南日本放送を経て、1963年に日本テレビに入社すると、メインキャスターとして報道番組など様々な番組で活躍するほか、講演活動なども積極的に展開していた、小林完吾(こばやし かんご)さんですが、1996年10月には脳出血、2001年4月には脳卒中(脳梗塞)で倒れていたといいます。
今回は、そんな小林完吾さんが、脳出血や脳卒中(脳梗塞)で倒れるまでの経緯、その原因、その後についてご紹介します。
「【画像】小林完吾アナウンサーの若い頃は?デビューから現在までの経歴を時系列まとめ!」からの続き
小林完吾は64歳の時に講演中に脳出血で倒れていた
小林完吾さんは、1996年10月、64歳の時、伝通院というお寺での講演中に倒れると、救急車で搬送された東京医科大学病院で、「高血圧性視床出血」と診断されたそうです。
ちなみに、小林完吾さんが倒れた時には、本人よりも、周りの人の方が先に小林完吾さんの様子がおかしいと気づいていたとのことですが、
軽症な脳出血の場合、
- 呂律(ろれつ)が回らない
- 麻痺による違和感のせいで掻くように腕をこすったり体を動かすなど、周りからはソワソワしているように見える
- 視野が欠ける症状のせいで、目を何回もこする
- 発作が一番強い時は、一瞬記憶を失い、「今何をしていた?」「ここはどこ?」と何回も聞いたりする症状が出る
などの症状が出るそうで、
小林完吾さんにもこれらのような症状が出ていたのかもしれません。
小林完吾は脳出血により、しびれ、麻痺、運動障害の後遺症が残っていた
そんな小林完吾さんは、救急車の中で、担当医で20年来の友人である三木保医師が勤務する東京医科大学病院を指定したそうですが、
診察した三木保医師によると、出血は内包にも及んでいたそうで、小林完吾さんは、しびれ、麻痺、運動障害(左半身が動かせない状態)の後遺症が残ってしまったそうです。
(内包は脳幹部に近いところにあり、感覚と手足に運動を命令する指令塔の役割を担っているそうです)
小林完吾は退院後もリハビリに励み自動車免許を取得できるまでに回復していた
そんな中、小林完吾さんは、完全には元に戻らないものの、自分自身の尊厳ある人生のため、家族に負担を掛けないため、今まで通りに仕事を続けていくため、なんとしてでも”元通り風”になりたいとの一心でリハビリに励んだそうで、
病院での理学療法士による専門的なリハビリはもちろん、病室でも自主的にリハビリに励み、38日間の入院で退院すると、
退院後も地元の病院に通ってリハビリを続け、自宅でも毎日2時間近くリハビリを欠かさず、お酒を控え、早寝を厳守するなど健康維持に努めたそうで、その甲斐あって、自動車免許を取得できるまでに回復したのだそうです。
(それまでは、脳卒中の家系だったことから、血圧は常に気にするも、ほぼ毎日晩酌し、食事は塩辛いものと脂っこいものが好きだったそうですが、奥さんが塩分や脂肪分を控えた食事を作ってくれたそうです)
小林完吾が脳出血を患った原因は?
ちなみに、三木保医師によると、小林完吾さんが脳出血を患った原因は、もともと、高血圧の持病を持っていたところに、ストレスが加わったことによるものだということで、脳出血を予防するためには、”心のストレス”を減らすことが大切なのだそうです。
(小林完吾さんは、非常に完璧主義で、アナウンサーという職業柄、話すということに関してプロ意識が強く、講演を聴きに来てくれたお客さんに損はさせないという使命感があったそうで、お寺で倒れた時も、倒れたまま、マイクを持って放さなかったといいます)
小林完吾は69歳の時にも脳卒中(脳梗塞)で倒れていた
しかし、小林完吾さんは、2001年4月、69歳の時にも、脳卒中(脳梗塞)で倒れています。
それでも、小林完吾さんは、この時も、持ち前の強い精神力でリハビリに励み、病気と後遺症を克服したそうで、その後は、自身の病気やリハビリの体験を元にした講演会を積極的に行っており、
小林完吾さんは、「脳卒中を乗り越えて」と題した講演会で、
歳をとると体力が衰えていくのは自然なこと。脳卒中を発症する前は、自分には関係のないことだと思っていた。健康で幸せに暮らすために自分の意志が大切。皆さんにも健康で幸せな人生を送ってほしい
と、語っています。
(三木保医師によると、小林完吾さんの2001年の脳卒中は診察していないそうですが、1998年の脳出血時のX線CTでは、ラクナ梗塞という梗塞がいくつか見られたそうで、もともと高血圧の持病があったうえ、動脈硬化も進んでおり、その2つの危険因子がそれぞれ別のタイミングで脳出血と脳梗塞を引き起こしたのでは、とのことです)
「小林完吾の妻は?娘は?息子は生後3ヶ月で死去していた!死因は?」に続く
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