1970年、フォークグループ「かぐや姫」でデビューすると、その後は、「なごり雪」「22才の別れ」など数々の作詞を手掛けた、伊勢正三(いせ しょうぞう)さん。
そんな伊勢正三さんは、中学2年生の誕生日にお父さんにウクレレを買ってもらうと、加山雄三さんの曲などを見よう見まねで練習していたそうですが、すぐに物足りなくなり、新たにお父さんにギターを買ってもらい、ギターを弾くようになったそうで、
高校の入学式の日には、南こうせつさんに勧誘されてコーラス部に入部すると、そこで、南こうせつさん、釘宮誠司さんと3人で「ヤング・フォーク・スリー」を結成したそうですが、高卒後は予備校で悶々としていたといいます。
今回は、伊勢正三さんの生い立ち(幼少期から予備校時代まで)をご紹介します。
伊勢正三のプロフィール
伊勢正三さんは、1951年11月13日生まれ、
大分県津久見市の出身、
学歴は、
津久見小学校
⇒津久見市立第一中学校
⇒大分県立舞鶴高校
⇒芝浦工業大学中退
趣味は、釣り(フライフィッシング)、
ちなみに、「伊勢正三」は本名で、愛称は「正やん」です。
伊勢正三が幼い頃は活発な少年だった
伊勢正三さんは、一人っ子として誕生すると、幼い頃は、海や山などの豊かな自然の中で遊んだり、暗くなるまで野球をしたりするなど、活発な少年だったそうで、
特に、家の前が海だったことから、朝早くに海に行っては海面をのぞき込み、大きな魚をどうやったら捕まえられるのか子供ながらに考え、餌や釣り糸などに様々な工夫をして、大人たちに混じって負けじと釣りをしていたそうです。
幼少期の伊勢正三さん。
伊勢正三は中学2年生の誕生日に父親にウクレレを買ってもらうもすぐに物足りなくなりギターを買ってもらっていた
そして、中学2年生の時には、誕生日にお父さんにウクレレを買ってもらうと、見よう見まねで加山雄三さんの「お嫁においで」などを弾いていたそうですが、
(なぜウクレレだったのかは覚えていないそうですが、おそらくこの頃、ウクレレが流行っていたとのこと)
すぐに物足りなくなり、近くの楽器店で吊るされていたアコースティックギターを見て欲しくなり、両親に土下座をして買ってもらったのだそうです。
(ただ、この頃はまだ、ギターコードという概念すら知らなかったそうです)
伊勢正三は高校では入学式に南こうせつに勧誘されてコーラス部に入部していた
そんな伊勢正三さんは、中学卒業後は、大分県立大分舞鶴高校に進学すると、入学式の日、クリクリ坊主頭に黒縁メガネの人(南こうせつさん)にコーラス部に勧誘されたそうで、
とんでもない、自分にはまったく向いていない、合唱なんてやりたくもない
と、即座に断ったそうですが、
その直後、応援団に勧誘され、部室に連れてこまれて白い手袋を渡されたそうで、これはまずいと、慌てて、応援団よりはましだと思い、仕方なく、放課後にコーラス部の部室に行き、コーラス部に入ったのだそうです。
伊勢正三の高校時代は南こうせつと釘宮誠司の3人で「ヤング・フォーク・スリー」を結成していた
すると、コーラス部では、南こうせつさんが、部員が歌うのを率先して指揮していたそうですが、コーラス部の練習が一通り終わると、
南こうせつさんがギターを弾き始め、
誰か一緒に弾けるやつはいるか?
と、言ったことから、
伊勢正三さんが、
コード3つくらいなら押さえられます
と、答えると、
一緒に演奏するうちに、自然発生的に、伊勢正三さん、南こうせつさん、釘宮誠司さんの3人で、「ヤング・フォーク・スリー」というトリオを結成したのだそうです。
(ピーター、ポール&マリーの「虹と共に消えた恋」などをコピーして演奏するほか、オリジナル曲も何曲かやっていたそうですが、注目されたのは、キャンプファイヤーの時ぐらいだったそうです)
当時の伊勢正三さん。
伊勢正三は高校卒業後は予備校で悶々としていた
ただ、当時、伊勢正三さんは、自分が音楽の道に進むとは少しも思っていなかったそうで、その後、高校を卒業した後は、大学進学を目指して福岡の予備校に行くようになったそうですが、寮生活だったそうで、
(高校も地元の高校ではなく、寮住まいだったそうですが、一人っ子で比較的甘やかして育てていたことを心配したお母さんがそうしたのだそうです)
体育館のようなガランとした広い空間に二段ベッドがずらーっと並んでいるようなところで、福岡市内の繁華街からはかなり遠かったことから、ますます勉強が嫌いになり、この先どうしようかとどんどん悲観的になっていったのだそうです。
(それでも、月1回くらいは博多に出て、地元で活動していた、「チューリップ」の前身バンドの「ザ・フォーシンガーズ」や「海援隊」などのライブを観に出かけていたほか、時々、予備校の仲間たちと海へ行ってギターを弾きながら一緒に歌を歌っていたそうです)
「【画像】伊勢正三の若い頃は?デビューから「かぐや姫」時代までの代表曲や経歴を時系列まとめ!」に続く
当時の伊勢正三さん。
1971年、南こうせつさんに誘われて「南こうせつとかぐや姫」(第二期「かぐや姫」)に加入すると、その後、「なごり雪」「22歳の別れ」など、現在も歌い継がれる名曲を作詞作曲した、伊勢正三(いせ しょうぞう)さん。 今回は、 …