娘の宇多田ヒカルさんの大ブレイク以降、ヒカルさんのプロデュース方針をめぐって、ご主人の宇多田照實さんとの仲が悪化すると、ヒカルさんの結婚を期に、家族との縁を断ち切るかのように、世界放浪の旅に出るようになった、藤圭子(ふじ けいこ)さんですが、この頃から精神状態が悪化。そして、悲劇が起こります。

「藤圭子の娘は宇多田ヒカル!結婚歴7回?5000万持ち歩き?」からの続き

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不安定な精神状態で5億円を使い果たす

2006年に、5000万円もの大金を入れたバッグを手荷物として持っていたことから、ニューヨークの所持品検査でひっかかった藤圭子さんですが、

藤さんは帰国後、

5年間で世界中を旅した。ファーストクラスの飛行機代、ホテル代など5億円使った。

と、驚きの生活を告白。

実は、娘の宇多田ヒカルさんの大ブレイクで、ヒカルさんの事務所の取締役だった藤さんには、1億7000万円もの年収があり、

家族や友人たちと連絡を断ったものの、その寂しさから、孤独を埋めるためにギャンブルなどで浪費していたそうで、

さらには、昼夜問わず、知人に公衆電話から電話をかけては、

会える人がいない

と嘆き、時には、3~4時間も話し続けていることもあったとのこと。

また、あまりの寂しさから、別居中だったご主人の照實さんにまでも電話をすることがあったそうですが、機嫌よく話していたかと思いきや、照實さんの身に覚えのないことで、理不尽にも罵声を浴びせるなど、藤さんの精神状態は、目に見えて悪化していったのでした。

マンションから身を投げる

こうして、被害妄想を膨らませた藤さんは、感情の起伏が激しくなっていき、お酒、ギャンブル、浪費に依存する生活を送られると、2013年、東京・新宿にある知人宅のマンション13階から投身。

駆けつけた捜査関係者によると、すぐに藤さんとは分からないほど痩せ、年齢よりも老けた状態だったそうです。


藤さんが倒れていた現場。

遺書

ところで、藤さんの死後、「遺言書はなし」と報道されていたのですが、2013年9月5日、娘のヒカルさんが、公式サイトで、まず、

今なお母の心配をしてくださっている方々にお伝えしたいことがあります。一連の記事で母の本名が誤って報道されていました。阿部純子ではなく、宇多田純子です。

父と離婚後も、母は旧姓の阿部ではなく宇多田姓を名乗ることを希望し、籍も父の籍においたままでした。夫婦だとか夫婦ではないなんてこと以上に深い絆で結ばれた二人でした。

と両親の絆を強調したうえで、

遺書はなかったと報道されていますが、今年の始めにしたためられた遺言書はありました。他の解釈の余地の無い、母らしい、非常に率直な遺言書です。その遺言書の内容に基づき、出来る限り母の意向に沿うべく精一杯の弔いをしています。

母の遺体との面会を希望された方もいらっしゃいましたが、やむなくお断りさせていただきました。この場を借りてお詫び申し上げます。母の気持ちを考えた上での、喪主としての私の判断でした。

と、家族に宛てた遺言書があったことを明かされています。

(藤さんの遺言書に書かれていた本人の強い意志に従い、通夜、葬儀は、執り行わなれなかったそうです)

知人男性との関係は?

また、藤さんは、飛び降りた高層マンションで30代の男性と同居していたことが報じられ、この男性の素性を巡り、ホスト説、介護士説、ヤクザ説などが飛び交ったのですが、この男性は一体誰なのでしょうか。

実は、藤さんの被害妄想がとてつもなく大きくなっていったため、家族といえども、とても一緒にいられる状態ではなかったことから、

藤さんを心配した照實さんが、もともと、藤さんのマネージャーをしていたこの男性にお願いをして「監視役」として、藤さんが亡くなる6年前から同居させていたとのことでした。

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飛び降りたマンションは?

そして、最後に、藤さんが飛び降りたマンションなのですが、いたるところに監視カメラが設置され、玄関ロビーにはコンシェルジュがいる高級マンションだそうで、藤さんが暮らしていた部屋は、約74平方メートルの2LDK。購入価格はおよそ6000万円ほどだったそうです。

ちなみに、事故物件を紹介するサイト「大島てる」でも、藤さんの自殺を受けて更新されているのですが、芸能人の自殺ということで、多くの批判が寄せられたようです。


藤さんが飛び降りたマンション。

さて、いかがでしたでしょうか。

歌手として類まれなる才能を持ちながらも、その後、精神を病み、自ら命を断った藤さん。

今となっては、なぜ藤さんが命を断ってしまったのかは知るすべもありませんが、晩年、藤さんは、一時は一卵性母娘と呼ばれるほど仲の良かったお母さんに対し、

私の母親だけは絶対に許せない

と、ことあるごとに知人に話されており、実際、お母さんの葬儀にも出ないほど関係は悪化していたそうなので、もしかしたら、お母さんとの関係悪化がその引き金になったのかもしれません。

いずれにせよ、生前、

私は誰にも知られずにひっそりと死んでいきたい

と、語っておられた通りに亡くなった今、安らかに眠られていればいいのですが。

藤さんのご冥福をお祈りいたします。

「藤圭子の生い立ちは?若い頃の旦那は前川清?アルバムが大ヒット!」

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