1963年、「狼少年ケン」でアニメデビューすると、以降、「魔法使いサリー」のサリーのパパ、「Dr.スランプ アラレちゃん」の則巻千兵衛、「北斗の拳」のラオウ、「鋼の錬金術師」のアレックス・ルイ・アームストロングなど、数多くのアニメ作品で主要キャストを務め、人気を博した、内海賢二(うつみ けんじ)さん。
そんな内海賢二さんは、中学・高校時代は役者になろうとは考えていなかったそうですが、お兄さんがNHK小倉放送局でラジオドラマのミキサーをしていたことから、お兄さんに勧められ、高校3年生の時、NHK小倉放送局の専属劇団に所属し、ラジオドラマや朗読の仕事をするようになったといいます。
今回は、内海賢二さんの、生い立ち(幼少期)から、21歳の時に外国映画の吹き替えに参加するまでをご紹介します。
内海賢二のプロフィール
内海賢二さんは、1937年8月26日生まれ、
福岡県北九州市の出身、
血液型はA型、
趣味・特技は博多弁、
享年は、2013年6月13日(75歳)
ちなみに、本名は、「内海健司」(読み方同じ)で、初期の頃は、本名の「内海健司」や「内海賢治」(読み同じ)の名前で活動していたこともあったそうです。
また、愛称は、「賢坊」「賢ちゃん」です。
内海賢二は幼い頃に両親が他界していた
内海賢二さんは、5人兄弟の末っ子として誕生するのですが、両親が早くに亡くなったことから、中学・高校時代には、寿司屋(仕出し弁当店という話も)で住み込みで働き(アルバイト)、定時制の高校に通っていたそうです。
(一時期は、一番上のお兄さんの籍に入っていたこともあったそうですが、いろいろな事情があり、兄弟はバラバラになってしまったそうです)
内海賢二は中学時代は放送部、高校時代は演劇部に所属していた
内海賢二さんは、中学時代は、国語の本読みが上手だったことから、放送部に所属し、夜間に通っていた高校時代には、演劇部に所属していたそうですが、
この頃はまだ、役者になろうとは考えておらず、世界中を周る船乗りや野球選手に憧れていたそうです。
内海賢二は高校3年生の時にNHK小倉放送局の専属劇団に応募し合格していた
そんな内海賢二さんは、高校時代、お兄さんがNHK小倉放送局でラジオドラマのミキサーをしていたことから、何度か見学に行くと、このことがきっかけで、1955年、高校3年生の時には、お兄さんの勧めにより、NHK小倉放送局の専属劇団に応募して、見事、合格し、ラジオドラマや朗読の仕事を始めるようになったそうです。
ちなみに、合格の理由は、人よりも声が大きかったからで、
あいつはヘタだけど、とりあえず声がでかい。声が出ることはいいことだ
と、内海賢二さんに才能を感じ、認めてくれた人がいたからだそうです。
内海賢二は21歳の時に役者を目指して上京していた
その後、内海賢二さんは、福岡県に開局したばかりの九州朝日放送に移籍し、KBCラジオの専属声優として活動するようになったそうですが、
やがて、地方での仕事に限界を感じるようになったそうで、広告代理店「電通」でテレビ映画制作の仕事をしていた友人を頼り、1958年、21歳の時には、役者を目指し、ボストンバッグ一つで上京。
そして、上京後、内海賢二さんは、その友人の紹介で、子供向けテレビドラマ「熱血カクタス」に端役で出演し、その後、「海賊バイキング」で、ナレーターを担当したのだそうです。
ちなみに、「熱血カクタス」で主演を務めた柴田秀勝さんは、
当時、テレビ映画の「熱血カクタス」の制作が始まり、制作進行をやっている方が九州の人で、「役者志望で声の良い人が1人九州にいるんだけど東京に呼んでもいい?」と相談されたんです。
と、語っています。
内海賢二は21歳の時にバーでアルバイトをしながら劇団「未来劇場」で舞台俳優として活動
こうして、東京に出てきた内海賢二さんですが、ボストンバッグ1個しか持っておらず、住むところもなかったことから、見かねた柴田秀勝さんが、自身が運営している会員制バー「突風」の3階に住まわせてくれたそうで、内海賢二さんは、家賃を払う代わりにお店を手伝っていたそうです。
また、内海賢二さんは、柴田秀勝さんが所属していた、里吉しげみさん主宰の劇団「未来劇場」に来いと言われ、入団すると、柴田秀勝さんと一緒にお芝居をするようになったそうで、舞台俳優として活動したそうです。
内海賢二は21歳の時に外国映画の吹き替えに参加
そんな中、劇団内で、「外国映画の吹き替えで役者がいない」という話を聞き、柴田秀勝さんから、声が良いからやるように勧められ、外国映画の吹き替えに参加すると、
このことがきっかけで、自然と声優業が増えていったのだそうです。
「【画像】内海賢二の若い頃はラオウや則巻千兵衛!デビューからのキャラや経歴を時系列まとめ!」に続く
「Dr.スランプアラレちゃん」の則巻千兵衛、「北斗の拳」のラオウ、「鋼の錬金術師」のアームストロングなどの声を担当し、特に、1980年代は、その声を聞かない日がないほどの人気を博した、内海賢二(うつみ けんじ)さん。 今 …