テレビドラマ、映画、舞台それぞれで安定した活躍を続けつつ、何か物足りなさを感じるようになっていた時、NHK大河ドラマ「翔ぶが如く」の大久保利通役で演じることの楽しさを再認識された、鹿賀丈史(かが たけし)さん。その後は、バラエティ番組ほかジャンルを問わず出演し、またしても新境地を開かれます。
「鹿賀丈史はレ・ミゼラブルに14年間主演していた!」からの続き
「料理の鉄人」でMC(美食アカデミー主宰)
鹿賀さんは、1993年、43歳の時には、初のバラエティ番組となる、「料理の鉄人」に出演し、MC(「美食アカデミー主宰」というキャラクター)を務められているのですが、
私の記憶が確かならば
のセリフで、一躍、お茶の間の人気を博しました。
ちなみに、この番組では、衣装も鹿賀さん自らアイディアを出して作られたそうですが、なんと、元首相の鳩山由紀夫さんが、エイズのチャリティーコンサートで指揮をする時、その衣装を鹿賀さんに借りに来たことがあったそうです。
「料理の鉄人」より。
パプリカをかじるシーンが話題に
ところで、この「料理の鉄人」では、冒頭で鹿賀さんがパプリカをかじる姿が印象的だったのですが、
鹿賀さんは、
料理の鉄人というのは、もともと深夜の放送だったのですが、いつの間にか子供たちも真似するようになって、本当にヒットした番組でした。
でもこの時正直こういう役をやってよいものか迷いました。一応正統派でやってきたものですから!(笑)黄色いパプリカですが、私がこれをやってから結構あちこちのお店におかれるようになったみたいです。
と、語っており、当初は迷いもあったそうです。
ただ、この演出の影響で、パプリカがスーパーに置かれるようになったというのは、加賀さんの影響力がいかにすごかったかが伺えます。
「料理の鉄人」でパプリカをかじる鹿賀さん。
ちなみに、当時、日本にはまだパプリカは一般に浸透しておらず、これをピーマンと勘違いした視聴者から、(苦いピーマンをかじらなくてはいけない鹿賀さんに)同情の声も上がっていたようです♪(パプリカはピーマンほど苦くありません)
「ポンキッキーズ」で「Ja-nay」を歌唱
また、鹿賀さんは、同年、子ども向け番組「ポンキッキーズ」で、謎の部屋を守る番人「カガマル」や先生に扮した「ドクター・カガドル」として出演され、ファンキーな楽曲「Ja-nay」も歌唱されているのですが、
俳優・鹿賀丈史がそんなことをする必要はまったくないんです(笑)。バラエティーであれなんであれ、俳優として存在しているのであれば、誰もやってないようなこともできるだろうと。
と、沈んでいたからこそ、次々と新しいことに挑戦していったのだそうです。
「ベンゼン星人」「妖怪・金角」「怪人二十面相」「怪物大王」役も
そんな鹿賀さんは、その後も、
1996年には、映画「ウルトラマンゼアス」で、ゼアスを倒すため、悪神亜久馬という人物に姿を変えて、朝日勝人(ウルトラマンゼアス)を追い詰める、悪の宇宙人・ベンゼン星人役、
「ウルトラマンゼアス」でベンゼン星人に扮する鹿賀さん。
2007年には、映画「西遊記」で、悪役の妖怪・金角役、
「西遊記」で妖怪・金角に扮する鹿賀さん。(特殊メイクとカツラを施すのに1時間半、落とすのに1時間かかったそうです)
2008年には、映画「K-20 怪人二十面相・伝」で、怪人二十面相役、
「K-20 怪人二十面相・伝」で怪人二十面相に扮する鹿賀さん。
2011年には、映画「映画 怪物くん」で、怪物くんのお父さん・怪物大王役、
「映画 怪物くん」で怪物大王に扮する鹿賀さん。
など、現実離れした役も数多く演じられています。
「鹿賀丈史が三谷幸喜の舞台稽古にセリフ覚えて来ず絶縁状態?」に続く