現役生活はわずか9年ながら、巨人では素晴らしい成績を残した、江川卓(えがわ すぐる)さんですが、まだ、一度も監督には就任していません。そして、監督はおろか、コーチ(臨時コーチは除く)にすら就任していません。今回は、その理由をご紹介します。
「江川卓の現役時代の成績が凄すぎる!年俸推移は?」からの続き
江川卓は現役引退後は、テレビ番組のMC、スポーツコメンテーター、解説者、臨時コーチはしていたが・・・
1987年に現役を引退した江川さんは、1988年から日本テレビ・ラジオ日本の解説者として活動すると、1993年には、メガCD専用ソフト「江川卓のスーパーリーグCD」の開発に関わり、
- 1994年からは「スポーツうるぐす」のMC(2008年で番組終了)
- 1996年からは「THE・サンデー」のスポーツコメンテーター(2008年で番組終了)
- 2010年からは「Going!Sports&News」の土曜日メインコメンテーター(2021年12月まで)
などを担当するほか、
2003年春には、法政大学野球部の臨時コーチ、2009年には、ヤクルトの春季キャンプで、当時、球界を代表するストッパーだった五十嵐亮太選手の特別コーチを務め、2023年現在は、ナイター中継で、主に巨人主催試合の解説をしています。
江川卓が監督や正式なコーチ(指導者)に一度もなっていない理由とは
しかし、江川さんは、現役を引退してから、(何度も指導者就任が噂されてきたにもかかわらず)1度も指導者(監督及び正式なコーチ)には就任していません。
ちなみに、巨人の渡邉恒雄最高顧問は、これまで何度もあった江川さん召喚報道に、「ない!」と断言し続けており、江川さん自身も、監督やコーチの打診を断り続けていたと言われているのですが、
江川さんが断っている理由は、江川さんが現役時代にしていた不動産等投資による金銭的な債務が、コーチや監督のそれほど高くない俸給ではまかないきれない為と言われています。
江川卓はコーチはハイリスク・ローリターンでメリットがほとんどないため引き受けない?
また、投手コーチに関しては、いわば中間管理職のような立場で、最終権限は監督にあり、全てを任せてもらえるわけではないことから、自分の思い通りの野球ができず、
そのうえ、大幅に年収が減り、次に解説者としてメディアの世界に帰ってきた時には、元のポジションが確保できないことから、コーチを引き受けるメリットはほとんどなく、江川さんがコーチ打診を引き受けることは今後もないと言われています。
(江川さんほどの大物になると、コーチはハイリスク・ローリターンでしかないそうです)
江川卓の監督就任の可能性はある?
ただ、監督に関しては、球界関係者によると、江川さんは「指導者になるなら全ての責任を背負う監督で」という想いがあるそうなので、もし、江川さんの金銭的な問題が片付き、タイミングが合えば、監督に就任する日が来るかもしれません。
(昭和の頃は、コーチ経験なしでの監督就任は頻繁にあったのですが、平成の中期あたりから、二軍監督を経て監督に就任するケースが多くなり、いきなり監督になる例は少なくなっています。とはいえ、落合博満さんはコーチを経由せずに2004年に中日の監督に就任すると、8年間で4度の優勝に導いていおり、指導者実績ゼロの江川さんにも監督就任のチャンスは十分にありそうです)
「江川卓の妻との馴れ初めは?JAL国際線の客室乗務員だった!」に続く