ランディ･バースは阪神解雇後は政治家になっていた！

NPB６年間で通算打率３割３分７厘、２０２本塁打、４８６打点、OPS１.０７８という凄まじい成績を残し、”神様”と呼ばれた、ランディ・バース（Randy Bass）さんですが、阪神退団後は、どうしていたのでしょうか。今回は、バースさんの退団後の経歴などをご紹介します。

「ランディ･バースの現役(プロ野球選手)時代の成績が凄すぎる！」からの続き

現役引退後は兄と故郷オクラホマで牧場を経営するほか、巨人のスカウト、高校で女子ゴルフのコーチも

１９８８年、事実上、引退となったバースさんは、その後、お兄さんと故郷のオクラホマで牧場を経営するかたわら、数ヶ月間には、フロリダのシニアリーグでプレーをしたり、１９９８年から２００３年には、読売ジャイアンツのスカウトをするほか、２０００年から２００３年までは、母校・ロートン高校で女子ゴルフのコーチを務めていたそうです。

（レストランを経営していたという話も）

故郷オクラホマ・ロートンで政治家として活動していた

また、バースさんは、２００１年には、地元のロートン市議選に出馬すると当選し、１期を務めているのですが、その後、２００４年１１月２日には、オクラホマ州議会の上院議員選に第３２区から民主党公認で出馬すると、９８０９票を獲得し、共和党のイーストン候補を３５票差で破り、当選。

以降、２０１９年まで４期連続で務め上げ、福祉政策などに取り組み、障害者へのボランティア団体、警察、消防関係から主に支持されたそうで、年間５００もの法案を通したそうです。

現在は牧場を貸し、のんびりと暮らしている

そんなバースさんは、農場を２０年経営しており、農場経営と議員を兼務する時期もあったそうですが、

忙しくて農場の方には時間を費やせなくなった。それをリースとして貸していた。今も牧場は所有しているけど、貸している状態

と、現在はのんびりと暮らしているそうです。

現在は野球には携わっていない

また、バースさんは、議員を務めている間に、大学から野球のコーチのオファーが来たこともあったそうですが、

議員の仕事が忙しくて、時間がなくて、『議員を引退してから考えます』と答えてたら、別のコーチが入ったので

と、タイミングが合わず、現在は野球には携わっていないそうです。

2023年には野球殿堂入り

それでも、バースさんは、毎年のようにイベントやOB野球で来日しており、プロ野球マスターズリーグにも大阪ロマンズの選手として登録されるほか、阪神の組閣に名前が挙がることもあったのですが、２０２３年１月１３日には、ついに、野球殿堂入りを果たしており、

取材に対し、

阪神タイガースでプレーできたことに本当に感謝です。まさか自分が日本の野球殿堂の一員になれるなんて思ってもみませんでした。これは途方もない名誉です。

確かに2度の三冠王と阪神のリーグ優勝、日本一という結果が、私の殿堂入りを後押ししてくれたのは事実だと思います。

タイガースが強くてファンに喜んでもらえた期間は非常に短かったかもしれませんが、いいときも悪いときもいつも阪神ファンが私たちを支えてくれました。阪神ファンは私にとって史上最高の存在です。ファンの存在も今回の受賞を後押ししてくれたと思っています。あらためて非常に感謝しています。

（殿堂入りまで時間がかかったことについて）ここ7年ほどかな。日本の野球殿堂職員の方から「今年こそ殿堂入りしますよ」と毎年のように電話で連絡をいただいていました。

しかし、そんなふうに言ってもらえたとしても、どこかで信じられない自分もいました。昨年（2022年）、サントリー・ドリームマッチで東京ドームを訪れたとき、球場内にある野球殿堂を訪問しました。

野球殿堂職員の方は本当に私の殿堂入りに関して興味を持ってくれていて、私自身が殿堂入りを望んでいるのかということに関しても気にしてくれていました。そして今年（2023年）の1月に私の電話が鳴りました。殿堂入りの知らせを聞いたときは信じることができませんでした。正直なところ日本の野球殿堂の一員になることができて、光栄に思っています。

と、語っています。