1975年、23歳の時、「アザミ嬢のララバイ」でレコードデビューすると、同年には、2枚目のシングル「時代」がヒットし、1977年には、「わかれうた」がミリオンセラーとなる大ヒットを記録した、中島みゆき(なかじま みゆき)さん。
そんな中島みゆきさんは、1980年代はヒットに恵まれなかったのですが、1994年にはシングル「空と君のあいだに」が147万を売り上げる自身最大のヒットとなりました。
今回は、中島みゆきさんの、若い頃(レコードデビュー)から現在までの代表曲やアルバムほか経歴を時系列でご紹介します。
中島みゆきは23歳の時に「アザミ嬢のララバイ」でレコードデビュー
中島みゆきさんは、1975年5月、ヤマハ主催の「第9回ポピュラーソング・コンテスト」に「傷ついた翼」で出場すると、見事、入賞を果たし、
このことがきっかけで、同年9月25日には、「アザミ嬢のララバイ」で、レコードデビューを果たしているのですが、
レコード発売日を目前にした1975年9月16日には、地元北海道で産婦人科医院を経営していたお父さんが脳溢血で倒れ、昏睡状態となって病院に運ばれたそうで、中島みゆきさんは、東京から病院に駆けつけたといいます。
ただ、お父さんの意識は戻らず、担当の医師からは、
覚悟して欲しい
と、告げられたそうで、
そんな状況の中で、中島みゆきさんはひっそりとデビューしたのだそうです。
(レコードは出したものの、テレビやラジオなどへの出演、マスコミへのプロモーションなどは全く行わなかったそうです)
中島みゆきは23歳の時に「時代」が「ヤマハポピュラーソングコンテスト」と「第6回世界歌謡祭」でグランプリ
その後、中島みゆきさんは、新曲「時代」を作り、同年(1975年)10月12日、ヤマハ主催の「第10回ポピュラーソングコンテストつま恋本選会」に出場すると、12,000曲にのぼる応募曲の中から、見事、グランプリに選ばれています。
(中島みゆきさんは、この時、お父さんの病室から直行でつま恋にある会場まで行ったそうです)
そして、同年(1975年)11月16日には、「第6回世界歌謡祭」に出場し、「時代」を歌唱すると、ここでも、見事、グランプリに輝いたのでした。
(「世界歌謡祭」には、その年の「ポピュラーソングコンテスト」で優勝した楽曲と、優秀曲2曲が日本代表となる取り決めがあり、グランプリの中島みゆきさんは、因幡晃さんの「わかってください」、ONの「失うものは何もない」と共に出場しています)
ちなみに、「週刊ミュージック・ラボ」の主幹だった岡野弁さんは、「第6回世界歌謡祭」での中島みゆきさんについて、
グランプリの中島みゆきが際立ったコンテストであった。詞も曲も、この年齢らしい素直さがあったし、声も技術も安定し、魅力的であった。将来が約束された才能である。
と、絶賛しています。
中島みゆきは23歳の時に2枚目のシングル「時代」がヒット
それでも、中島みゆきさんは、この頃、北海道に住み、普通の生活をしたいと語っていたのですが、
同年(1975年)12月21日、「時代」が2枚目のシングルとして発売されると、いきなり、20万枚を売り上げるヒットを記録しています。
中島みゆきは24歳~25歳の時にシングル「こんばんわ」「夜風の中から」をリリースするもパッとしなかった
ただ、その後リリースした、
- 1976年3月25日には、「こんばんわ」
- 1977年7月25日には、「夜風の中から」
の売上はパッとしませんでした。
中島みゆきは25歳の時に5枚目のシングル「わかれうた」がミリオンセラーとなる大ヒット
しかし、1977年9月10日にリリースした5枚目のシングル「わかれうた」はミリオンセラーとなる大ヒットを記録。
これで、中島みゆきさんは、一躍、スターダムにのし上がったのでした。
中島みゆきは29歳~30歳の時にシングル「悪女」とアルバム「寒水魚」が大ヒット
そして、1981年10月、29歳の時には、シングル「悪女」が80万枚を超える大ヒットとなり、シングルチャートで自身2度目の1位を獲得すると、
1982年3月にリリースした「悪女」のアルバムバージョンが収録されたアルバム「寒水魚」は、オリコンの年間アルバムチャートで1位を記録する大ヒットとなったのでした。
中島みゆきは42歳の時に「空と君のあいだに」が大ヒット
その後、1980年代はアルバムのセールスが低迷していたものの、1994年には、テレビドラマ「家なき子」の主題歌として書き下ろしたシングル「空と君のあいだに」が147万枚を売上げ、中島みゆきさん最大のヒットとなっています。
中島みゆきは48歳の時に「地上の星/ヘッドライト・テールライト」が大ヒット
また、2000年、48歳の時には、シングル「地上の星/ヘッドライト・テールライト」(2000年7月19日リリース)がNHKのドキュメンタリー番組「プロジェクトX~挑戦者たち~」のオープニングテーマとして起用されると、
これまで中島みゆきさんの作品に馴染みの薄かった中高年層のサラリーマンを中心に大きな人気を集めて、100万枚を突破する大ヒットとなり、1994年に発売された「空と君のあいだに」に次ぐ、自身2番目の売り上げとなったのでした。
中島みゆきは研ナオコや工藤静香など他のアーティストにも楽曲を提供しヒットさせていた
そんな中島みゆきさんは、自身だけではなく、
- 研ナオコさん
- 「あばよ」(1976年)
- 工藤静香さん
- 「FU-JI-TSU」(1988年)
- 「MUGO・ん…色っぽい」(1988年)
- 「黄砂に吹かれて」(1989年)
- 「私について」(1990年)
- 「慟哭」(1993年)
- TOKIO
- 「宙船(そらふね)(2006年)
- ももいろクローバーZ
- 「泣いてもいいんだよ」(2014年)
など、他のアーティストにも楽曲を提供し、ヒットさせています。
中島みゆきのアルバム一覧
それでは、最後に、中島みゆきさん自身の主なアルバムをご紹介しましょう。
- 1976年「私の声が聞こえますか」
- 1976年 「みんな去ってしまった」
- 1977年「あ・り・が・と・う」
- 1978年「愛していると云ってくれ」
- 1979年「親愛なる者へ」
- 1979年「おかえりなさい」
- 1980年「生きていてもいいですか 」
- 1981年「臨月」
- 1982年「寒水魚」
- 1983年「予感」
- 1984年「はじめまして」
- 1985年「御色なおし」
- 1985年「miss M.」
- 1986年「36.5℃」
- 1988年「中島みゆき」
- 1988年「グッバイガール」
- 1989年「回帰熱」
- 1990年「夜を往け」
- 1991年「歌でしか言えない」
- 1993年「時代-Time goes around-」
- 1994年「LOVE OR NOTHING」
- 1995年「10 WINGS」
- 1996年「パラダイス・カフェ」
- 1998年「わたしの子供になりなさい」
- 1999年「日-WINGS」
- 1999年「月-WINGS」
- 2000年「短篇集」
- 2001年「心守歌-こころもりうた」
- 2002年「おとぎばなし-Fairy Ring-」
- 2003年「恋文」
- 2004年「いまのきもち」
- 2005年「転生 TEN-SEI」
- 2006年「ララバイSINGER」
- 2007年「I Love You, 答えてくれ」
- 2009年「DRAMA!」
- 2010年「真夜中の動物園」
- 2011年「荒野より」
- 2012年「常夜灯」
- 2014年「問題集」
- 2015年「組曲 (Suite) 」
- 2017年「相聞」
- 2020年「CONTRALTO」
- 2023年「世界が違って見える日」
と、数多くのアルバムをリリースしています。
「中島みゆきの夫は?結婚してる?松山千春と交際していた?子供は?」に続く
1977年にリリースした「わかれうた」が大ヒットを記録すると、以降、「悪女」「ファイト!」「空と君のあいだに」「地上の星」など、派手さはないものの、人々に希望を与える歌を次々と世に送り出し、ヒットを連発した、中島みゆき( …