1979年のテレビアニメ放送開始以来、「機動戦士ガンダム」で赤い彗星・シャア・アズナブル役を務め、「唯一無二の声」「役と一体化した声優」と称賛されている、池田秀一(いけだ しゅういち)さん。
今回は、池田秀一さんが、シャア・アズナブル役を務めるに至った経緯や、シャア・アズナブル役を降板したという噂、現在についてご紹介します。

「【画像】池田秀一(声優)の若い頃から現在までの主なキャラほか経歴は?」からの続き
池田秀一は気が進まない中「機動戦士ガンダム」のアムロ・レイ役のオーディションを受けていた
俳優業で伸び悩み、洋画や海外ドラマの吹き替えに活路を求めていた池田秀一さんは、1978年、28歳の時、音響監督の松浦典良さんに誘われ、アニメ「無敵鋼人ダイターン3」で、初めてアニメ作品の声優をしたそうですが、
その際、事前に聞いていなかった、変身後の怪獣の声も務め、大変な思いをしたことから、
もう二度とアニメはやらない
と、思ったといいます。
ただ、そんな中、再び、松浦典良さんに飲みに誘われたそうで、
今度は、
もうアニメはいいです。オーディションなんて、二度とやる気ないですよ
と、断るつもりだったそうですが、
松浦典良さんに、
今度こういう作品(ガンダム)があるから、オーディションに来ないか
と、熱心に誘われたそうで、
結局は、断りきれず、「機動戦士ガンダム」のアムロ・レイ役のオーディションを受けに行ったそうです。
池田秀一はシャア・アズナブル(機動戦士ガンダム)に一目惚れして自らオーディションを志願していた
こうして、池田秀一さんは、主人公のアムロ・レイ役のオーディションを受けたそうですが、
オーディション会場に置かれていた、シャア・アズナブル(アムロ・レイの敵役)の絵を一目見て気になり、スタッフさんに、「この人誰?」と聞き、それがシャア・アズナブルだと分かると、
このキャラクターをやってみたい!
と、直感したそうで、
急遽、その場で無理を承知でお願いし、シャア・アズナブル役のオーディションも受けさせてもらうと、見事、合格したのだそうです。
(実は、シャア役は、既に他の役者が演じることがほぼ決まっていたそうですが、最終的には池田秀一さんが演じることになったのだそうです)

シャア・アズナブル。
池田秀一はシャア・アズナブル(機動戦士ガンダム)のキザなセリフに当初は気恥ずかしさを感じていた
とはいえ、いざ、アフレコが始まると、意外な壁にぶつかったといいます。
それは、シャアのキザなセリフの多さだったそうで、
池田秀一さんは、当初、
何言ってんの、こいつ?
と、台本に並ぶ浮世離れしたセリフの数々に、気恥ずかしさを感じていたといいます。
そこで、第1話のラストシーンでの、
認めたくないものだな、自分自身の若さゆえの過ちというものを・・・
というセリフは、
普通なら、印象的に、かっこよく、と気合が入るところを、あえて、淡々と演じたそうですが、
富野由悠季監督はじめ制作陣が、その池田秀一さんのスタイルを否定せず、そのまま受け入れてくれたそうで、やがて、10話目くらいからシャアという役を完全に掴むと、その後は、さらに自分の解釈で自由に演じたのだそうです。

シャア・アズナブル。
池田秀一はシャア・アズナブル(機動戦士ガンダム)で大ブレイクを果たしていた
すると、池田秀一さんのシャア・アズナブルは、落ち着いて余裕のある中にも、強い意志や寂しさなどの感情を秘めた話し方が、たちまち視聴者を魅了し、アニメの大ヒットと共に、池田秀一さんも大ブレイクしたのでした。
(池田秀一さんは、以降、40年以上に渡り、シャア・アズナブル役を演じ続けています)
ちなみに、池田秀一さんは、
これがもし、うまくアニメの世界に入れて、その延長線でシャアと巡り合っていたら、違う形になっていたかなという気がしますね。
最初に二枚目を演じていたとしたら、シャアを見ても「ああ、あの二枚目の延長線ね」くらいにしか思わなかったかもしれない。あのとき『ダイターン3』で怪獣をやったから、シャアを演じたいという気になったのかもしれないなと。
そう考えると、「もういいや」と思ったからよかったんですよね。これは今になって発見したことですけど(笑)。
当然、ガンダムワールドのことを当時何も知らなかったですからその時のインスピレーションで演じましたね。それがこんなに愛される作品になるとはまったく思っていなかったですよ
シャアという男に出会っていなければ、今の僕はいない。彼に役者として救われた
などと、語っています。

シャア・アズナブル。
池田秀一はついにシャア・アズナブル(機動戦士ガンダム)を降板?
ところで、2025年4月、ガンダムシリーズの新作「機動戦士ガンダム ジークアクス」の制作発表が行われた際には、シャア・アズナブル役を、池田秀一さんではなく、新祐樹さんが務めることが発表され、
SNSでは、瞬く間に「降板」という言葉が飛び交い、X(旧Twitter)では「シャアの声優交代」がトレンド入りするなど、SNSを中心に国内外で大きな反響を呼びました。
ただ、池田秀一さんの降板理由については、制作側からも池田秀一さんからも公式な説明がなかったことや、今作「機動戦士ガンダム ジークアクス」では、「次世代のシャアを描く」という制作側の明確なコンセプトがあったことから、
若き日のシャア、あるいは新たな解釈のシャアを表現するための、前向きな「世代交代」であった可能性が高いと考えられました。
すると、「機動戦士ガンダム ジークアクス」の最終回では、池田秀一さん演じるシャアが登場しており、池田秀一さんが、完全に「シャア役」を降板していないことが明らかとなっています。
池田秀一がシャア・アズナブル役を演じた「機動戦士ガンダム」作品(テレビアニメ)
それでは、最後に、池田秀一さんがシャア・アズナブル役(及び関連キャラクター)を演じた「機動戦士ガンダム」作品をご紹介しましょう。
テレビアニメでは、
- 1979~1980年「機動戦士ガンダム」
- 1985年「機動戦士Zガンダム」※クワトロ・バジーナ(正体はシャア・アズナブル)
- 2018年「機動戦士ガンダムNT」※クワトロ・バジーナ(正体はシャア・アズナブル)
- 2016年「機動戦士ガンダムUC RE:0096」※フル・フロンタル役(「シャアの再来」と呼ばれる重要人物)
池田秀一がシャア・アズナブル役を演じた「機動戦士ガンダム」作品(劇場版)
劇場版では、
- 1981~1982年「機動戦士ガンダム I-III」※3部作
- 1988年「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」
- 1989年「機動戦士SDガンダム」
- 1989年「機動戦士SDガンダム 嵐を呼ぶ学園祭」
- 2000年「機動戦士ガンダム 特別版」
- 2000年「機動戦士ガンダムII 哀・戦士編 特別版」
- 2000年「機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編 特別版」
- 2005~2006年「機動戦士Ζガンダム A New TranslationI-III」※3部作
- 2022年「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」
池田秀一がシャア・アズナブル役を演じた「機動戦士ガンダム」作品(OVA)
OVAでは、
- 2010~2014年「機動戦士ガンダムUC」(OVA)※フル・フロンタル役(「シャアの再来」と呼ばれる重要人物)
- 2015~2018年「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」(OVA)
ちなみに、主人公のアムロ・レイとそのライバルのシャア・アズナブルの2人の天才パイロットが、互いの信念をぶつけ合いながら闘う、映画「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」(1988年公開)は、公開から40年近く経った現在も、究極の名作と言われ、ファンに愛され続けています。
「池田秀一はシャンクス(ONE PIECE)役を当初は躊躇?現在は引退?」に続く
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アニメ「機動戦士ガンダム」で40年以上に渡って赤い彗星シャア・アズナブル役を演じ続けた、池田秀一(いけだ しゅういち)さんは、アニメ「ONE PIECE」でも、1999年の放送開始以来、長年、シャンクス役を務めてきたので …


















