60歳の時には、「水戸黄門」で4代目水戸光圀役を演じられた、石坂浩二(いしざか こうじ)さんですが、わずか1年での降板に、周囲からは疑問の声が。その真相とは・・・
「石坂浩二の若い頃は?金田一耕助で市川崑監督と!フケやボサボサ頭は本物?」からの続き
「水戸黄門」で4代目水戸光圀
石坂さんは、2001年4月から、TBSの時代劇「水戸黄門」(シリーズ29部~30部)で4代目水戸光圀役を演じられています。
そして、石坂さんの希望で、従来の水戸黄門のトレードマークだった付け髭(ひげ)をせず、衣装もマイナーチェンジするなど、石坂さんの色を前面に押し出した黄門様を演じて、話題となりました。
「水戸黄門(第29部)」より。(左から)山田純大さん、石坂さん、岸本祐二さん。
ただ、シリーズ第30部からは、局側の強い希望で、例の付け髭(ひげ)をされるようになり、
「水戸黄門(第30部)」より。(左から)岸本祐二さん、石坂さん、山田純大さん、加賀まりこさん、由美かおるさん。
2002年5月には、「直腸ガン」が発覚し、がん摘出手術のため、第24話と第25話(最終話)を残して、たった1年で降板となってしまったのでした。(そのため、第24話と第25話は主役の水戸光圀が登場しません)
「水戸黄門」降板の真相は暴力団がらみ?
しかし、石坂さんは、「直腸ガン」の手術を受け、退院された後のインタビューでは、
面倒臭い仕事がなくなって爽快。撮影場所の京都が暑いと、ざまぁ見ろと思う。
と発言して、周囲を慌てさせます。
これは一体どういうことなのでしょうか。
実は、「水戸黄門」などの時代劇の撮影は、京都・太秦(うずまさ)にある「東映京都撮影所」で行われているのですが、この撮影所は、某暴力団M組が裏で取り仕切っていたと言われており、
それまでずっと、主演を張る俳優は、撮影を円滑に進めるため、M組にあいさつに行き、良好な関係を築いてきたのだそうですが、
石坂さんは暴力団が嫌いだったため、あいさつには行かず、良好な関係を保つことを拒否されていたそうで、そのため、TBSに降板させられてしまったというのが、真相だったのです。
(石坂さんが「面倒臭い仕事」と言ったのは、暴力団との交際のこと)
東映京都撮影所
ちょうど、石坂さんのガンが発覚した時期と重なったこともあり、TBSは都合よく石坂さんの降板理由をガンのせいにした形ですが、
「水戸黄門」は、1969年に初代・水戸光圀役の東野英治郎さんからスタートして、2代目・西村晃さん、3代目・佐野浅夫さんと、どなたも出演期間が長期に及ぶのに対し、石坂さんだけが短期だったことから、降板には周囲から疑問の声が上がっていたのですが、こういう真相があったようです。
ちなみに、遅まきながら、2012年11月22日、「東映京都撮影所」は、「暴力団排除」を宣言しています。
ガン
さておき、2002年5月に、「直腸ガン」の手術を受けられた石坂さんですが、
実は、排便時に鮮明な出血があり、当初は「痔」だと思いこんでいたそうですが、その後、病院で精密検査を受けたところ、「直腸ガン」が発覚。
それで、手術を受けられると無事成功し、手術の翌日からは歩く練習も始められたそうで、ほどなくして、重湯(おもゆ)から普通食になり、ベッドで本を読むなど、順調に回復。なんと、たった2週間ほどで仕事に復帰されたそうです。
また、「直腸ガン」の治療としては、「人工肛門(ストーマ)」をつけなければならないこともある中、石坂さんは「人工肛門」をつける必要がなかったそうで、
信頼できる医師に出会えたことは幸せだった
と、無事に回復できた喜びを語っておられました。
さて、いかがでしたでしょうか。
石坂さんの、
- 「水戸黄門」で4代目水戸光圀
- 「水戸黄門」降板の真相は暴力団がらみ?
- ガン
について、まとめてみました。
「水戸黄門」がたった1年で降板となってしまったことは残念でしたが、いつまでも若々しい石坂さんには、ご老公は少しイメージが違ったかも。
ガンも完治されたことですし、これからも石坂さんには、まだまだ若々しくいてもらいたいものです!!