1999年4月20日の日本ハム戦で金村曉投手から本塁打を放ち、日本プロ野球史上最速となる757試合目で通算1000安打を達成するほか、1994年に初めて首位打者を獲得して以来2000年まで7年連続首位打者を獲得するなど安打を量産し、驚異的な記録を残したことから、「安打製造機」と呼ばれたイチローさん。今回は、そんなイチローさんのNPB(日本プロ野球)での凄すぎる成績をご紹介します。
「イチローは第2回WBCで星野仙一監督就任に異議を唱えていた!」からの続き
イチローの現役時代(NPB)の打撃成績が凄すぎる
それでは、イチローさんのNPB時代の打撃成績をご紹介しましょう。
- 1992年(オリックス・ブルーウェーブ)
- 打率.253 0本塁打 5打点 3盗塁
- 24安打 5二塁打 0三塁打 9得点 3四球(敬遠0) 出塁率.276 長打率.305)
- 1993年(オリックス・ブルーウェーブ)
- 打率.188 1本塁打 3打点 0盗塁
- 12安打 2二塁打 0三塁打 4得点 2四球(敬遠0) 出塁率.212 長打率.266)
- 1994年(オリックス・ブルーウェーブ)
- 打率.385 13本塁打 54打点 29盗塁
- 210安打 41二塁打 5三塁打 111得点 51四球(敬遠8) 出塁率.445 長打率.549)
- 首位打者(最多安打・最多二塁打・最多得点・最高出塁率)
- 1995年(オリックス・ブルーウェーブ)
- 打率.342 25本塁打 80打点 49盗塁
- 179安打 23二塁打 4三塁打 104得点 68四球(敬遠17) 出塁率.432 長打率.544)
- 首位打者・打点王・盗塁王(最多安打・最多得点・最多敬遠・最高出塁率)
- 1996年(オリックス・ブルーウェーブ)
- 打率.356 16本塁打 84打点 35盗塁
- 193安打 24二塁打 4三塁打 104得点 56四球(敬遠13) 出塁率.422 長打率.504)
- 首位打者(最多安打・最多得点・最多敬遠・最高出塁率)
- 1997年(オリックス・ブルーウェーブ)
- 打率.345 17本塁打 91打点 39盗塁
- 185安打 31二塁打 4三塁打 94得点 62四球(敬遠14) 出塁率.414 長打率.513)
- 首位打者(最多安打・最多得点・最多敬遠)
- 1998年(オリックス・ブルーウェーブ)
- 打率.358 13本塁打 71打点 11盗塁
- 181安打 36二塁打 3三塁打 79得点 43四球(敬遠15) 出塁率.414 長打率.518)
- 首位打者(最多安打・最多敬遠)
- 1999年(オリックス・ブルーウェーブ)
- 打率.343 21本塁打 68打点 12盗塁
- 141安打 27二塁打 2三塁打 80得点 45四球(敬遠15) 出塁率.412 長打率.572)
- 首位打者(最多敬遠・最高出塁率)
- 2000年(オリックス・ブルーウェーブ)
- 打率.387 12本塁打 73打点 21盗塁
- 153安打 22二塁打 1三塁打 73得点 54四球(敬遠16) 出塁率.460 長打率.539)
- 首位打者(最多敬遠・最高出塁率)
と、NPB(日本プロ野球)9年951試合で(オリックス・ブルーウェーブ)、通算1278安打 打率.353 118本塁打 529打点 199盗塁(211二塁打 23三塁打 658得点 384四球(敬遠98) 出塁率.421 長打率.522)と、凄まじい成績を残しています。
イチローの現役時代(NPB)のタイトルが凄すぎる(首位打者7回、打点王1回、盗塁王1回ほか)
そんなイチローさんは、NPB時代には、
- 首位打者7回(1994年-2000年)※張本勲と並ぶ最多タイ記録、7年連続は最長記録
- 打点王1回(1995年)
- 盗塁王1回(1995年)※打点王・盗塁王の同時獲得、最高出塁率・盗塁王の同時獲得はいずれもNPB史上初
- 最多出塁5回 (1994年‐1996年、1999年‐2000年)
- 最多安打5回(1994年‐1998年)※パ・リーグ最多記録、5年連続はパ・リーグ最長記録
と、凄まじい数のタイトルを獲得しています。
イチローのNPB記録が凄すぎる(7年連続3割4分以上首位打者、5年連続両リーグ最多安打 、3年連続シーズンMVPほか)
また、イチローさんは、そのほかにも、
- シーズン打率.380以上2回(1994年、2000年) ※NPB記録
- シーズン打率.370以上2回(1994年、2000年)※NPB記録。.360以上ではタイ記録
- シーズン打率.350以上4回(1994年、1996年、1998年、2000年)※NPB記録
- シーズン打率.340以上7回(1994年-2000年)※NPB記録
- シーズン猛打賞20回以上2回(1996年、1998年)※NPB記録。松井稼頭央、清水隆行とタイ記録
- シーズン複数安打試合69(1994年)※NPB記録
- シーズン連続試合出塁69(1994年5月21日-8月26日)※NPB記録
- シーズン連続打席無三振216(1997年4月16日-6月24日)※NPB記録
- 20試合以上連続安打4回(1994年2回、1999年、2000年)※NPB記録
- 1試合4二塁打(1994年9月11日、対近鉄バファローズ24回戦(藤井寺球場))※NPBタイ記録
- 通算盗塁成功率.858(199盗塁33盗塁死)※NPB記録。100盗塁以上対象
- 首位打者7回 (1994年-2000年)※NPB記録。張本勲とタイ記録
- 両リーグ最多安打5回 (1994年-1998年)※NPB記録
- IBMプレイヤー・オブ・ザ・イヤー賞4回 (1994年-1997年)※野手として松井秀喜とNPBタイ記録
- 全イニング出場首位打者(1995年) ※NPB記録。1969年の王貞治に次ぐ史上2人目
- 7年連続打率.340以上首位打者(1994年-2000年)※NPB記録
- 7年連続首位打者 (1994年-2000年)※NPB記録
- 5年連続全試合出場首位打者 (1994年-1998年)※NPB記録
- 5年連続両リーグ最多安打(1994年-1998年)※NPB記録
- 3年連続シーズンMVP(1994年-1996年)※山田久志とNPBタイ記録。野手では史上唯一
- 4年連続IBMプレイヤー・オブ・ザ・イヤー賞(1994年-1997年)※NPB記録
- 2年連続正力松太郎賞(1994年-1995年)※NPB記録
- 6年連続満塁本塁打(1995年-2000年)※駒田徳広とNPBタイ記録
- 月間安打48(1996年8月)※NPB記録
- シーズン打率.387(2000年)※パ・リーグ記録。ランディ・バースに次いでNPB歴代2位。
- シーズン初回表先頭打者本塁打5(1995年)※パ・リーグタイ記録。達成当時はNPBタイ記録
- シーズン1試合4安打8回(1996年)※パ・リーグ記録。達成当時はNPB記録
- 最多安打5回(1994年-1998年)※パ・リーグ記録。長嶋茂雄、川上哲治に次いでNPB歴代3位。タイトル制定以後としてはNPB記録
- 最多単打3回(1994年-1996年)※パ・リーグタイ記録
- パ・リーグ特別表彰6回(1994年-1995年、1997年-2000年)※パ・リーグ記録
- 7年連続出塁率4割以上(1994年-2000年)※パ・リーグ記録
- 6年連続最多敬遠(1995年-2000年)※パ・リーグ記録
- 5年連続最多安打(1994年-1998年)※パ・リーグ記録。長嶋茂雄に次いでNPB歴代2位。タイトル制定以後としてはNPB記録
- 3年連続最多単打(1994年-1996年)※パ・リーグ記録。近藤和彦に次いでNPB歴代2位タイ
- 3年連続100得点(1994年-1996年)※パ・リーグ記録。福本豊とタイ記録
- 4年連続パ・リーグ特別表彰(1997年-2000年)※パ・リーグ記録。野茂英雄とタイ記録
- オールスター出場回数7回(1994年-2000年)
- オールスター年間得票数1,346,504票(1999年)※パ・リーグ記録。達成当時はオールスター記録
- 6年連続オールスター最多得票(1995年-2000年)※タイ記録。6年連続で両リーグ通じての最多得票はNPB記録
- オールスター通算打率.394(71打数28安打)※オールスター記録(50打数以上対象)
- オールスター連続試合安打11(1996年第3戦-2000年第3戦)※オールスター記録
- オールスター連続打席安打5 ※オールスター記録
- オールスター連続試合フルイニング出場17(1994年第1戦-2000年第3戦)※オールスター記録
- シーズン死球18(1995年)※達成当時はパ・リーグ記録
と、凄まじい記録の数々を残しています。
イチローのNPB時代の表彰が凄すぎる(最優秀選手3回、ゴールデングラブ賞7回、ベストナイン7回ほか)
そんなイチローさんは、
- 最優秀選手3回(1994年-1996年)※3年連続は山田久志・山本由伸と並ぶ最長タイ記録、盗塁王との同時獲得は福本豊以来23年ぶり(1995年)
- ベストナイン7回 (外野手部門:1994年-2000年)
- ゴールデングラブ賞7回 (外野手部門:1994年-2000年)
- コミッショナー特別表彰 (1994年)
- パ・リーグ特別表彰6回 (1994年-1995年、1997年-2000年)※1995年は会長特別賞
- セ・リーグ特別表彰1回 (1994年)
- 正力松太郎賞3回 (1994年-1995年、2004年)※選手として表彰、2004年は特別賞
- IBMプレイヤー・オブ・ザ・イヤー賞4回 (1994年-1997年)
と、賞も数多く受賞しています。
イチローはオリックス時代に背番号7への変更を打診されていた
そんなイチローさんのNPB(日本プロ野球)時代の背番号は、オリックス・ブルーウェーブに入団した1991年からシアトル・マリナーズに移籍する2000年まで、ずっと「51」です。
ただ、実は、当時の最多安打日本記録(210本)を樹立した1994年オフ、オリックスから背番号「7」(盗塁王13回、通算1065盗塁を誇る福本豊さんのつけていた背番号)の継承を打診されたことがあったそうですが、イチローさんは、この申し出を辞退していたといいます。
「イチローの成績(MLB)が凄い!10年連続3割200本安打!首位打者x2盗塁王x1!」に続く