94歳の時、「仕事が楽しくて仕方ない」と周囲に語り、アンパンマンのように元気いっぱいでオシャレな”オイドル(老人のアイドル)”でいたいと考えていたという、やなせたかしさんですが、

実は、次々と病に襲われ、壮絶な闘病生活を送っていたといいます。

今回は、やなせたかしさんの死因のほか、その原因となった様々な病について時系列でご紹介します。

やなせたかし

「やなせたかしの記念館アンパンマンミュージアムは妻の死を乗り越え建設したものだった!」からの続き

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やなせたかしは86歳の時に腎盂ガンが発覚していた

やなせたかしさんは、2005年、86歳の時、尿検査をした際、腎盂(じんう)に細胞が破壊されたものが見つかったそうで、

医師に、

1度、泌尿器科で診察してもらってください

と、言われ、

泌尿器科でエコーを撮ってもらうと、腎盂のところにエノキダケの先っぽのような小さな腫瘍(ガン)が見つかり、

転移を恐れた医師に、

この部分だけを取ることもできますが、腎臓も取りたいですね

と、言われたそうで、

やなせたかしさんも、この提案に賛成し、腎臓を手術で取ったそうです。

というのも、やなせたかしさんは、以前、尿管結石を患った際、音波で治療したそうですが、そのせいで腎臓が変形してしまい、機能には問題がなかったものの変形したことが嫌だったそうで、

腎盂に腫瘍が見つかり、医師に「どうしますか?」と聞かれた際には、自覚症状はなかったものの、「腎臓を取りましょう」と答えたのだそうです。

(腎盂とは腎臓で作られた尿が集まる器官で、腎臓内部にあって、尿管とつながっており、そこから膀胱へと尿が運ばれるそうです)

ちなみに、医師には簡単な手術だと言われたものの、手術後、ずっと痛みが続いたそうで、やなせたかしさんは、腎臓を取ったことを後悔したそうですが、徐々に痛みが取れ、1ヶ月半後、退院することができたそうです。

やなせたかしは86歳から膀胱ガンの再発を繰り返していた

しかし、すぐその後、膀胱に小さなガンが10個ぐらい発見されたそうで、すぐに内視鏡でガンを全部削ったそうですが、2ヶ月後には再発。

以降、10回ほど再発を繰り返して、その都度、内視鏡で削っていたそうですが、膀胱の付け根のところにガンの親玉が見つかり、それは内視鏡では削ることができなかったことから、2008年、放射線とBCGを併用する治療を行うと、

その後の経過は順調(ガンが寛解したかは不明だったそうですが)だったそうで、やなせたかしさんは、90歳を過ぎても、元気に創作活動を続けています。

やなせたかしは94歳の時に肝臓ガンが発覚していた

ただ、そんなやなせたかしさんも、2013年6月、94歳の時、CTを撮影すると、膀胱から転移した肝臓ガンが発覚したそうで、

やなせたかしさんの秘書・越尾正子さんによると、通常、肝臓ガンの場合、肝臓の数値が上がるところ、やなせたかしさんは、当初、全然数値が上がらず、平均値のままで問題なく、10月の初め、急に異常な数値を示すようになったそうで、

医師に、

今はずっと平行線を辿っているけれども、いつ、ガクッと何かのバランスが崩れるかわからない。そうなると、だめかもしれない

と、言われたのだそうです。

(越尾正子さんによると、それでも、やなせたかしさんの見た目は元気だったことから、(だめかもというのが)それがいつ頃なのかは全く分らなかったそうです)

やなせたかしは白内障、心臓病、膵炎、ヘルニア、緑内障、腸閉塞、など様々な病気を患っていた

ちなみに、やなせたかしさんは、実は、腎臓ガンや膀胱ガンのほかにも、白内障、心臓病、膵炎、ヘルニア、緑内障、腸閉塞など様々な病気を患っていたそうで、

僕はガンはやっているし、こっち側(左側)の腎臓は取ってしまってないんです。それからすい臓も、すい炎というのをやって上から3分の1を切り取っている。胆のうもない。

この間は腸閉塞をやって、腸を45センチも切りました。心臓にはペースメーカーも入っていて、だからもうボロボロですよ。

(「一病息災」とよく言われるが)一病ならいいけど、僕は一三病ぐらいあるんだよ。病気だらけ。それだけの病気を持っていると、自分と向き合って暮らしていかないとね。

生きている間はなるべく元気に、楽しく暮らしたいと思っているわけ。悩んでいてもしょうがないのでね。だけど、そのために、よく誤解をされるんだよね、「やなせさんは元気だ」って。元気じゃないんだよ、ほんとは。

と、語っているほか、

「アンパンマンの遺書」の文庫版のあとがきで、

救急車で運ばれること十五回、二年間でオペ十二回というメチャクチャなことになり、何度も死線をさまよい、現在は視力・聴力・気力・体力すべて衰えて、それでも仕事は忙しくてヘトヘトになりながら生きているのは哀れである

と、記しているのですが、

それでも、やなせたかしさんは、病気で老いぼれたような姿は見せたくなかったことから、

病気のことは言うな

と、周囲に伝えていたといいます。

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やなせたかしの死因は?

そんなやなせたかしは、長きに渡る闘病生活により心身が衰弱していたそうで、2013年8月、体調を崩して入院すると、ついに、10月13日午前3時8分、東京都文京区本郷の順天堂大学医学部附属順天堂医院で、心不全により、94歳で他界されています。

ちなみに、やなせたかしさんは、亡くなる直前まで、アンパンマンの物語を作ったり、曲を書いたりしていたそうで、

ぼくの人生はとてもラッキーだった。つらい時や困ったときは、必ず誰かがアンパンマンのように助けてくれたんだ

と、語っていたといいます。

一方、2013年6月(肝臓ガンが発覚した時期)には、スタッフたちに、

来年までに俺は死ぬんだよね。朝起きるたびに、少しずつ体が衰弱していくのが分かるんだよね

と、言っていたそうで、

戸惑うスタッフを前に、絞り出すように、

まだ死にたくねぇよ。おもしろいところへ来たのに。俺はなんで死ななくちゃいけないんだよ

と、語っていたといいます。

「やなせたかしの妻との馴れ初めは?結婚に至った経緯は?夫婦仲は?」に続く

お読みいただきありがとうございました

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