猟銃自殺という衝撃的な死で有名な、田宮二郎（たみや じろう）さんですが、今回は、そんな田宮さんの、生い立ちからブレイク前についてご紹介します。
年齢は？出身は？身長は？本名は？
田宮さんは、１９３５年８月２５日生まれ、
大阪府大阪市北区のご出身（京都府京都市育ち）、
身長１８０センチ、
血液型はＢ型、
学歴は、
京都府立鴨沂高等学校
⇒学習院大学政経学部経済学科卒業
趣味は、
麻雀、クレー射撃、
特技は、
空手（初段）、英語、
ちなみに、本名は「柴田 吾郎（しばた ごろう）」ですが、１９５９年、大映社長の永田雅一さんが、オーナーを兼務する毎日大映オリオンズの強打者・田宮謙次郎にあやかりたいという思いに強制される形で、「田宮二郎」と改名されたそうです。（田宮さんが長らく端役続きだったため）
生い立ち
田宮さんのおじいさんは、貧農の出でありながら、住友財閥の大番頭にまで出世し、関西の財界では名の知れた人物だったそうで、その息子である田宮さんのお父さんも、住友財閥の大番頭だったそうですが、お父さんは、田宮さんが誕生した４日後に他界。
まだ赤ちゃんだった田宮さんと兄弟、お母さんの３人は、おじいさんの家に引き取られると、田宮さんが６歳の時、太平洋戦争が始まるのですが、今度は、戦後まもなくお母さんが他界。
その後、田宮さんは、京都の親族に引き取られるのですが、財産を失い、つつましい生活を余儀なくされます。
少年時代は外交官に憧れていた
そんな田宮さんは、幼い頃からアメリカ進駐軍の英語に馴染み、自然と英語が堪能になったことから、やがて、外交官を夢見るようになり、大学進学後は、得意の英語を活かして、「シェイクスピア劇研究会」で活動。
ただ、この頃は、日本経済が飛躍的に成長していた時期で、映画産業も活発となっており、身長１８０センチに端正なルックスだった田宮さんは、周りの人達から、「俳優に向いている」と言われるようになり、次第に、芸能界に憧れるようになったそうです。
ちなみに、当時、銀座のシャンソン喫茶「銀巴里」で歌を歌っていた美輪明宏さんは、
私が銀座7丁目のシャンソンのライブハウスの銀巴里に出ておりましてね。そこが文化人の集まるクラブでしたし、そして六大学の学生さんの巣でもあったんですよ。
そこへね、学習院の学生さんでね。「孤独の人」という小説を書いた藤島泰輔(ふじしまたいすけ)さん、この方がね、常連だったんですね。で、「今度ね、うちの学習院にね一年生で君好みのすごいの入ったから連れて来るよ」って仰ってたの。
それで「ああ、そう。じゃあ楽しみにしてるわ」って言ったら、もうその翌日に連れてみえたの。いやあ、あの頃の日本人て、背の高い方がいらっしゃらなかったんですよ。(石原)裕次郎さんがまだね日活へ出るか出ないか、そこいらへんでしたからね。本当に上背のある方っていませんでしたからね。本当にびっくりしましたね。1メートル84か5ありましたからね。
と、若き日の田宮さんについて語っておられます。
「大映」に入社するも端役の日々
こうして、田宮さんは、大学在学中の１９５５年、スポーツ新聞社主催の「ミスター・ニッポンコンテスト」に、自ら応募されると、見事優勝。大映映画社「演技研究所」の１０期生として入社されます。
そして、１９５６年には、「ミスタースマートコンテスト」で、得意の空手を披露し、優勝するほか、ファッション雑誌「男子専科」の専属モデルに応募して合格するなど、モデルとしても活動しつつ、１９５７年（２１歳）には、本名の「柴田吾郎」で、映画「九時間の恐怖」の端役でデビューされるのですが・・・
当時は、映画産業全盛の時代で、石原裕次郎さん、勝新太郎さん、市川雷蔵さんなど、名だたる銀幕のスターたちが主役を占め、新人である田宮さんが入り込む余地は皆無。田宮さんは、この後、長い間、端役が続くことになります。
