漫画雑誌「ビッグコミック」に掲載された、映画「空母いぶき」のインタビュー記事により、大炎上してしまった、佐藤浩市(さとう こういち)さんですが、発言の真意はどのようなものだったのでしょうか。今回は、その真相についてご紹介します。
「佐藤浩市が「空母いぶき」で潰瘍性大腸炎の安倍総理を揶揄?」からの続き
真相は?
ところで、佐藤さんは本当に、反体制の意味から、弱い首相を演じようと、お腹の弱い設定にされたのでしょうか。
実は、漫画雑誌「ビッグコミック」に掲載されたインタビュー記事では、佐藤さんは、実際に政治家に話を聞きに行き、
(「総理」という職について)背負っていくものに対する責任の重みを感じた
何が正解なのかを彼の中で導き出せるような総理にしたい
と、前向きに役作りに取り組まれたことも明かされていたのです。
役作りに対する理解の声も
そのため、佐藤さんのインタビュー記事を全部読んだと思われるネットユーザーからは、
・インタビュー全文を読みましたが、真っ当かつ謙虚でさえある内容だったと思います。
・百田氏にとっては、自分が気に入らない人間はみんな三流ということか。
・一応みんな原文に当たった方がいい。みんなの怒り、八割がた見当違いの恐れあり。
・ほう。佐藤浩市、けっしておかしい事は言っとらんのう。
・発言の一部を切り取って曲解してしまった人が大騒ぎしてしまっただけなように感じるな。
・役者が真剣に役と向き合った結果、役の設定を付け足す事なんて、他の映画にもよくある事だと思いますが。
・佐藤氏はこの様な趣旨の発言はしておらず、寧ろ前向きに役を演じようとしている。
・内閣総理大臣を嗤うべき小物として演じるわけでなく、人間的弱さを持った人物が難局に対峙し、政治家として成長するという役どころにした、というようにも読める。
・(お腹を下す設定に対し)それくらいプレッシャーのかかる立場なんだと表現したかったのかな?と私もそれくらいにしか思いませんでした。
・そもそも映画やお笑いで政治風刺するのは古今東西当たり前に行われてきたのに、なぜ百田らが過剰反応するのかわからない。
・佐藤は首相を揶揄していないと思う。インタビュー全文を読むと「弱さを抱えつつも日本を真剣に守っていこうとする総理」を演じようとの思いが伝わってくる。
と、佐藤さんに理解を示す声が上がりはじめます。
映画「空母いぶき」の初日舞台挨拶は欠席
そして、某映画関係者が、
現首相を揶揄するとか、そういうための役作りではなく、演じる人物をより魅力的に、そして見てくれる人に感情移入してもらえるよう、キャラクターづけした、という程度の話だったと思います。政治的だ、揶揄だと批判され、本人もスタッフも困惑しているでしょう
と、佐藤さんを慮(おもんぱか)ると、
映画批評家の前田有一さんも、
芸術では権力者を皮肉ることはよくある。映画の中で権力者を風刺したら批判されること自体、日本における芸術文化の未熟さを露呈しているのではないか。
加えて、同作の中に「お腹が弱い」という設定をことさらに強調するシーンはありません。多くの人は作品を見ていないので、佐藤さんを叩くことが目的化しているのでしょう
と、騒動の枠を超えて、日本人の未熟さを指摘されており、佐藤さんを擁護する声も徐々に上がり始めたのでした
(ただ、佐藤さんは、2019年5月24日に行われた、映画「空母いぶき」公開の初日舞台挨拶は欠席されています。)
映画「Fukushima50」
そんな佐藤さんは、2020年には、震災に伴い発生した福島第一原発事故で、放射能汚染による大災害を食い止めようと苦闘した現場作業員たちの姿を描いた映画「Fukushima50」で、原子炉から最も近い中央制御室を指揮する当直長・伊崎利夫役を演じられているのですが、
この映画の宣伝活動である取材(インタビュー)を積極的に受けると、
原子力は本当に諸刃の剣なんですよね。何を肯定し何を否定するのか、簡単には測れない
災害という負の遺産をそのまま伝えるのではなく、その時に自分たちの振る舞いも含めて少しでも考えてもらうだけで、未来に対する遺産になると思うし、そういう形になっていけばうれしい
などと、映画に対する熱い思いを語っておられます。
映画「空母いぶき」の炎上騒動がトラウマでエゴリサーチが習慣化
ただ、某芸能プロ関係者の話によると、佐藤さんは、インタビュー時の雑談の際、冗談まじりで、
こういうこと言ったら炎上しちゃわないかな?
と、弱気な発言をされていたそうで、
映画「空母いぶき」のインタビューでの発言による大炎上から1年経った今も、その時の騒動が脳裏に焼き付いて離れず、自分の発言がネット上で炎上していないか、「エゴサーチ」(自分の名前を検索し、自身の評判を検索すること)をするようになっているとのことでした。
「佐藤浩市の前妻は?後妻は広田レオナの従妹!息子は俳優の寛一郎!」に続く
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