1983年、阪神タイガースに入団すると、1985年には、打率3割5分、54本塁打、134打点という凄まじい成績で、セ・リーグの外国人選手初となる三冠王に輝き、阪神の21年ぶりの優勝と2リーグ制後初の日本一に大きく貢献すると、1986年にも2年連続で三冠王を獲得した、ランディ・バース(Randy Bass)さん。今回は、そんなバースさんの現役時代の凄すぎる成績をご紹介します。

「ランディ・バースは阪神解雇後ヤクルト・中日・ダイエーからオファーがあった?」からの続き

Sponsored Link

プロ野球選手(現役)時代の打撃成績

それではここで、バースさんの現役時代の打撃成績をご紹介しましょう。

  • 1977年(ミネソタ・ツインズ)
    2安打 打率1割5厘 0本塁打 0打点 0盗塁(0二塁打 0三塁打 0得点 0四球 敬遠0 出塁率1割5厘 長打率1割5厘)
  • 1978年(カンザスシティ・ロイヤルズ)
    0安打 打率0割 0本塁打 0打点 0盗塁(0二塁打 0三塁打 0得点 0四球 敬遠0 出塁率0 長打率0)
  • 1979年(モントリオール・エクスポズ)
    0安打 打率0割 0本塁打 0打点 0盗塁(0二塁打 0三塁打 0得点 0四球 敬遠0 出塁率0 長打率0)
  • 1980年(サンディエゴ・パドレス)
    14安打 打率2割8分6厘 3本塁打 8打点 0盗塁(0二塁打 1三塁打 5得点 7四球 敬遠1 出塁率3割8分6厘 長打率5割1分)
  • 1981年(サンディエゴ・パドレス)
    37安打 打率2割1分 4本塁打 20打点 0盗塁(4二塁打 1三塁打 13得点 20四球 敬遠1 出塁率2割9分3厘 長打率3割1分3厘)
  • 1982年(サンディエゴ・パドレス)
    6安打 打率2割 1本塁打 8打点 0盗塁(0二塁打 0三塁打 1得点 2四球 敬遠0 出塁率2割6分5厘 長打率3割)
  • 1982年(テキサス・レンジャーズ)
    10安打 打率2割8厘 1本塁打 6打点 0盗塁(2二塁打 0三塁打 5得点 1四球 敬遠0 出塁率2割3分1厘 長打率3割1分3厘)
  • 1983年(阪神タイガース)
    107安打 打率2割8分8厘 35本塁打 83打点 0盗塁(15二塁打 0三塁打 69得点 39四球 敬遠2 出塁率3割6分 長打率6割1分2厘)で、(最高長打率)
  • 1984年(阪神タイガース)
    116安打 打率3割2分6厘 27本塁打 73打点 1盗塁(16二塁打 0三塁打 57得点 38四球 敬遠3 出塁率4割 長打率5割9分8厘)で、(最高長打率)
  • 1985年(阪神タイガース)
    174安打 打率3割5分 54本塁打 134打点 1盗塁(21二塁打 0三塁打 100得点 67四球 敬遠5 出塁率4割2分8厘 長打率7割1分8厘)で、首位打者・本塁打王・打点王(最高出塁率・最高長打率)
  • 1986年(阪神タイガース)
    176安打 打率3割8分9厘 47本塁打 109打点 2盗塁(31二塁打 2三塁打 92得点 82四球 敬遠18 出塁率4割8分1厘 長打率7割7分7厘)で、首位打者・本塁打王・打点王(最多四球・最多敬遠・最高出塁率・最高長打率)
  • 1987年(阪神タイガース)
    145安打 打率3割2分 37本塁打 79打点 1盗塁(15二塁打 2三塁打 60得点 60四球 敬遠13 出塁率4割3厘 長打率6割7厘)
  • 1988年(阪神タイガース)
    25安打 打率3割2分1厘 2本塁打 8打点 0盗塁(2二塁打 0三塁打 9得点 13四球 敬遠0 出塁率4割4厘 長打率4割2分3厘)

と、MLBでの現役生活6年130試合では(ミネソタ・ツインズ、カンザスシティ・ロイヤルズ、モントリオール・エクスポズ、サンディエゴ・パドレス、テキサス・レンジャーズ)、通算69安打 打率2割1分2厘 9本塁打 42打点 0盗塁(6二塁打 2三塁打 24得点 30四球 敬遠2 出塁率2割8分4厘 長打率3割2分6厘)
と、いまいちも、

NPBでの現役生活6年614試合では(阪神タイガース)、通算743安打 打率3割3分7厘 202本塁打 486打点 5盗塁(100二塁打 4三塁打 387得点 299四球 敬遠41 出塁率4割1分8厘 長打率6割6分)
と、凄まじい成績を残しています。

ホームラン王2回、首位打者2回、打点王2回ほかタイトル多数

そんなバースさんは、

  • 首位打者2回 (1985年、1986年)※2年連続はセ・リーグ4位タイ、外国籍では王貞治・パウエルに次ぐ歴代3位タイ
  • 本塁打王2回(1985年、1986年)
  • 打点王2回(1985年、1986年)
  • 最多出塁2回(1985年、1986年)
  • 最多安打2回(1985年、1986年)※当時連盟表彰なし~1994年より表彰
  • 最多勝利打点1回(1985年)
  • 三冠王2回(1985年、1986年)※史上6人目、セ・リーグ20世紀最後の達成者

と、様々なタイトルを獲得しています。

シーズン打率3割8分9厘ほかNPB記録多数

また、バースさんは、そのほかにも、

  • シーズン打率3割8分9厘 ※日本記録(1986年)
  • 97試合でシーズン40本塁打到達 ※史上最速(1985年)
  • 25試合連続安打(1983年9月6日-1983年10月15日)
  • 5試合連続本塁打(1985年4月17日-1985年4月22日)
  • 4打席連続本塁打(1986年5月31日-1986年6月1日)※史上12人目13度目、史上2位タイ
  • 4打数連続本塁打 (1986年5月31日-1986年6月1日)※史上10人目、史上2位タイ
  • 13試合連続打点 ※日本記録(1986年6月18日-1986年7月4日)
  • シーズン134打点 ※村上宗隆と並ぶ左打者の日本記録(1985年)
  • シーズン22勝利打点 ※日本記録(1985年)
  • 4試合連続勝利打点(1985年10月9日-1985年10月14日)
  • 甲子園球場5試合連続本塁打 ※1960年藤本勝巳、2023年牧秀悟と並ぶ日本記録(1986年)
  • オールスターゲーム出場3回(1985-1987年)
  • 7試合連続本塁打(1986年6月18日-1986年6月26日)※王貞治に次いで史上2人目、日本タイ記録

と、凄まじい記録を残しています。

野球殿堂、ベストナイン3回ほか表彰も多数

そんなバースさんは、

  • 最優秀選手(MVP)1回(1985年)
  • ベストナイン3回(1985-1987年)
  • 日本シリーズMVP1回(1985年)
  • 月間MVP2回(1985年4月、1986年6月)
  • 日本プロスポーツ大賞1回(1985年)
  • 野球殿堂エキスパート表彰(2023年)

と、賞も数多く受賞しています。

Sponsored Link

背番号

ちなみに、バースさんの背番号は、NPBでの現役時代(1983~1988年)はずっと「44」なのですが、昔から日本人は「4」の数字を「し」と読み「死」を連想させることから、縁起が悪いと忌み嫌う人が多く、プロ野球でも背番号に「4」の数字を使うことを避ける傾向にありました。

一方、外国人選手にはそのような概念がなく、「44」はバースさん以外にも外国人選手が多くつけており、過去には、ブーマー・ウェルズ選手(阪急)、タイロン・ウッズ選手(横浜)、2023年にはアダム・ウォーカー選手(巨人)など、長距離打者が背負っています。

ただ、近年は、バースさんらの影響で「44」は長距離打者のイメージが強いせいか、井上晴哉選手(ロッテ)、頓宮裕真選手(オリックス)、林晃汰選手(広島)ら長打力のある日本人選手も着用しています。

「ランディ・バースは阪神解雇後は政治家になっていた!」に続く

Sponsored Link