1961年、研究生として「文学座」に入ったのを皮切りに、「劇団 雲」「演劇集団 円」と、芥川比呂志さんと共に演劇活動をしてこられた、橋爪功(はしづめ いさお)さんですが、そのかたわら、テレビドラマや映画にも数多く出演されています。今回は、そんな橋爪さんのデビューからの出演作品を画像を交えてご紹介します。

「橋爪功の若い頃は芥川比呂志と共に劇団雲と演劇集団円に!」からの続き

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出演作品(テレビドラマ)

それでは、ここで、橋爪さんのデビューからの主な出演作品をご紹介しましょう。

テレビドラマでは、

1965~1971年「ザ・ガードマン」
1966年 NHK大河ドラマ「源義経」
1968年「新帰朝者」
1971年 NHK大河ドラマ「春の坂道」
1971~1972年「キイハンター」第148話, 第202話
1973年「恐怖劇場アンバランス」第4話
1974~1978年「太陽にほえろ!」


「太陽にほえろ!」より。藤岡琢也さんと橋爪さん。

1975年「影同心」第19話
1976年「大都会 闘いの日々」第20話
1977年 NHK大河ドラマ「花神」
1978年「新五捕物帳」第41話
1979年 NHK大河ドラマ「草燃える」
1981年「茜さんのお弁当」

1982年「淋しいのはお前だけじゃない」
1983年「年下のひと」
1984年 NHK連続テレビ小説「ロマンス」
1985年「影の軍団IV/幕末編」
1986年「ドラマ人間模様 追う男」
1987年「熱くなるまで待って! 」
1988年 NHK大河ドラマ「武田信玄」


「影の軍団IV/幕末編 」より。(左から)志穂美悦子さん、千葉真一さん、橋爪さん。


「武田信玄」より。橋爪さんと宍戸錠さん。

1989年 NHK連続テレビ小説「青春家族」
1990~1993年「仕掛人・藤枝梅安」壱~五,対決
1991年 NHK連続テレビ小説「君の名は」
1992年「ずっとあなたが好きだった」
1993年 NHK大河ドラマ「琉球の風」
1994年「スウィート・ホーム」


「仕掛人・藤枝梅安」より。橋爪さんと渡辺謙さん。

1995年 NHK大河ドラマ「八代将軍吉宗」
1996年「キャンパスノート」
1998年「カミさんなんかこわくない」
1999年 NHK連続テレビ小説「すずらん」
1999~2003年「京都迷宮案内」 第1~第5シリーズ
2000年「オカン」
2001~2011年「旅行作家・茶屋次郎」


「カミさんなんかこわくない」より。(左から)田村正和さん、橋爪さん、角野卓造さん、中村玉緒さん、岡本麗さん。

2002~2005年「こちら本池上署 – 青柳副署長」第1~第5シリーズ
2003年「ぼくらはみんな生きている」
2004年「新しい風」
2004~2008年「新・京都迷宮案内」
2005~2008年「指紋捜査官・塚原宇平の神業」
2006年「黒いバッグの女」


「指紋捜査官・塚原宇平の神業」より。橋爪さんと夏八木勲さん。

2007~2014年「天才刑事・野呂盆六」
2008年「鹿鳴館」
2009~2010年「不毛地帯」
2010年「雪冤」
2011年「ボクら星屑のダンス」
2012年「親父がくれた秘密~下荒井5兄弟の帰郷~」


「天才刑事・野呂盆六」より。橋爪さんと原田夏希さん。

2013年「ハンチョウ~警視庁安積班~シリーズ6」
2014年「松本清張 強き蟻」
2015年「復讐法廷」
2016年「検事・悪玉」
2017年「破獄」
2018年「BG~身辺警護人~」


「検事・悪玉」より。真野恵里菜さんと橋爪さん。

出演作品(映画)

映画では、

1962年「放浪記」
1976年「太陽は泣かない」
1978年「皇帝のいない八月」
1982年「夏の秘密」
1983年「小説吉田学校」
1984年「いつか誰かが殺される」

1985年「タンポポ」
1987年「マルサの女」
1989年「バカヤロー!2 幸せになりたい。」
1990年「あげまん」
1991年「おいしい結婚」
1992年「未来の想い出 Last Christmas」


「タンポポ」より。(左から)加藤賢崇さん、橋爪さん、高橋長英さん、田中明夫さん。

1993年「子連れ狼 その小さき手に」
1994年「居酒屋ゆうれい」
1995年「お日柄もよくご愁傷さま」
1998年「お墓がない!」
2002年「すずらん~少女萌の物語~」
2005年「ローレライ」


「お墓がない!」より。橋爪さんと高橋ひとみさん。

2006年「涙そうそう」
2009年「余命」
2010年「交渉人 THE MOVIE タイムリミット高度10,000mの頭脳戦」
2011年「奇跡」
2012年「『わたし』の人生 我が命のタンゴ」
2013年「東京家族」


「東京家族」より。吉行和子さんと橋爪さん。

2014年「小さいおうち」
2015年「母と暮せば」
2016年「家族はつらいよ」
2017年「破門 ふたりのヤクビョーガミ」
2018年「あの日のオルガン」
2019年「男はつらいよ50 おかえり、寅さん」


「破門 ふたりのヤクビョーガミ」より。橋本マナミさんと橋爪さん。

ほか、数多くの作品に出演されています。

ちなみに、若い頃は脇役、1970~1980年代は悪役でしたが、50歳を回ってからは主役も多く務められています。

闇の歯車

ところで、橋爪さんは、2019年、一攫千金を夢見る男たちが、押し込み(現金強奪)という犯罪へ足を踏み入れていく、藤沢周平さんの同名小説を原作とする時代劇「闇の歯車」で、事情ありの4人の男たちを次々と押し込みへと誘い込んでいく伊兵衛を演じられているのですが、


「闇の歯車」より。永山瑛太さんと橋爪さん。

橋爪さんは、

どちらかというとハードボイルドもので、藤沢先生の作品にしては少し変わっているな、と最初に感じました。でも、脚本を読んでいて、すぐにこれは面白そうだと思いましたね。

物語がはじまるのは逢魔が刻(おうまがとき)……夕暮れ時、魔物というか魑魅魍魎(ちみもうりょう)が蠢(うごめ)く時間帯のことなんですが、そんな言葉はもう古くて、現代では黄昏時というのでしょう。

僕は昔からこの黄昏時っていうのが大好きなんですよ。どこか寂しいのと、きらめきが残って名残惜しいのとが相まって、空の色が何ともいいようのない感じで変わっていく。あの時間帯を逢魔が刻とは、昔の人もうまいことを言いますよね。

そこから動き出すサスペンスの世界で、僕の演じる伊兵衛は、いわばフィクサー。僕自身、実際はそこまで人が悪くはないですよ(笑)。ただ、もともとフィクションが好きで、俳優として色んな人間を演じたいというか、色んな人間になることが心地いい。

声色を変えたりなんかして、自分ではない何者かになっちゃえばいいわけで、そういう時はとても穏やかな気分になる――まぁ、特別に意識しているわけではなく、お相手の方の芝居を受けて自然に芝居をやっています。

と、語っておられました。

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「アルキメデスの大戦」で菅田将暉を絶賛

また、橋爪さんは、同じく、2019年、数学で戦艦大和の建造計画を止めようとする、1930年代の数学者の姿を描いた映画「アルキメデスの大戦」では、山本五十六(舘ひろしさん)陣営と対立する海軍少将・嶋田繁太郎役を演じられているのですが、


「アルキメデスの大戦」より。

100年に一人の天才と言われた主人公・櫂直(かい ただし)を演じた菅田将暉さんが、難解な数式を黒板にスラスラと書きながら長台詞を言うシーンに、

菅田将暉くんにはビックリしました。数式や図式をスラスラと書きながら、セリフもテンポよく演じる、すごい才能です。若さってすごいね。

と、驚かれていました。

「橋爪功の嫁は?息子は橋爪遼!娘は橋爪渓!小川真由美と婚約してた?」に続く

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