利を挙げ記録を更新した際にはとても喜んでいた
そんなバッキーさんは、メッセンジャー投手が、2017年、通算6度目の2桁勝利を挙げると、
僕はあなたの記録を抜いたよ。ごめんなさいね
と、電話で伝えられたそうですが、
すでに、そのことを知っていたバッキーさんは、
僕は君と奥さん、そして家族が大好きなんだ。記録を抜いてくれてうれしいよ
と、喜んだのだそうです。
(バッキーさんは通算5度ながら5年連続(1964~1968年))